三龍戦騎RPG復刻リプレイ 第6話 裂空花の夏 第3章(終)
シンテツ兵・三島キヨミ、蘇龍機乗りボヤギン、天魂の恋秘歌は、裂空花の打上げを妨害する水棲人トオミ属に理由を尋ね、調停案を模索するが……。
三龍戦騎RPG 試験遊戯録
第6話 裂空花の夏 再編集版 第3章
【場面8:翌朝/砂浜】
GM 翌朝になりました。熱帯の朝日が、水平線と砂浜を明るく照らしています。翼竜が、さえずりながら空を横切っていきます。
恋秘歌 そして翼竜に襟首を咥えられ、さらわれる私。
ボヤギン うぉい(笑)。
GM キケー! などとさえずりつつ、恋秘歌がサーッと、翼竜にさらわれる(笑)。
キヨミ あぁ!! 恋秘歌さんがぁ!!
GM/紺嶺花 まあ、それはともかく(笑)。「ねえ、レンさんに、真相を報告したほうがいいかもしれないよ?」
ボヤギン 「ジュピッチャア! 翼竜を撃ち落さないと!」と、ろくに扱えもしない特60型対戦車拳銃を……。
GM いや、それはもういいですから。植物だとわかって、ひとくちかじって捨てました(笑)。
ボヤギン かじるんかい!?
キヨミ とにかくトモガミを安全に運ばないといけませんから、私が、船舶型の拡張筐体とコンバトラーするほうがいいのでしょうか? でも、凶暴なトモガミが載ったら沈んじゃうかな?
GM 船に乗せなくても、怒らせてトモガミを誘導すれば大丈夫かと。拡張筐体は、何に換装します?
ボヤギン 一応、名護レンに、報告はしたほうがいいのかな?
恋秘歌 レンさんには事後報告の方が良さそう。彼女が元凶ともいえるし。
キヨミ 換装する筐体は、やはり〈キ43輸送船〉か〈キ50輸送船〉ですかね。でもキ50の方は高いんですよね。ところで、10年前だと、レンさんは17歳だから、若すぎないですか?
GM 三龍共榮圏での成人は、15歳からですから、問題ないです。
キ43輸送船なら、無償で、レンの御殿(うどぅん)で貸してくれますよ。しかし、君たちが御殿に行くと……。
【場面9:名護レンの御殿】
GM/名護レン 「お、昨夜はどうだった? 何か情報はつかめたかな?」
キヨミ イキナリですか!
恋秘歌 「(ひそひそ)詳しい調査のために、筐体の換装に来たと言って」
キヨミ 「昨日の作戦結果にかんがみて、海上からの調査だけでなく、対象海域内をより詳細に調査する必要があると考えます」
GM ……交渉判定、知性系で振ってください。
キヨミ 「従いまして、できればそちらの筐体〈キ43輸送船〉を貸していただければ幸いです」
ボヤギン 交渉は任せよう。ろくな目が出ぬ。
ちなみにこの頃、オンライン・セッションだが、プレイヤーはそれぞれ、リアルダイスを手元で振っていた。
無料テキストチャットを使っていたので、画像やダイスボットは無かった。(編者注)
キヨミ え~っと……(5+6)+3=14、で、どうでしょうか?
GM あ♪ レン、6ゾロ♪ 「三島六等小根! 何か隠しているな!?」
キヨミ マジっすか!?
恋秘歌 ところで、今回の依頼や報酬は志星連絡会からですよね。レンさんからの依頼だったりすると、やばいのですが。
GM 恋秘歌たちには至星連絡会から報酬が出るから、その点は大丈夫。あっ、昨夜のキズナ判定、忘れてました。全員、お願いしますね。
キズナ判定は、ボヤギンが2点の武魂を入手(2007年度現行ルールとは異なる)。恋秘歌が1点の武魂を入手。
そして、キヨミは判定に失敗するのだった。どうもシンテツ戦車の整備がうまくいかないようである。
キヨミ 「じつは昨日、対象海域内に龍魂反応を確認したため、その調査が必要と考えたためであります」(トオミ属のことは言わない)
GM/レン 「さあっ、正直に言うがよい!」ガシッ。キヨミの肩ワシヅカミ。さあ、今こそ分裂技能で!(笑)
キヨミ ひいい! 分裂技能は取ってないんですよ!
