夢とトラウマ

昨夜はよく眠れたがすこぶる夢見が悪かった。

夢を見るというのは医学的にはよく眠れていないということらしいが、昔からよく夢を見るしよく覚えている方である。

夢も見ずに眠るという感覚はあまりピンと来ない。
もともと眠りが浅い質なのだろう。比較的長い睡眠時間が必要なのもそのせいかもしれない。

夢見の良し悪しは別として、年々夢に肉親の出てくる頻度が増えてきた。
圧倒的に多いのは母である。夢の中ではごく普通に家族として同居しており、仲良くしていることが多い。

次に父、祖父母もよく出てくるようになった。
悪夢を除けば夢の中では諍いもなく過ごしている。

ちょうど母が夢占いというか、フロイトやユングなどの夢分析に詳しかったのだが、私にはこれといった知識はないので、これらの夢がどんな心理状態を表しているのかわからない。

ただ、夢に肉親が出てきても平静でいられることに、時間という薬の有用性を感じるばかりである。

母や祖父母と暮らした実家から逃げるように大阪の大学に進学した私は、学生マンションで一人暮らしを始めたのだが、その頃の私にとって母の存在は強烈なトラウマであり恐怖であった。

ある日、母がその学生マンションを訪れてくるという夢を見て、汗をびっしょりかいて目覚めたのを覚えている。
母が会いに来ることや母から連絡が入るということは、悪夢以外の何物でもなかった。

それを思うと、夢に誰が出てきても気にならなくなったということは、少なからず傷が癒えたということなのだろう。

とはいえ、何故こう頻繁に身内が夢に出てくるようになったのかは皆目見当もつかないので、そうした夢分析に詳しい方がいれば是非意見を伺ってみたいところである。

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三木
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