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とある助産師さんから聞いたはなし

その助産師さんのところには、出産時にお世話になるつもりで通っていましたが、(結果的に)出産2日前に断られ、頼れる人がいなくなり、自分達でやろうと旦那さんと自宅で出産した、という経緯があります。

その話はちょと置いておいて、またくわしく書くつもりなのですが、

その助産師さんから聞いた話です。

どうしても妊娠がしたいという女性から電話で相談を受けたので、「あなたは今どんな仕事をしているの?」と聞いたところ、
「税理士事務所で一日中パソコン業務をしている」
という返事だった。
「頭ばっかり使ってないで、妊娠したかったら身体を使いなさい、農業をしたらどう?」
とアドバイスをしたそうです。

もうね、歯にきぬ着せぬおばあちゃん先生でした。

アドバイスを受けた女性は、ほどなくして田舎に引っ越し、無農薬で野菜を作る農家さんに転身したそうです。

そこから1年もしない間に妊娠した、という知らせを受け、おばあちゃん助産師さんが取り上げた、という話を聞きました。

現代の女性は目を酷使し過ぎているね、という会話からこんな話が聞けたのです。

妊娠中のお母さんも、目を使って欲しくない。

目の使い過ぎると逆子になります。

難産で痛い思いをしないためにも、目は使わない、目を使ったら休ませる、ということをして欲しいです。

産院で最小限の検査を受けていましたが、そこでとある妊婦さんと出会いました。

針仕事をされているというので、妊娠中に目を使い過ぎると良くないよ、と伝えると、
「そんなに目は使ってない」と言われました。

野口整体の世界では、妊婦さんが針仕事なんて安産のために絶対にやって欲しくない。

目を使っていない、と言いながら車を運転して来られ、空き時間にスマホをいじっている・・・。

充分、もう充分過ぎるほど妊婦さんにとって目を酷使しているんですが、

「その目を使い過ぎてはいけない」、という感覚は、その節度は、

やはり勉強をして身に染みていなかったら、分からない感覚なんだと実感しました。

スマホ、パソコン、本、テレビ、針仕事、編み物も、私が安産のために全て最小限にしたものです。

パソコンはどうしても知りたいことがあれば、一日数分まで、(本当はこれもやって欲しくない)

テレビには布をかけて音声で楽しみました。

本も新聞もチラシも見ないようにしました。

針仕事なんて最もダメに決まっています。

その前にもう視界がぽんやりしているので、妊婦さんらしい身体と感覚で過ごしていたら、できないか、やりたくないはずなんです。

そうやって、徹底的に目を極力使わない準備をしたお陰で、本当に楽で安心しきって、自宅で出産することができました。

超、安産でした。

一方、その目を使っていた妊婦さんは、自然分娩を望んでいたにも関わらず、結局赤ちゃんが逆子で、緊急搬送され帝王切開になった、

という話を後から聞きました。


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