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初心者WEBデザイナーが50人の前で講演する話

WEBデザイナーとして開業から半年で、なんとセミナー講師の依頼が来ました。しかも、高知県が主催(住んでいるのが高知県です)。予想もしてなかったビックなオファー。その裏側を紹介!同じ方法をとればあなたにも依頼来るかも!?

こんな人に読んでほしい

・WEBデザイナーで講演のオファーが欲しい人


自己紹介

地方在住の三人の子持ちママ。30代は農家をし、39歳の時にWEBデザイナースクールへ。Fammとテックアカデミー受講後、未経験WEBデザイナーへ。いきなりフリーランスは無謀と言われたが、ある方法を実行し開業5ヶ月でなんと県主催の研修会で講演を行いました。

どんな講演依頼だったか?

2023年5月。寝転がってスマホを触ってたら、あるお客様からこんなLINEが届きました。
「高知県青年農業士会の認定式で講演しませんか?」

飛び起きて、スマホをガン見しました笑

送信先を間違えているんじゃないか?

だって、人生で一度も講演などしたことありません。しかも、内容は農家のSNS発信について。正直に書きますが、SNS発信は半年ほどしか経験がない。

そんな私に「講演で話してほしい」と。

10年農家をし、39歳でWEBデザインの勉強を始め41歳でWEBデザイナーとして活動を始めました。そして42歳で初講演。その裏側・何をしたら講師として呼ばれるか?を紹介します!

講演以来までにやったこと

【STEP1】WEBデザイナーの専門分野を決める

農家時代の私です!

41歳で未経験・フリーランスのWEBデザイナーとして活動を始めた時、
「どうやったらお客様が私を選ぶか?」を考えました。

ソーシングサイトに登録しても依頼はゼロ。応募しても返事すらない。

制作会社では「レベルが低い」と言われて撃沈。

地元のエステや花屋さんをしているママ友に声をかけても、依頼なし。切羽詰まって、通っている歯医者に名刺を渡したこともあります。

このままではWEBデザイナーとして食っていけない。ちょうどその頃に知り合ったイチさん(Xのアカウント→ https://twitter.com/hash666699 )

の発信である資料を見て、それを実行。

ある資料とは「弱者のためのブランディング戦略」

これを視聴し、10年やってきた農業を専門分野にすることに決定。

名乗るだけは誰でもできます。
そこで競合調査、農家サイト100社をリストアップ。

そのサイトのいいところ=真似したいところ、と改善点が必要なところ=自分ならどうするか?をまとめて、自分の武器にしました。「これからの農家は自社サイトで売っていく!」「その構築を担当できる人になる!」と想いを決めました。

【STEP2】SNSで発信する

当時の私のツイッターのヘッダー画像。

WEBデザイナーで食ベていくために、専門分野を農家に決めました。

次に行ったのは、集客。お客さんがいないとお金になりません。

まず取り組んだのが、SNSでの発信です。
SNSもなかなか手強いですよね。やるとなると、考えることがたくさん!
私なりにやってきた手順を3つにまとめました。

①農家に届く投稿を考える

自社ECサイトを持ちたい農家はどんな悩みがあるか?マインドマップにまとめていきます。

私自身農家だったので、ここは比較的楽にまとめられました。
・作物の値段を自分で決められない
・肉体労働で先行き不安
・原材料が高いのに販売価格やすい
・SNSで何を発信したらいいか?

など農家の悩みが書けたら、これを解決する投稿を作っていきました。

②手応えが出るまであの手この手

書くことが好きなのでX(Twitter)でスタート。6月に就職を諦めてフリーランスWEB デザイナーになると決めて、7月には毎日2投稿をスタート。朝はマインドマップでまとめたお悩みを解決できる投稿、夕方は農家の経験を生かした農家が共感する投稿を行いました。

また200農家サイトにアンケートを送り、その回答をまとめたものを、Xで無料プレゼント。さらに、「消費者が農作物をどこで買ってるか」なども調査し、それも無料プレゼント

さらにさらに、Xのヘッダー、サイトのトップ画像無料制作プレゼント!なども行いました。

そしてついに、Xを初めて2ヶ月で農家のお客様ができました。

③お客様を成功させるためにフルコミット!