恋秘歌 こういうときは嘘は言わないのが鉄則。情報の削除は行ってもね。
キヨミ いや、逃げても無駄っぽいです。正直に話します……ううぅ……。
恋秘歌 「待った! 正直に話すくらいなら私に交渉させて!」
GM/レン 「うを、なんだ天魂殿?」
恋秘歌 「むしろ私は聞きたい。あなたは何か心当たりがあるのではないですか?」
キヨミ (なぜでしょう。会心のいい訳だと思ったのに)と凹んでいる。
ボヤギン orzしてるキヨミの頭を撫でておく。
GM/レン 「心当たり? わからないな、この町での裂空花育成を許可して以来、内政不干渉を貫いてきたぞ」
じゃ、恋秘歌さん、交渉で振って下さい、魅力、知性いずれも可です。
恋秘歌 サイコロが7、結果13。
GM 6+4=10、成功。
「そういえば、10年ほど前、抗告訴訟を却下したような記憶が……」
GM/レン 「もしや、あのとき訴えを起こしたトオミに何か関係が?」
恋秘歌 「抗告却下ですか? トオミが何かしたので?」(こちらからは尻尾は出さない)
GM/レン 「うん、そうだ、確か……おい、ちょっと宮司(グジ)に言って、当時の事件記録を引っぱりだしてくれ」と、傍らの勢頭(セド)に指示しています。記録の訴訟書類を見て……。
ボヤギン 上手い交渉術だなあ。
GM/レン 「トオミのトモガミの産卵場所があるから、裂空花の育成許可の取り消し決定を求める。という訴えだったんだな」
恋秘歌 「よく考えると、むしろ天魂たちの干渉があった可能性が高いわね」
GM/レン 「私も若かったから、よく考えもしないで却下してしまったが……それに、君たちの連絡会からの支援金も、魅力的だったのだよ」
キヨミ (機械の体なので涙は出ないが)涙目で、尊敬の眼差しで恋秘歌をみてます。
恋秘歌 ふむ、こうなるとあちら側は、すでに襲撃がトオミによるものだと考えているに確定したな。事情を知っているにせよ、知らないにせよ。
GM/レン 「となると、今回の事件は、トオミ属のトモガミによる襲撃のようだな。さて、今考えると、理解できなくもない理由だが、どうしたものかな」
ボヤギン つまり天魂どもが金子をつかませていたと。むう……。
GM/紺嶺花 「恋秘歌、もう一押し!」
恋秘歌 ふう、どうやらレンさん自身には、積極的にトオミ属を害する意思が無いのは確定かな。
GM 行政権と司法権が分離していない三龍帝国の統治機構の欠点が暴露された(笑)。
ボヤギン 三権分立ってやっぱ大事だな(笑)。
GM レンにはトオミを害する意思はないようです。レン自身、辺境で10年ツカサをやっていて、まあ、何かを悟ったようで。
GM/レン 「分かった、そういうことなら、管内のアラガミ師を動員してもいいぞ。どうする?」
恋秘歌 後は、筐体の貸し出しと、至星連絡会からのこれ以上の介入の排除の依頼かな。
GM/レン 「筐体については分かった。連絡会は、打ち上げさえ無事すめば、何も言ってこないだろう」
ボヤギン 「さすがに打ち上げを妨害するわけじゃないんだから、至星連絡会も、そこまで了見狭い真似はしないっしょ、多分」
GM じゃ、ガサツなシンテツ兵オヤジの職人が、キヨミのトモガミを起重機で固定して、拡張筐体の換装作業を行います。
「あらよっと!」チュイーン。バキッ、ゴキイッ。
キヨミ 「いたっ! もっとやさしく扱ってくださいよっ!」
GM ガキンッ。〈キ43〉への換装が完了。全長30メートルほどの輸送船型の筐体です。シンテツの武装もそのまま使用可能。
いま、筐体を装備して輸送船になったキヨミさんは、海岸の港にいますので。
恋秘歌 それより、むしろ今度のための支援活動が必要かもしれない。裂空花の打ち上げが終われば、この街は間違いなく寂れていくだろうし。
GM 打ち上げの爆風で、この町はほとんど消滅すると思われます……。
恋秘歌 じゃあ今頃は、どこも引越しの準備に忙しそうだな。
GM/レン 「では、君たちに後は一任していいのかな?」
キヨミ できれば、凶暴になっているトモガミを抑える方法を教えてもらう、または、ある程度抑えといてもらうことはお願いできないかな?
