![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/105422597/rectangle_large_type_2_965297abb72eec14b32e45e4170c1744.png?width=1200)
TRPGフェスでゆうこや語り手、アバター2感想など
TRPGフェスティバルで語り手します
2月25日、オンライン開催されますTRPGフェスティバル2023冬にて、「ふしぎもののけRPG ゆうやけこやけ」の語り手(GM)をさせて頂きます。
昔話の時代、琉球の島を舞台にした「琉球ゆうこや」で、新作シナリオの予定です。テキストセッションです。
いちから説明しますので、未経験の方もぜひどうぞ。
琉球ゆうこやは、一言でいえば、大らかな昔々の時代を舞台に、南の海を舞台にしたセッションができる追加[ステージ]ですね。
現在、プレイヤー一次募集中とのことですので、ふるってご参加ください。詳細はリンク先にて。
R&Rゆうこや追加ステージ一覧
TRPG専門書籍『Role&Roll 』(以下、R&R)で連載中の「ゆうこや」記事について、追加[ステージ]掲載号は以下のとおりです。
▼大江戸ゆうこやは、落語や時代劇のような大江戸の世界でプレイ出来る追加[ステージ]です。
▼お一人ゆうこやは、語り手とプレイヤー1人だけでセッションするための特殊ルールです。すぐ遊べて便利です。
▼隠れ里ルールは、【特技】で行ける隠れ里(異世界)を、いくつかサンプルをあげて具体的に説明した内容です。追加ルールもあります。
R&Rは、バックナンバーも書店や電子書籍でお求めになれますので、気になる号はぜひ今からでもどうぞ。
R&R誌で #ゆうこや 追加データがある号の一覧です。
— 清水三毛 (@mikeshimizu) December 24, 2022
●大江戸ゆうこや
Vol.189 [ステージ]紹介
207 大江戸職業【特技】等
212 大江戸お店情報
●琉球ゆうこや
199 [ステージ]紹介
211 琉球の島々・固有NPC紹介
217 島旅ルール
●お一人ゆうこや 193等
●「隠れ里」情報 198
#TRPG
R&R誌 #ゆうこや 追加データ掲載号一覧(2)です。
— 清水三毛 (@mikeshimizu) December 28, 2022
●琉球ゆうこや
Vol.201 新もののけ「ザン」(ジュゴン)、シナリオ「ニライカナイの釣り針」
204 同「キジムナー」、「タマナと星砂の浜」
208 同「シーサー」、「シーサーと海風の少年」
217 同「ハベル」、「南風の迷いハベル」
#TRPG
これら以外の号では、基本的に、新作シナリオを掲載しています。
アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
以下、アバター2と呼称。そろそろ感想を書いておこう。
IMAX 3Dでアバター:ウェイ・オブ・ウォーターを観た(4回目)。
— 清水三毛 (@mikeshimizu) January 14, 2023
やはり面白い。飛竜と飛魚竜の空戦で、夫が守勢に回るとすぐ僚騎の妻がインメルマン旋回で敵騎への攻勢に移るあたり、実に編隊空戦してる。
比翼連理の表現にもなってるのが良いな
#アバター2 pic.twitter.com/OyMFCre5qh
アバター:ウェイ・オブ・ウォーターを3Dで観賞。
— 清水三毛 (@mikeshimizu) December 18, 2022
異惑星の海洋生物が乱舞する映像美が凄い。海洋惑星SFの決定版だな。
メカも、新型強化外骨格や水上効果翼母船など、さすがキャメロンと唸らされるカッコ良さ。
つい飛竜フィギュアと本を買ってしまったw
#アバターウェイオブウォーター pic.twitter.com/U10PLXiTjN
素晴らしい映画だった。アバター1作目から13年待った甲斐があった。
良かった点を列挙してみる。
●1
圧倒的な映像技術。
今まで体験したことのないレベルで、架空の星に広がる海洋世界を見せてくれる。海洋SF、植民惑星もの好きとしてはたまらない。
映像研じゃないが、「俺の考えた最強の異世界を観ろ!」というキャメロン監督の気迫を、ひしひしと感じたw
●1-2
緻密に構築された架空の生態系と、メカ設定が良い。
その設定に費やされただろう膨大なエネルギーを想像すると、目眩がする。
まず生物についてだが……
単発のクリーチャーをデザインするだけでなく、「架空の進化法則」を設定し、登場するクリーチャーの多くから進化史を読み取ることができるように作っているのが凄い。
じつに思弁生物学的。普通ここまでしない。ッカ~見習いたいネ。
分かりやすい箇所をあげると、衛星パンドラの生物は、
▼神経接続端子をもつ
▼基本的に3対の脚をもつ
▼2対の眼球をもつ
▼体毛は少ないか、無い
といった共通項が設定されていると思う。
アバター2に登場する海洋生物の多くにも、この共通項がみられる。
脚はヒレに変化してたりするが、それがまた、「陸上パンドラ生物と共通の祖先をもつ生物が、海洋に適応して進化したんだよ」感があり、実に良い。
じゃあヒト型のナヴィ族はどうなんだ? と一瞬思うが、
アバター1作目で、第1脚と第2脚が融合しかけているサル型生物が一瞬映っていて、「ナヴィはそういう進化を経たから擬似的にヒト型になったんだよ」と説明されている(推測)。
あと本シリーズを見ていると、「あの神経接続端子は、ナヴィ以外の生物種にはどういう進化的なメリットがあるんだろう」と思いますよね?(強引)
考えたのだが、むしろナヴィ族は、神経接続端子を通じて他生物と絆を結ぶ能力を獲得したからこそ、衛星パンドラでの霊長となりえたんじゃなかろうか?
