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息子の卒業式の日に思ふこと

2023.03.04
本日息子君、めでたく高校卒業。

とにもかくにも、まずはおめでとう。
ママの片手に収まるくらい小さかった君が、もう高校卒業か。

思えば、激動にもほどがあるだろうというほどに、激動だった元我が家。
3年前、入学式前日に家を出てきたことを思うと、こんな日が来るとは思いもしなかった。

いや、ちょっと思ってたかな。

☆☆☆☆☆

東京駅から高速バスで2時間かかる、とあるペニンシュラに住む息子君。
前泊も考えたが、宿泊となるとやはり荷物が多くなるし、お金かかるし、向こうは車がないといちいち不便だし…ということで、日帰りを決行。

朝なのか、まだ夜なのか分からない3時半に起きるところから今日が始まった。

自宅から最寄り駅までは、じいじ(父)に車を出してもらった。4時45分という超早朝、まだ真っ暗な中に迎えに来てくれたことにこの場を借りて御礼申し上げときます。
(ちゃんと直接も言っております。明日お土産の鯨あげよう。)

行きの電車は、「土曜の未明に、なぜこんなにも人が?」という程度には混んでいて、いろんな人生があるんだろうなと、なんとなくそんなことを思いつつ、うとうとしていた。

あっという間に東京駅に着き、行きの車でじいじがくれたサンドウィッチに朝マックも加えたいと、列に並ぶ。八重洲南口バスターミナル前にあるこのマック、混んでなかったことがない。

ソーセージエッグマフィンを手に入れ、お行儀よく外で立ち食いしていた所に、バスがやってくる。いったんマフィンを鞄にしまい、乗車後着席してからまたおもむろにマフィンを取り出し、むしゃむしゃむしゃむしゃとサンドウィッチも一気に食べ終わると、すぐに寝落ちしていたらしい。

ふと目を覚ますと、バスはすっかりのどかな景色の中を走っており、懐かしい停留所にとまる。

そこから20分も走っただろうか、目的地である「元」最寄り駅に到着。

10年この地に住んでいたが、ここから電車に乗ったことは一度もない。
それくらい、車社会なのだ。

そして、ここにもお迎えの車をお願いしていた。
そう、元D君だ。

あれだけもめにもめて離婚して、3年の時を経て初めてあった私の第一声は「ちょりーっす!」であった。

それが何時代の挨拶なのかは覚えてないが、自分でも「かっる!」と内心一人でウケていた。

お互いに時間薬が効いていたこと、息子の卒業式というめでたい日であること、そして何より私自身がバリですっかり元気になっていたことなど、よきことが重なり、ごくごくふつーに話が始まった。

気の抜けまくった格好で帰りの見送りに来てくれた息子氏

8時半頃に到着したのだが、卒業式会場に入場できるのは9時半から。
ちょっとお茶でもしたいところ。

田舎は「ちょっと時間をつぶす所」がない。それも早朝となればなおさらない。

が、幸いにもマックがあって、そこ一択である。

というわけで「さっきもマック食べたんだが…。」と思いながらマックのはしご。

家族だった頃となんら変わらない感じで、お互いの近況などを話した。
なんなら、バリのお土産も差し上げました。

ウタマスパイスのリップ、本当にお役立ちお土産。今度行ったら、またまとめ買い確定

私はバリから帰ってきたばかりであること、そこでワークショップに参加してたことなどを話し、向こうはすでに嫁でもない私にご実家のことなどを話してくれたり、共通の知人である、税理士さんのことを話したり。

いたって和やかであった。

バリパワー、半端ない。
時間薬、よく効いとる。
息子という存在、でか過ぎる。

この人です

式会場にて開会前に色々話していると、後ろから声をかけられる。
幼稚園時代からの同級生のご両親。そうだった、私はここに人間関係があったんだ、と思い出した(遅っ)。

いざ式が始まると、お決まりのややお堅めのお話に若干脳死状態になり、朝が早かったこともあって、不謹慎にもうとうとする母。
用意してきたハンカチは、結局お手洗いでしかお世話になりませんでした。

式を終え、お祝いのご飯はちょっと特別なところを、と考えていたのだけれど、本人たっての希望により、はま寿司。

その後はかつての我が家にお邪魔し、元家族しばしの団欒。
息子にはバリのお土産たくさんと、大好物の茅乃舎のだしと味噌汁、それと「大人になる息子」に、ここに書くのははばかられる「センシティブ」な無印製の「卒業祝い」を手渡していた。

私がトイレに行っている間にそのお祝いを開封した息子。
「…。無印って、何でもあるんだね。あのさ、おれ一応思春期の男子なわけよ?」と、なかなかの反応を頂きました笑。

奥のブルーのマグを息子に。気に入って早速使ってくれてました

遠いこともあり、あまり長居もせず帰路に就くことに。
帰り際には、お願いしていたビーチに寄ってもらい、インスタストーリー用の動画撮影。

入り江になっていて、別名鏡ケ浦と呼ばれるほど、波の穏やかなビーチ

そんな話はびた一文しなかったけれど、3年の時を経て本当の終戦を迎え、「隠れ平和協定」を結んだことにしておこう。

そんな1日。

改めて、息子よ高校卒業おめでとう。
来週の教習所の卒検も頑張っておくれ。

母より

☆☆☆☆☆
文中出てきた、私が参加したバリ島のワークショップ「ノマドニア」

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Miki_ko オンライン日本語教師
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