GM それは、交渉判定次第ですね。
ボヤギン 町を失う人たちに対して、至星連絡会から補助金とか出ないのかな?
GM 裂空花の育成が決まった時点で、元の住民は、帝国政府から補助金をもらってみな引越し、ここは天魂の街と化したのです。
ボヤギン で、天魂に引かれてダガンも来た、というわけですな。
恋秘歌 「住処を失う人を助ける活動が出来る人が居れば良いんだけど」と、チラリと紺嶺花を見ます。
GM/紺嶺花 「ええっと(あせあせ)、連絡会規則第98条ではたしか、補助金の出資には……(ブツブツ)」ちょっと判断に時間がかかりそうです(笑)
恋秘歌 「お金だけの事じゃないの。私たちが、人の幸せのために何が出来るかという事が大事なの」
GM/紺嶺花 「恋秘歌。あなたは昔から、そういう考え方をする人だったわね」しばらく考えて、
「わかりました。10年前、那魏巳を出た地上人たちに、追加補助金の申請をしてみます」
キヨミ ええ話だ……。そして恋秘歌……いい人だよ……。
恋秘歌 「ああ~、お金じゃなくて、種族間の対立の緩和とかそういうのに頑張って欲しかったんだけど~」ちょっと頭を抱えます。
GM/紺嶺花 「あっ、ごめん(笑)。わたし、まだまだだなあ。事務職じゃなくて、現場で地上人のために頑張れば、勉強になるかもね」
キヨミ 「ところでレンさん、トオミ属のトモガミを抑えために協力していただけないでしょうか?」合計12。
GM/レン 4+2Dが3の合計7。キヨミの交渉は成功!
ツカサの衣装をひるがえし、「わかった! 久方ぶりに、我がアラガミとともに出陣するとしようぞ!」
キヨミ 「レン様、ありがとうございます!! 」
恋秘歌 それにしても天界に帰るためだけに街一つを犠牲にするなんて。浅ましいと思うのは、私が異端なのか。
ボヤギン 「……異端というよりは穏健派、優しいのだろうな、お前は」
【場面10:夜の海、崩月が輝く遺跡都市】
GM いよいよ、その夜。暖かい南洋の風が、月夜の水平線を明るく照らしています。
太古の昔、天魔との戦いで砕けたという衛星「崩月」が蒼白く輝いて。で、皆さんは遺跡都市の海上に居るわけですね。
ボヤギン 砂浜で、フライトをいまや遅しと待っています。
GM 了解。では、ボヤギン以外は、トオミ属が指定した合流海域にいます。ボヤギン以外は、みんな、キヨミ(輸送船型)の甲板上に乗っています。〈キ43〉筐体を装備した今のキヨミは、20トンまでの貨物を積載可能ですから。
キヨミ ……責任重大DEATHよ(冷汗)。
GM と、その海面が激しく泡立って……ソウリュウの群れが、海面をはね踊るようにして、キヨミのほうに突進してきます!
ボヤギン つまり、キヨミのミスが、ボヤギン以外を全滅の危機に追いやるわけだ。がんばれキヨミ。
GM 甲板には三式重機の一丁ぐらいは設置されてるから、キヨミ以外の誰かが射撃しても可。
キヨミ 「いやぁぁぁぁ!! なんで突進してくるの!!」
なんかキヨミって……こんな状況ばかりである(笑)。
恋秘歌 武魂があと1点あれば、樹神化して、ソウリュウを40メートル圏内にひきつけて〈鎮めの種〉を打ち込めるんですが。
GM あと一点で樹神ですか……さっきの交渉は、かなりマジだったけど、トモガミの能力を使ってないので、キズナ判定の機会にはならないですね……。
恋秘歌 基本的に、交渉に特殊能力を使うのは邪道だと思っているので。見せ場になったから個人的には問題なし。
ボヤギン 離陸します。「動」で能力6のサイコロ6、難易度は11だったから成功! その上空に現れる!