あの星での知性の獲得とは、そういう意味かもしれない。
要検証。
メカも良い。
格好良さはもちろん、先端テクノロジーをデザインに取り込んでいるため、リアリティもある。
たとえば水中翼つき大型水上母艦が登場するのだが、こいつが地面効果翼機でもあり、敵メカながら惚れ惚れする未来感がある。
冒頭の恒星間宇宙船も良かった。
減速のため逆噴射をかける描写があるのは珍しいし、あの強引な強襲降下シーンの凄絶さも見事だった。
宇宙には空気がないので、加速したビークルは、目的地に着いたらブレーキをかけるため、逆噴射が要る。
反重力エンジンなどの超技術が有るなら別だが、アバター世界にはワープ技術もなく、メカのリアリティラインは高い。
よって、理屈では逆噴射もするだろうと思うが、こうした宇宙船描写は従来少なかったので、驚いた。
●1-3
上記した架空生物と空想メカが相まって活躍し、その魅力が結実するのが、中盤のトゥルクン漁業のシーンである。
これがまた良い。
システマチックに構成された架空の漁業描写の見事さには、架空世界の空想を愛する者なら、興奮を禁じ得ない。
一見、トゥルクンはクジラっぽいが、強固な装甲をもつ。
このため、地球人は母船から水中型パワードスーツを繰り出し、ミサイルのように誘導するホーミング弾頭で水中から獲物を狙うなど、SFらしい架空漁業を描けていた。
このシーンを単純に現実の捕鯨を描いたものとみるのは失当だろう。
海洋生物の乱獲を風刺するかのようなメッセージ性があるのも、評価できる点である。
現実の諸外国におけるシャチ・ショーなどの中止や、動物の福祉概念の進歩を日々見聞きしていると、本作のメッセージ性にも至極もっともと頷ける。
パヤカン! パヤカン氏の大暴れが痛快!
●2
IMAXレーザー3Dやドルビーシネマで観ると、映像の没入感がすさまじい。
飛竜に一緒に乗ったり、海中でキャラの隣で疑似クジラ様生物と手をつないでいる錯覚に陥る。水中シーンの浮遊感も素晴らしい。
映画というより、一段階上の没入型映像メディアと感じた。
●3
キャラクター描写も良い。
ナヴィたちも細やかな表情でキャラ同士の関係を表現していて、色々想像させられる。キャプチャー技術の進歩によるところも大きいのだろう。
個人的推しは、キリちゃんとメトカイナ族の族長夫婦であるw
部族の巫女どうしが初対面早々、シャーッと対立するのに、ジェイクとトノワリが互いに気を遣いあってるのが、ああ大変そうで良いなぁとw
少年・少女キャラも、敵味方にわたる複雑な背景をもつキャラが複数登場し、互いに葛藤する。
どのキャラクターに感情移入して観ても面白いのも、長所だろう。
殆ど台詞の無い海洋生物たるパヤカン氏に、あそこまで豊かな感情表現をさせてるのも見事。パヤカン氏!(再度)
●4
上記3のように厚みのあるメインキャラが複数登場するため、ストーリーも多層的な構成になっている。
このため、上映時間が3時間を超えるのもやむをえない面はあるし、続編を予定しているので、解決しない伏線があるのも納得できる。
とはいえ、肉体的にはしんどいので、休憩時間を入れてほしいw
●5
人格コピー技術が描かれていたのも面白かった。
コピーされた複写人格は、生前の人物と同一なのか?
相続はどうなる? そうした技術が有る世界での親子関係は、法的にはどう規定されるのか? などと、それだけでも空想が止まらない。
「あのキャラ」のアバター3以降での行く末は、オリジナル人格からの離脱と成長がテーマになるんじゃなかろうか。楽しみ。
●6
パンフレット冊子が衛星パンドラ世界のビジュアル図鑑になっていて、最高だった。設定好きなら必携。
最後に注意点をあげておくと、できればアバター1を観てからの観賞をお勧めする。完全に続編なので、キャラが分からないと魅力減だと思う。
インテグラル・ツリー
早川書房、ラリイ・ニーヴン作。
だいぶ前に古書店で買い、先日ついに読了した。
ある植民星系が舞台の未来SFで、大気のあるリング状ゾーンが存在する世界。大気がある自由落下世界に育つ巨大な宇宙樹や、そこに住む人類の末裔、飛行生物といった描写が良かった。
インテグラル・ツリー(ラリイ・ニーヴン)を読了。
— 清水三毛 (@mikeshimizu) January 23, 2023
大気のある無重力世界に浮かぶ100kmの巨大樹での冒険譚。80年代の本だが、数々の飛行獣類やヘリコプター植物など、世界設定が面白い。
軌道エレベーターのような樹、という理解で良いのかな。軌道力学に則った情景描写が逐一かっこよかったw https://t.co/1fMhRzqmIZ
途中、巨大樹が2つに折れる大災害シーンがある。読んで、軌道エレベーターについて延々と考えてしまった。
軌道上の重心より下には惑星の引力がより強く働き、重心より上では遠心力のほうが強いから、折れた箇所によって、上下どちらかに飛んでいくか変わるんだろうな。
さらに言えば、軌道エレベーターを登っていくクライマー車輌に乗っている人は、静止衛星軌道にある重心を境として、上下が逆転するように感じるのでは? と考えたのだが、どうだろう。