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ストリーミング戦争、勝利は誰の手に?

今アメリカではストリーミング・ビジネスがえげつない事になって来ている。数年前まではNetflix, Hulu, Amazon Prime, HBO, Youtube, そしてテレビネットワークの戦いだったのが、ここに来て来月11月からDisney+, Apple TV+が加わり、来年にはNBCUniversalのPeacock、そしてモバイル・ファーストのQuibiがスタートする。

ここで少しストリーミング・サービスの歴史を振り返りたいと思う。もともとストリーミング・サービスが本格的になって来たのは正直、この数年、5年も立たないと思う。当初はDVDの郵便レンタル・ビジネスからスタートしたNetflixが、少しずつストリーミングにシフトし、最後には10数年前までは全盛であったブロック・バスターと言うレンタル・ビデオ・ストアーを倒産させた会社として、一気にストリーミング・ビジネスのキングとのし上がったのも、記憶に新しい。

そのNetflixと対戦相手として、Huluが出てきて、Amazonがプライム・ビデオをスタートさせ、ケーブルで頑張っていたHBOもストリーミングに加わり、それだけでも凄い事になって来たな〜と思っていたら、今度はDisney+、そしてApple TV+が加わるのだから、正直言って、一般消費者的には何がなんだか分からない状態になって来ている。と言うのも少し前まではNetflixで見れていたMarvel、PixerやDisneyの映画が、今回Disneyが自身でストリーミング・サービスを始めるもんだから、自分たちのタイトルをNetflixから取り上げ、完全に自分達のサービスに切り替えると言う、仁義なき戦いに持って行った。それに加わりAppleもそれじゃ、我々もiPhoneを持っているユーザーにミュージックだけでなく、動画サービスをすれば、新しいビジネスになるのではと言う事で、独自のストリーミング・サービスをスタートさせるもんだから、今まで頑張って来たNetflix、Hulu、Amazonもたまったもんじゃない。Netflixも今までストリーミング・サービスでは一人勝ちがったのが、これらの新参モンのおかげで、グングン上がっていた株価も暴落し、かなり大きな打撃を受けている。しかしこれは正直DisneyやAppleだけのせいではなく、Netflix自身が持っている他のタイトルの魅力性や月々のサブスク費用の高さ等の理由もあるからだと思われるから、一概にDisneyやAppleのせいだけには出来ない。

じゃ、今後このストリーミング・ビジネスどうなって行くんだ〜!と思うに、それは今後のDisneyやApple、そしてその他のストリーミング・サービスが提供するコンテンツによるんだと私は思う。私はHBOでやっていたGame of Thronesと言うシリーズが大好きで、そのタイトルを見るためだけに、HBOをサブスクしていた言ってもいい。そしてNetflixだとStranger Thingと言うちょっと変わったホラーが好きで、これを見たくてNetflixをサブスクしているようなものだ。だからもしApple TV+でいくら新しいオリジナルコンテンツを有名なタレントや監督が作ったからと言い、自分が見たいタイトルがなければ、サブスクをしても全然見ないサービスだったら、いくら私がApple信者だからと言っても、サブスクはしないと思う。だからストリーミング・サービスはコンテンツが命だと思う。

そこで、これだけ数多くのストリーミング・サービスが増えて来ると、何が必要になるかと言うと、ワインのように数多くの種類のワインから、その料理にあったワインや、オケージョンにあったワインを薦める事が出来るソムリエがいるように、これだけストリーミング・サービスが増えて来ると、コンテンツのソムリエが必要になって来て、かつそれぞれのストリーミングサービスにサブスクするのではなく、見たいタイトル・コンテンツだけを見れるサービスが出てきても不思議ではないと思っている。

当分の間は、それぞれのストリーミング会社は変なプライドやエゴで、自分のオリジナルタイトルは自分たちのサービスの為に扱われると思うが、しかしこれだけのストリーミング・サービスが多くなってくると、正直普通の人は、サインアップが出来るサービス数が限られて来ると思われる。しかしそれはストリーミング会社も望んでいる事ではないと思うから、少しでも収益を出す為に、最終的には自分たちのタイトルの切り売りや、バーターをし始めるのではないかと思う。そうなったら、今度本当に必要なサービスは先程言った、コンテンツをソムリエのように薦める事が出来て、サービスの境界線をなくした、コンテンツにフォーカスしたサービスが出て来るのではないかと思われる。と言うか、私個人的にもし出来るのであれば、そのサービスをやりたいぐらいだ。

まぁ、いずれにせよ、今後のストリーミング戦争はまだ始まったばかり、今後のそれぞれのサービスの展開を楽しみたいと思う。ワクワク。

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