GM では、ソウリュウたちを、安全圏の出産予定地まで誘導してください。どう判定すべきかな。
追撃判定で……キヨミの動-1で、キヨミが2回、先取したら上手く誘導したってことで。
ボヤギン 飛びまわって相手を撹乱し、キヨミを援護できる?
GM 動で難易度13で。成功したら、キヨミの「動」判定への修正がなしになります
GM/レン 「お鎮まりくださいませ、海の神々よ!」レンが龍魂を発動。
キヨミ 6ゾロです!! うはっ!! 神様(リダ・ロットさま)ありがとう!!
ボヤギン 了解。武魂を発動させて〈疾風神〉化、ダイス目も10で、19成功! 「神言受信完了ッ、疾風神!」
GM 波を蹴立てて海上をいく「キヨミ丸」の後ろに、いいかんじに、ソウリュウ5頭が追尾してきていますね。ボヤギンさんの撹乱飛行と、レンの龍魂の呼びかけで、凶暴化によるマイナス修正はナシで。
GM ところでキヨミさん、「知」の判定で警戒してください。水中探信系があればそれも使っていいですよ。
ボヤギン ところでキヨミ、何で星覇でもないのにリダ=ロットに祈りを捧げるか(笑)。
キヨミの中の人が以前参加していたパラダイス・フリートRPGキャンペーンのネタである(編者注)。
GM シンテツ兵って無宗教かも。
キヨミ 龍魂ではなくて知性ですか? (6+4)+3=13です。リダ・ロットはノリです(笑)。
GM ぎりぎり成功。右舷(みぎげん)30メートルにあった高層建築の残骸が、いきなり粉々に爆散。キヨミは事前に察知して、舵をきって回避しますた。
キヨミ イキナリ、爆散!!?
GM その水面下から、巨大な咆哮! 「キグオオオオオオン」
ざざざざざざざ、と海を割って、
キヨミ 「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!! 何かキターーー!!」
GM 全長20メートルもの、巨大な肉食海竜〈ダイカイリュウ〉が浮上! キヨミに襲いかかってきます!
GM/ライ 「ごめーん! 龍之介のお嫁さんのハナコちゃんも繁殖期だったのワスレテター!」
トオミの少女が、その巨大なダイカイリュウの首にしがみついてます。
ボヤギン 「その凶暴そうな奴の何処が花子ちゃんかー!!」
キヨミ ハナコかYO! 回避っ、回避します!!
ボヤギン え、援護、援護できないか!?
恋秘歌 ぬう、またしても殺せない相手か。厄介な。
トオミ属NPCを障害として配置すると、その温和な性質と、少女っぽい外観により、PCにしてみると戦闘による力押しの解決がしづらくなる。ほのぼのドタバタものをやりたい場合、GMは、トオミ属をNPCとして活用するとよい。
GM ダイカイリュウ、現代語でいうリオプレウロドンは、最大級の首長竜です。なにしろ頭骨だけで3メートルもあります。ただし、首が短いグループに属していますが。肉食性で、エサは恐竜などです(爆)。
恋秘歌 肉食か。こういうとき、自分が野菜で良かったとしみじみ思うわけで。
GM キヨミ、「知」で主導権判定を。こっちは13。
ボヤギン リオプレウロドンって、あの中型獣脚類を一飲みにしてたやつかい!?
恋秘歌 首の短い首長竜なぞ、お米の無いおにぎりのような。
主導権判定、リオプレウロドンのハナコから先制!
ボヤギン ハナコ速いィィィ!? 「恋秘歌、甘く見るな! あれは……強いぞ!!」
恋秘歌 私の本体が飛んでいって、トオミに飛び移るように出来ないかな。
GM 恋秘歌さんは、じゃ、ご自分の番で、ええと「動」または「体」、どっちでもいいので。判定かな。難易度14で。
キヨミ 「いやぁぁぁあああ! 嫁さんリオプレウロドン怖いよぉぉ!!」
GM 鬼嫁、地獄の猛襲!!(笑) まず追撃判定。キヨミを追っかけます。動5+2Dが8、13.キヨミ、「動」で振り切ってください。
キヨミ ……出目が悪い、7。振り切れるかYO!
