気になる記事【Walmart】
Walmart acquires virtual clothing try-on startup Zeekit
Walmart が、オンラインショッピングの際に洋服をバーチャルで試せるサービスを提供するスタートアップ Zeekit を買収しました。
Zeekit はリアルタイムの画像処理やディープラーニング、その他の AI 技術を組み合わせることで、ユーザーがその商品を身につけるとどのように見えるか、サイズが合うかを確認できます。
同社はこの買収に先立ち、すでに幅広い小売店やブランドと協業しており、Walmart はもちろん、 Macy’s や Asos 、Tommy Hilfiger 、 Adidas などが挙げられます。
Zeekit は2013年創業で、オンラインでの買い物でユーザーが自身の着用イメージを見ることを可能にする技術があれば、サイズが合わなかったり、似合わなかったりと言った理由での返品を減らせるという考えが根底にあります。
Walmart.com でこの技術が導入された際には、ユーザーが自分の写真をアップロードするか、自分の体型や肌の色に近いモデルの写真を選び、商品の着用イメージを見ることができるようになります。
目標は、実店舗で試着をするのに近い体験をオンラインショッピングでも実現することです。
また、ユーザーがイメージ画像を SNS で友人にシェアし、意見を聞いてまたオンラインストアに戻ってくる、ということもできるでしょう。
さらに、バーチャルの試着に加え、Zeekit の技術は服の組み合わせを楽しめるバーチャルのクローゼットといった体験の構築にも活用できるかもしれないと Walmart は話しています。
バーチャルで試せる機能は、ビューティ業界ではかなり導入が進んでいますが、ファッションにおいてはまだそこまで浸透していないように感じます。
以前から「店舗で接客を受け、試着をするのが苦手」という声が増えていた中、コロナ禍の追い討ちで実店舗からはますます客足が遠のいているように思います。
そんな中で、こういった技術を活用し買い物体験を向上させようとする取り組みは、とても見習う部分が多いと思いました。