私のアンケートや投稿を見ていたその米農家さんは「Instagramのコンサルを頼みたい」と。

ここでポイントは、私はインスタグラムを当時やってません

本当のことを伝えても「それでも頼みたい」と言われ、承諾。依頼した理由は「アンケートが嬉しかった」「ママであるみきさんの意見を聞きたい」とのことでした。

3ヶ月限定のコンサルでしたが、フルコミット。毎週zoom面談、投稿の添削、サイトのリニューアル、LINEで疑問点はすぐ相談返信など。とにかく、この米農家さんを成功させることだけ考えました

もちろんInstagramのことを知らないので、めちゃくちゃ勉強しました。本を2冊購入、Instagram運用の動画も何十時間見ました。ただ根本の考え方は、弱者のためのブランディング戦略 で習得済み。「表紙のデザインは?」「プレゼントキャンペーンはどうやる?」「#は?」などテクニック的を調べて実践していきました。

結果、Instagramのフォロワー数が増えて、目的だった自社ECサイトの売上がなんと3倍になりました。

米農家さんの実績がちゃんと出た!めちゃくちゃホッとしました。この実績が、SNS発信にさらに力を入れるきっかけになります。
だって、結果が出たら面白くなりますよね?この米農家さんと同じ経験を、多くの農家にしてほしい!その思いでXは毎日投稿、Instagramもスタート。


【STEP3】フッ軽でクライアントに会いに行く

ECサイト売上3倍を達成したお米農家さんのサイト。

この米農家さんの実績を自分のSNSで発信。XとInstagramで実績をどんどんアピールしました。無料相談もスタートさせて、全国の農家さんから悩みがちらほら届くようになりました。それをまた、SNSで発信。その繰り返しをしていると、

住んでいる同じ地元(高知県)のナス農家さんからDMが届きます。

「直接会って話を聞きたい」

すぐ返事をすると近所(車で1時間)だったことがわかり、なんとDMが来た3時間後には会いに行ってました。大きなナス農家さんで、連絡をくれた社長の他にも従業員さんが複数いました。事務をしている従業員さんが、めちゃくちゃ驚いてました。「このアポ予定ありましたっけ?」と。

フットワークを軽くは最強の武器です。
会いたいと相手が連絡をくれた時が、相手の熱量が一番高い時です。
さらにお互いのタイミングがトントントンとあう、これだけでお客様にとって私は他のWEBデザイナーよりも一つも、二つも頭が抜き出てることになる。

あなたに頼みたいと言われる

2時間ほど話したのち「あなたと繋がっていたい。なんとかサービスを考えてくれ」と頼まれました。

実はすでに立派なサイトがるナス農家さん。仲の良いデザイン会社はすでにあり、デザインは頼まないと。そして流通農家で、直販はしてない。消費者向けの商品がないのにSNS運用に高額はかけられないと。

私ができることと予算を考えて、

毎月1回、Instagram講習会を開くことになりました。驚くべきはその金額。時給5000円です。

相手は高額は出せない!と言いつつ、私の人生の中での最高時給を出してくれました。
「あなたにはその価値がある。このくらいもらいなさい」
とありがたい言葉もいただきました。

これはSNSの力です。日々の私の発信を見てたから、「この人と繋がっていたい」「そのためには適正値段を払う」と思っていただけたんだと思います。自分ならどんな人と繋がりたいかを考えて、私のXアカウントは「うまくいってる感」を出すように心がけています。


初めて会った5ヶ月後にセミナー依頼

このナス農家さんがセミナーの講演を依頼してきた本人です。
初めてお伺いして5ヶ月が経ってました。ナス農家さんは、高知県青年農業士とうい団体で役員をされており、その団体の認定式で講演者を探してたところ、私に白羽の矢が立ったのです。

驚きましたが、すぐに返事をしました。

その後、主催の高知県の担当者より正式に依頼があり承諾。認定式というセレモニーの中の一つとして講演してほしいとのことでした。

なので、私の講演を見にくるというより、認定式にくる農家さんが聞く講演。少し肩の力は抜けましたが、それでも50人を目の前に話すというのは大役!

