涙を流す。
ここ最近、よく涙が出てくる。
昔から、感動屋ではあるけど、ここ最近のは少し違う。
今、その真っただ中にいるコロナ禍。
2か月前の私は、もっと軽く考えていたし、世の中的にもそうだったと思う。
それでも、会社で時差出勤が命じられて2か月が経ち、原則在宅勤務が命じられてから1か月が経った。
幸い、身近で発症した人の話は聞かないけれど、1週間前には志村けんさんの訃報を聞くことになってしまった。
新型コロナ陽性という話を聞いた時は、まだ呑気にも、絶対に治って戻ってくると疑わなかった。
朝の速報で、志村けんさんが亡くなったというニュースが流れた時も、悪い冗談か、メディアの勘違いではないかと本気で思った。
午後になって、たくさんの方が、志村さんが亡くなったことについてコメントをしているのを聞いているうちに、涙が止まらくなった。
失礼ながら、特別ファンだったというわけではないし、TVで見ている人ではあったけれど、思い入れがあるというわけでもなかった。
それでも、自分でも信じられないくらいに、ショックで、悲しくて、それと同時に、新型コロナの恐ろしさが、より身近に感じるようになった。
自分は人よりメンタルは強めな方ではないかと、日々思っていた。
でも、こんなに毎日、感動ではない涙が流れてくるなんて、自分でも信じられない。
大丈夫と思っているけど、自分が思っている以上に、きっとメンタルがやられているのかもしれないと、ここ数日で思うようになった。
1人暮らしで、子供もいない。派遣社員だけど、会社はテレワークの環境を整えてくれて、派遣社員の私たちも、在宅で仕事は続けられている。
1人分の食料と、トイレットペーパーなんかの必需品があればいい。
きっと私はまだ、恵まれている環境にいる。
私より不安な人、大変な思いをしている人はいっぱいいる。
でも、私でさえコロナ疲れと呼ばれるような状態で、日々涙が流れるような精神状態になってきているのに、もっと大変な状況に置かれている人たちはどれだけメンタルのダメージを受けているのだろうと心配になる。
政府に、金銭の補助を求める声は大きい。
もちろんそれは大事。私だって、時給で働く派遣社員の身だし、時差出勤を命じられて普段より短い勤務時間となってしまった分、当然お給料は減った。
食うにも困るほどに減ったとは言えないけれど、やはり痛いなとは思う。
でも、精神面のサポートは?
子供たちだってそうだし、大人だってきっと多くの人が疲れてる。
経験したことのない今の状況に、戸惑って、不安を感じて、苦しくなって、疲弊していると思う。
そんな中でも、なんとかこの状況を乗り越えようと、youtubeやインスタなどを使って、みんなと繋がれるアイディアを出したり、様々なやり方で元気を届けようとしている人たちがいる。
元気を届けてくれるはずの動画なんかを見ていても泣ける。
でも、これは悲しい涙じゃなくて、感動の涙。
日本中、世界中の人が戦おうとしている。
元気を届けあって、乗り越えようとしている。
悲しいニュース、不安なニュース、たくさん溢れているここ3か月。
明確には見えていないゴールだけど、きっとゴールはある。
一刻も早く、コロナ禍が終息して、平穏で当たり前の日常が戻りますように。
日本中、世界中の全員で戦って乗り越えたんだということが、世界中の人の心に刻まれますように。
1日でも早く「みんな、頑張ったね。」と、安堵の涙が流せますように。