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イマドキの高校写真部(その8)

今回は「他校の顧問の先生との間で感じるモヤモヤ」

部活動全般に言えることですが、すべての顧問がその部の活動の経験があるわけではないし、思い入れがあるわけでもありません。これはまったくもって日本流「ブカツ」の構造上の問題で、いかんともしがたい事情です。

ここで紹介するのは私が実際に言われた、もしくは目にした言葉。でも恨んでいるのではありません。ただモヤモヤするだけです。何卒そのつもりでお読みください。

「私は先生みたいに写真の専門家ではないので・・・」

単に「(自分より)写真に詳しい」という意味でおっしゃっているのだと思います。だとしたら光栄ではありますが、私は「写真を教える専門家」ではありません。その点では皆さんと同じです。どうぞご安心(?)を。

「私は先生のようにITに精通していませんので・・・」

7,8年前。「ダウンロードができません」という連絡を受けた中での一言。「メールに、クラウドに置いた共有データのリンクを記載した」程度のことで「精通」とは恐縮至極です。というか、リンクをクリックするだけなんですが、そんなに難しいですか。

「ウチは先生の学校のように活発に活動していないのですが・・・」

もう10年以上前、ある学校が県のコンクールに入賞し全国への代表に。で、戸惑いのニュアンスと共に人づてに聞いた言葉です。要するに「ウチみたいな学校が代表になってしまっていいんでしょうか・・・?」ということなんですが、断言しましょう。日頃の活動がどんなに活発であろうとなかろうと、審査員のお眼鏡にかなったモノが選ばれる。写真コンクールとはそういうものです。まあ、一般論としては努力に比例して結果がある、と確かに思いたいですがね。で、それは置くとして。「なぜ素直に生徒の入賞を喜んであげられないのですか?」という言葉が喉から出かかったのは、もう時効のお話。

「ウチは写真部の予算は5月の文化祭で使い切って終わりですので、連盟には加盟しません」

個人的には、写真でできることはたくさんあるのに活動が文化祭での展示だけというのはいかにも残念ではありますが、何をどうお使いになるか、またどんな活動をなさるかはまったくその学校の自由です。また、連盟への加盟は任意です。加盟しないと写真活動ができないわけでもありません。ですから、その点についてはご判断を尊重します。というか、そんな素直すぎる本音をお教えいただかなくても。顧問も生徒もやる気がないのなら、そんな部活はなくてもよろしいのでは。

以上、私が勝手に感じたモヤモヤなので、何卒お気になさいませんように。

本当の写真は、そんなモヤモヤとは関係ない次元に必ず存在しています。

次回は「写真をただ楽しむことは、許されないのですか?」


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