おべんとう迷走
息子は、あれから毎朝毎晩ブルーベリー丼を食している。
家計簿をつけるとしたら、ブルーベリー費という項目が必要なくらい消費の早さに拍車がかかっている。
話は変わり、昨日の保育園の帰り道。
保育園からタクシーに乗り込み、皮膚科へ向かう道中のこと。
来週息子の保育園では、おべんとうの日がある。
それは2ヶ月ほど前から保護者会にて告知され、手づかみ食べがしやすく、完食できるようにこどもの好きなものを入れてあげてほしいなど、園側からの要望もいくつかあったのだが、まだ先だな〜。と、すっかり忘れていた。
そのおべんとうの日が迫っているので、参考程度に息子に何を入れてほしい?と、聞いてみた。
こちらとしては、好物のからあげやカレーなどと言われそうだなと構えていた。
「んー。フランスパンとフルーツ。」
息子はさらっとそう答えた。
予想のはるか斜め上をゆく息子の答えに、2度聞いた。それでも答えは同じだった。
おべんとうではなくて、欧米のランチボックスになるな〜。と思った。
息子の好物がパンなのは知っている。
保育園の給食ではお米しか出ないし、家のごはんも100%米だ。パンは外出した時にしか買わないので、息子にとっては特別感のある食べ物だ。
なるほど、その特別なパンを年に数回のおべんとうの日に所望するなんて賢いではないか。
しかし、そこで素直に受け入れられない世間体を少しばかり気にする自分がいるのである。
仮におべんとう箱あらためランチボックスに、フランスパンとフルーツを入れて登園させ、周りの子達が当たり前のようにおにぎりを食べている中で、フランスパンをかじる息子をなんとも言えぬ空気感の中見守る先生方の図まで想像してしまう。
きっとその後の保育士間の中で話題にあがること間違いなしの珍事件になりうる。
あおくんのお弁当さ、パンとフルーツだけだったんだけど。。。手抜きにも程があるよね、お母さんどういうつもりなのかな、2ヶ月前から告知していたのに。という会話すら聞こえてきそうな勢いだ。
それでも息子の要望通り、フランスパンとフルーツをおべんとう箱に入れるかどうかあと数日葛藤してみたい。