行く川の流れは絶えずして、元の水にあらず
日本海リーグ今季第38回戦目、試合前からワクワクするスタメンがスコアボードに並び、今までベンチを温めてきた選手の出場や守備位置のコンバートが見受けられ、選手達の可能性を広げるための”試し”がいよいよスタート。
消化試合とは言え、出場チャンスを貰えた選手達は目の色が違う。
今季チームに途中入団した境勇惺選手、登録されるやいなや3番DHに起用され、その長打力とパワーの発揮を首脳陣から期待されているのが伝わってくる。
結果は4打数1安打、うち空振り三振が3つ。変化球への対応にまだ修練が必要。
ただ、プロ初安打はセカンドの頭を超える逆方向へのライト前ヒット。
身体の柔らかさ、器用さも感じられる。
途中からセカンドの守備に入った島田倭吉選手、今シーズン5試合目の出場と少ない機会をモノにし、きっちりとライト前ヒットで結果を残す。
これで打率.500。
彼のバッティングはコントロールに優れ、カウントによってスタイルを変える事が出来るので、来季は正セカンド、2番か9番で渋い活躍をしてくれる筈。
外野守備でボールを見失うエラーを重ねてしまい、一時期は登録抹消された嶋田武留選手。
夜は街灯の下でバットを振り、レフトでの守備練習を重ね6月以来のスターティングメンバー。
最初の打線で逆方向に強い打球を飛ばし、四球も選んで出塁。
シーズン当初は三振も多く、正直不安を感じましたが、この3ヶ月でめざましい成長ぶり。
外野陣のポジション争いは来季も激しそうだが、まだまだ伸び代はたっぷり持っているので、残り試合も全力のプレーを。
試合は9回裏、4点差を逆転されサヨナラ負けを喫しましたが、来季への道が大きく開けた、冀求憧憬に溢れた一戦となった。
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