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そのままの京都日記(01.07)

9時に起きる。鼻にふれる空気がつめたい。さむいさむいと言いながら、階下へ降りる。熱くて濃いコーヒーを淹れてもらう。今日は有給。

いつもより時間をかけて支度をする。この日は真っ白なニットを着ると決めていた。ピンクのチークを下瞼にものせて、睫毛は上げすぎないように。下瞼のチークは、むーちゃんが「うさぎさんみたいでかわいいよ」と教えてくれたから。

外へ出ると、きんと冷えた空気。今日はなにが違うでしょう、と聞いてみる。彼はじっとわたしの顔を見て、それから頬の高いところを指さして「きらきらしている」と言った。それはそう、でも今日はうさぎメイクなんだよ、と教えてあげる。

数分歩いてから、iphoneを家に忘れたことに気付く。彼が「今日の違うポイントは、iphoneを持っていないところだ」と笑っていた。

お昼ご飯は食堂いとうさんへ。わたしは親子丼、彼は鶏南蛮うどん。「ご飯少なめでお願いします」と頼むと、お母さんが「お言葉に甘えて、かるめでご用意しますね」と言ってくれた。かるめ、次からそう言おう。優しい言葉で話すお母さん。

北白川のOBJへ。彼が眼鏡を新調すると言うので、一緒に選ぶ。どれも似合うけど、今かけている眼鏡があまりにも彼の顔に馴染みすぎていて、わからなくなる。わたしもあれこれ試着をしていたら、うっかり素敵なデザインに出会ってしまい、ボストン型の華奢なフレーム眼鏡をうっかり購入。うっかり買うには高い買い物だったけど、今の目の状態に合うレンズを作れたのでよかった。乱視がさらに加速していた。彼はスクエア型の眼鏡を購入していた。よく似合っていた。

ずっと行ってみたかったみ空さんへ向かう。お店の中に入った途端、暖かさで身体の緊張がほどける。湯船に肩を沈めたときみたい。ひとが理想とする湿度と暖かさってこんな感じなのではないだろうか。コーヒーもロールケーキもとても美味しかった。

日が暮れて、雪がちらつく。下鴨神社の参拝には間に合わなかったので、田中神社で初詣。

19時、元田中のイーパンツァイタナカへ。一年記念なので、ちょっといいご飯。はじめて京都へ来た時にも来たお店。最初の前菜から一皿ごとに感動する美味しさ。

帰ってから、船岡温泉へ。ぶくぶくした泡風呂が好き。すべてが溶けていく。ああこんな夜をずっと過ごしたいと思いながら、ぽかぽかになって眠る。

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