GM あ。いまのキヨミは、動-1ですからね。キ43は重いのです。
キヨミの船尾、すぐそばに、天魂球を丸呑みできるほどの巨大なアゴが迫っています。至近距離になりました。次は恋秘歌さん、どうぞ。
キヨミ 最悪っ。
恋秘歌 サイコロが8、合計11、判定失敗。頭は良いけど、運動は苦手なんです。
GM ぼちゃん。恋秘歌さんの本体は、海に落ちました。
ボヤギン 「うあああ何やってるんだ!? なめるなといっただろ!?」
GM/紺嶺花 「こ、怖いよ! やっぱ事務職のほうがマシーー!!」
キヨミ 「ボヤギンさん!! 恋秘歌さんを助けてあげて!! 貴方の相棒なんでしょ!!」
GM 天魂球と天精花がどれぐらい離れられるか問題ですが……あまり離れると天精花の制御がきかなくなるので、落ちた天魂球を追わざるを得ないかと。
GM/レン 「むう! これほどのトモガミを有するとは! かつての〈深海戦争〉の様相が目に浮かぶワ!」
GM ボヤギンさんが恋秘歌さんを助けるなら、「動」で難易度12かな、海面をかっさらうように。
ボヤギン ぬうううっ、〈疾風神〉状態なのが幸いしたな。二回行動できるから一回目で恋秘華を助けて、二回目でハナコを止められる。
GM 威嚇空襲に成功したら、そうですね……ハナコの行動判定-3かな……。
恋秘歌 いや、私は自力で何とかするから。
ボヤギン あえて助けたい。
キヨミ 「頑張れ、ボヤギン! オトコをみせてやって!! ……あれ? オトコじゃなかったっけ?」
ボヤギン 性別はリガです。
恋秘歌 むしろトオミにも落ちてきて欲しい。私が回収するから。
GM/ライ ライが落下しないかどうか判定してみます。
「きゃああああー!?」哀れ、大失敗して海に落ちました(笑)
キヨミ なんか凄い状況になってきた。
恋秘歌 では次の行動で合流しよう。「ボヤギン、それまで私たちが食われないように何とかして」
GM ドゥガ! ハナコの体当たりを食った高層ビルの遺跡が、また一つ、砕け散ります。破片が甲板上に降り注ぎます。
ボヤギン 難易度上げて、まとめて助けていい?
GM 2人まとめて、ダイカイリュウの鼻先からかっさらうんですか? じゃ、難易度16で、「動」判定ですね。難しいですよ~。
ボヤギン 望むところ! まず行動一回目! 恋秘歌とライを助ける、5,3、でダイス8、能力9で17、成功!
GM うは、マジっすか(汗)。神業の操縦技術ですね。華麗に、蘇龍機が海面から2人をかっさらいました!
恋秘歌 「すまない、不覚を取った」
ボヤギン 悪魔の速度と神の繊細さが、二人を救う! 「気にするな、相棒」
キヨミ 「やりましたね!! 流石……あ~、オトコ? ですよね?」
GM/ライ 「ハナコ、妊娠して精神的に不安定なのかなあ」
ボヤギン 何しろ、能力が9だからな、期待値で充分だ。「見せてみたぞ、リガらしさをな」
キヨミ 不安定だから猛り狂ってるんですか! 出産が近いんじゃ?
GM 小型の首長竜は上陸して産卵したと思うのですが、さすがにダイカイリュウは、上陸するには大きすぎるから、卵胎生だと思うんですよね。ちと資料が見つからなかったので推測ですが。
恋秘歌 「前回のマオウマクガン事件といい、繁殖期というものは、随分と恐ろしいもののようね」
GM ナイス演技。
天魂は植物であり、地上種属の有性生殖を感覚的に理解できないことを示すロールプレイである。
ボヤギン そして二回目の行動っ! 威嚇射撃でハナコを食い止める! 6・4の10! 能力が4で技能が1、成功!
