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イマドキの高校写真部(その1)

はじめまして、mikezoです。高校写真部顧問です。私を知っている方も、知らない方も、よろしくお願いいたします。

さて、イマドキの高校写真部ってどんな感じ?やっぱりやる気のない不良のたまり場?みたいに思っている方もいらっしゃるかも。え~、失礼ながら、そういう方、時代が「昭和」で止まってます(苦笑)。

たしかに、私の中学・高校時代はそんな感じの写真部も多かったと思います。なぜか?大きな原因の一つは、自分で撮影・現像・引き伸ばし(DPE)という一連のワークフローをこなすのには、とてつもない手間と、時間と、知識が必要だったからです。撮影したフィルムを現像し、引き伸ばし機にかけ(以下略)…そんな超専門的なことを的確に教えられる顧問の先生なんぞそうそういるわけもなく、勢い、悪い意味で生徒任せでまあ勝手にやりなさい、と。そりゃまあ「吹き溜まり」になりますよ。

が、今や時代は大きく変わりました。デジタル化によって、ついさっき撮った写真をパソコンやプリンターを使えばカラー(※昔の高校写真部は自力で仕上げられるのは基本モノクロ限定)で、もひとつおまけに明るい部屋で(笑)さくっとプリントできちゃう。というか、モニターで見るならその必要すらない。SNSという新たな発表の場もある。

そんな風に、作品制作・発表のハードルが一気に下がったおかげで、「それならやってみようかな」という(やる気のある)生徒がたくさん入部するようになった、というわけです。しかも女子が非常に増えました。ある写真部の全国大会では、代表18校54選手のうち実に45人が女子。

その要因についてよく言われるのが「カメラ付携帯やプリクラの普及で写真に親しんでいた女子高校生が、カメラの発達で操作が簡単になったこともあって、写真部に入るようになったから」という説です。たしかに女子は劇的に増えたと思いますが、個人的にはこの説には少し疑問があります。それを言うなら男子も事情は同じなわけですし、「女子=機械操作に弱い」というのは偏見というものでしょう。あまり性別の違いに還元するのもどうかと思います。ま、それはさておき、とにかく今の高校写真部はずいぶん様変わりしているのです。

次回からは、よりディープな(?)高校写真部の世界をお伝えしていきたいと思いますので、どうぞお楽しみに。


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