あれは見せしめだった…

春から今の部署に移動し、職務、給料共にランクアップした。

けれども、部署の中での立場は、チームの新人である。

上司も春から同じく異動してきた上司。

コロナがあり、在宅になっていた期間は悪くなかったが、コロナの緊急事態宣言解除後の6月からは確かに辛いことの連続だった。

6月の半ばから引き継ぎする先輩が産休に入り、生で教えてもらうことが殆ど出来ないまま、1人で仕事を覚えることになる。

その間にも、入力した数字が間違っていたことから、私に対する見せしめが始まった。
その数字は、その先輩の下書きを見て入力したものだったにもかかわらず、確認されることなく、私が朝礼で皆の前で叱咤されたのだった。

朝礼後、私が下書きを確認したところ、先輩の下書きが間違っている、その事を上司に伝えたが、先輩には殆ど何も言わず、私だけが叱られたという事実が残った。

その後もなにかしら、私に言いたいことがあると、いつも朝礼で一言言う上司。

そのうちに、今思えば、見事に、だれも上司の文句を言わなくなったのである。

いやほんと、いつも気づくのが遅い私だけれど、今思えばこれまでのことは見せしめだった。

もしかしたら、いや恐らく上司も気づいていないであろうと思う。無意識のうちに、私は見せしめにあっていた。

だから、辛かったのだ。

まぁ、起こってしまったことはしょうがない。

これから。

これからどうするか。

あいにく、私は半沢直樹のように、切れ者ではないので、倍返しなどは出来ないけれど、出向でも異動でもなんでも、されるまでは自分の仕事を全うするだけ。

自分の信念は曲げない。やる。

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