GM バシュッ! 蘇龍機の熱線砲が炸裂。夜の海を、水柱が引き裂き、わずかにハナコをひるませます。
ボヤギン 「そーいやダイマオウマクガンも、似たような理由でファーグニルに暴れこんだんだっけ」思わずぼやく。
キヨミ 「繁殖って恐ろしい……」(機械生物シンテツには無い概念)
恋秘歌 そう考えると星覇ってとんでもない種属ね。
確かに!(笑)
GM ハナコの噛みつき攻撃! 修正-3だから……合計10。キヨミ、「動」で回避を。シンテツは白兵防御不可なので。
GM/紺嶺花 「な、なんか恋秘歌が冷静だよー!!?」水しぶきをかぶりながら叫ぶ。
キヨミ (6+1)+2=9!! マジで泣きそう!
ボヤギン ひ、人の折角の援護を思いっきり無駄に!(笑)
GM 舷側の装甲板が、ばっくりもぎとられます! 大打撃はなかったのでダメージ9、装甲で減少を。今のキヨミは対火弾・徹甲+2です。
GM/ライ 「キヨミさん! ぎりぎりまでひきつけて急速転舵で、そのへんの遺跡にぶつけて頭を冷まさせてあげてよ!」
キヨミ 「神様のイジワル~!!」
6+2+2=10!! やった、噛み付き攻撃を跳ね返したぁ!!
GM キヨミ、かたい(汗)。
GM んじゃ、ぶつけやすそうな高層ビルの遺跡を、恋秘歌さんに探してもらいます? なら恋秘歌が知性10で判定をすることになりますね。
恋秘歌 あ、良かった。やることが出来た。結果が17。
GM 流石、大成功ですね。前方40メートルの海上に、手近な高層ビルの遺跡が見えます。ボヤギンは何を? もうキヨミにやらせれば十分かもですが。
ボヤギン じゃあ、体当たりで強引にダイカイリュウを遺跡に押し込む!
GM ほほお。ソウデンで体当たりね(ニヤリ)。「体」判定値でどぞー。
ボヤギン キター! 6ゾロキター!!!
GM うお、ツイてますねえ。ハナコの動作が鈍くなりました。次のキヨミの動判定に、+3の修正値ってことで。
GM キヨミは、難易度14の動判定よろしく!
キヨミ じゃあ、判定しますよ……うはほぉ! 6ゾロっ!! 神様はやはり居るんだ!!
GM なっ! ……ぎりぎりまで遺跡に突進し、キヨミは、華麗に急速転舵しました!
恋秘歌 流石に、操縦となると凄いなボヤギン。
GM 後を追いきれず、ハナコは、頭から高層ビルの遺跡に激突しました! 瓦礫が飛び散り、高層ビルの残骸が、轟音とともに崩壊します。洋上に水柱がそそりたちます。
GM/レン 「見事な操舵だったぞ、シンテツ兵!」
キヨミ 「お褒めの言葉、ありがとうございます! これも私の仲間の力です!」
GM もうもうたる煙をわって、静かにダイカイリュウが顔をみせます。コブを出して、落ち着いたようです。
そのまま大人しく、他のソウリュウとともに誘導されていきますよ。そして、目的地の小島に到着します。
【場面11:夜の海、ある無人島の礁湖】
キヨミ やった、無事? に到着しました!