流石に一人では不安だったので、講演をする講師の先生を探しました。幸いすぐに見つかり、早速お願いしました。題目は「農作物の魅力的な発信方法について」。米農家さんの実績や、悩み相談をまとめた発表内容になりました。

ちなみに、この時の講師の先生がとっても素敵な方で、講演内容から私の話し方まで丁寧にサポートしてくれました。これも実は、SNSで繋がった方です。SNSの力は本当にすごいと思います!(やってない人は、今すぐやってほしい!)

こうして、講演依頼、講演準備、講演会当日とトントンと話は進みました。

本番当日!

講演会終了後。首飾りは受講してた方からいただきました。

スライドは70枚。持ち時間は1時間。リアル講演。しっかり準備をしたおかげで、自信を持ってお話しをすることができました。

会場は50人びっしり座っていました。さらに、オンラインで4、5つの別会場とも繋いでました。

緊張しながらも1時間講演を終えることができました。最後の質疑応答で、想定以上の質問数が来て慌てましたが、質問しやすい雰囲気が作れたかなとホッとしてます。

もちろん!アンケートも取りました。
概ね、好意的な意見でしたが、中には「知ってる内容だった」「40代50代向け」「これからに期待」とちょっとメンタルにダメージを受ける内容も。でも、素直な感想に感謝し自分の糧にしています(正直1ヶ月くらい引きずりましたが)。

その後

講演会の後1ヶ月と10日の現在。
その後新しい依頼があったかというと、ないです!(正直すぎてすみません!)

でも、発信している強い農家さんと繋がりが増えました。来月10月にはマイナビで記事が掲載予定です(掲載されたら、そのお話もnote.にまとめます)。これは、X繋がりで実現しました。

そして、ご依頼していただいたナス農家さんとの契約はまだ継続中。もっと反応を取るためにあの手この手を毎月考えてます。

また、高知県内の農家さんの中でも私のことは認知されたと思います。なので、これからもSNS発信を続け、また何かの形になればと狙っています。

まとめ

垂れ幕まで作ってもらって感激です!

未経験WEBデザイナーが、研修会の講師をしたお話でした。
私なりにどうして依頼が来たか?とまとめると

・自分の経験分野を特化し、1次情報を発信した

ここですね!
農家100サイトをまとめるだけじゃなく、農家をしてた自分の経験を掛け合わせて発信をし続けたのが、講演を引き寄せました。
講演会と聞くと自分とは関係ない!と思うかもしれませんが、私は今後インスタライブやYouTube出演に置き換えられるなと感じています。

実際、書籍を2冊出してマイナビで連載している農家さんが、私のインスタライブに出たい!と言ってくれてます。

これは逆もありますよね!強い発信者に「自分のインスタライブに出てほしい」「YouTubeチャンネル出てほしい」と言われる未来もあるかと!

WEBデザイナーが業界を特化し、講演依頼が来る話はこちらで終わり!

次はあなたの番です!ぜひ業界特化して何か形になったら、ぜひnote.に書いてください。それか私にこっそり教えてください!お待ちしてます。


参考資料

どうやって自分の専門分野を決めたかはこちらを見ました。
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私は農業に特化しましたが、誰でも人はそれぞれ自分の得意分野があると思います。ぜひ、あなたも得意分野を見つけて、新しい世界に飛び込みましょう!



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