恋秘歌 良かったぁ。ハナコと一緒に暴走されたらどうしようかと。
キヨミ あれだけ派手にぶつかって、ハナコはこぶだけ? 恐ろしい鬼嫁ですね。
GM 内湾の、〈崩月〉の映える静かな環礁で。海竜たちの出産がはじまります。
海面が泡立って、次々に赤ん坊竜が生まれて、ライや、他のトオミが、嬉しそうに赤ちゃん竜をとりあげます。
キヨミ 感動的な光景だ……。
ボヤギン な、何とかなった、か。
GM 出産を終え、ハナコの感極まった咆哮が、月夜の水平線に響きます。
GM/紺嶺花 「恋秘歌、良かったね。トオミたちがあんなに喜んでる」
キヨミ 無事にミッションコンプリート! あとは一ヵ月後の種子弾の発射ですね。
恋秘歌 「ふむ、これが出産か。私たちの種属の繁殖法とは随分と違うな」
GM/紺嶺花 恋秘歌の横顔をみて、何かを悟ったように、「こういうお仕事も悪くないかな……」
【場面12:一ヵ月後、那魏巳町】
GM 一月後……また那魏巳にやってきたみなさんは、遠くから裂空花を見守っています。
街の奥のほうに、巨大な水晶塔のような宇宙植物がそびえています。もう住民は誰もいません。
発射時刻になると……閃光が走り、バリバリという轟音が大気を裂いて、天魂たちを乗せた巨大な種子弾が、空へと飛び立っていきました。
那魏巳の町を、大爆発の火球が呑みこみ、圧倒的な量感をもった噴射炎が、天へと伸びていきます。爆音がキヨミたちの身体をふるわせます。
キヨミ 「た~まや~♪ 」
ボヤギン 「やれやれなのねん」
恋秘歌 「さらば我が同胞たちよ。いつか必ず、私もお前達のもとへたどり着くぞ」
GM 呟く恋秘歌の瞳には、もう随分と小さくなった種子弾が、高空の太陽をはねかえして光っていました。
ボヤギン 「ああ……恋秘歌。お前にはやはり、笑顔が似合う」無言で、ただ護るらんがために立ちつくす。
GM/レン 「みんな、ご苦労だった。おかげで連絡会も、トオミの立場も守ることができた」
恋秘歌 むしろ、こういった仕事を至星連絡会は目的とすべきだと思うぞ。
GM/紺嶺花 「そうかもね。私も頑張らなきゃ!」
GM 発射煙のたちこめる海岸のほうへ行くと、海辺では、少し育った赤ちゃん竜をかかえたライたちが、ハナコと一緒に、キヨミたちに挨拶にきてます。
キヨミ 挨拶に行こう! 「ライちゃーん、久しぶりー♪ 」
GM/ライ 「お姉ちゃん、この間はありがとう! こんなにタロウも大きくなったよ!」と、トオミの少女は、赤ん坊ダイカイリュウを抱えてみせます。
キヨミ じゃあ、タロウを抱き上げたキヨミはそのままタロウに押し倒されて、倒れていよう。
GM 「ゴゲアアアア!」タロウは鋭い牙でキヨミをかじりますが、不味かったらしく、それ以上はやりません(笑)。
キヨミ 「いたたたっ! ふふふ、元気だね~♪ 本当、お母さんそっくり……(ボソッ)」
* * *
GM 皆さんお疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。ということで、今回は終わりです。経験点は20点、残った武魂×5点を加算してください 報酬はひとり40万リンです。
恋秘歌 前回の武魂はどうなりますか、やっぱり切り捨てですか。
GM ああ、前回のも、×5点で加算していいですよ(現行ルールとは異なる)。
キヨミ こちらこそ、楽しませていただきました!
GM 天魂は、意外と武魂がたまらない。あ、終盤の、ハナコへの飛び移りは、キズナ判定できるポイントだったけど、ラストだったし。
ボヤギン うー。眠気が限界っ……。(午前4時7分)
GM 拡張筐体は役立ってましたね。天華法が、どういうのがあったか、検索に手間取りました(汗)。すみません、どうもチャットだと、時間管理が思うようにいかないです 3時間で終えるつもりが7時間って。シナリオを短くしないといかんですね。
キヨミ 恋秘歌さん、ボヤギンさん、本当にお疲れ様でした! 楽しかったです。拡張筐体はシンテツのイロをだせましたね。面白かったです。ただ、飛行機は怖いですね(笑)。
ボヤギン と、ともあれ、PL皆様、三毛殿、ありがとうございました、楽しかったです。
恋秘歌 なんだか 今回は交渉の鬼が現れてしまいました。
キヨミ いやいや、今回は天魂メインの話なんですから、交渉の鬼で良いんじゃないですか。
GM ボヤギンさんは、相変わらず、キメるところはキメてて見せ場が多いですね。生命消費も気にならなかったようですし。恋秘歌は、今回でますます個性が発揮されたようで。見てても面白かったです。まあ、このへんでお開きとしましょうか。お疲れ様でした。
恋秘歌 今回も大変楽しませて頂きありがとうございました。おつかれさまでした。
裂空花の夏 終わり
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