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そのままの京都日記(01.09-01.10)
1月9日(木)
考え事をしながら、晩ご飯の準備。今夜はおでん。大根は厚めに皮を剥いて下茹で。練り物とお揚げは熱湯をかけて油抜き。こんにゃくは塩をかけて臭みを消したら下茹で。昆布と鰹節で出汁をとって、じっくり煮込む。正しい順序に沿って淡々と作業をしているうち、だんだんと心が落ち着いてくる。
気持ちの所在が見つからない日に、踏ん張る胆力を身に付けたい。考えても仕方のないことからは一旦離れて、自分のやるべきことに集中したい。今年はまだ始まったばかり、そういう自分を目指してみる時間はたっぷりある。
夜、彼が帰ってきて、仕上げに餅巾着をつくる。冷めないように灯油ストーブの上に土鍋を置いて、Amazon Primeで「ホールドオーバーズ」を見ながら、のんびり晩酌。お腹いっぱいでポカポカになって、ぐっすり眠れた。
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1月10日(金)
朝、雪が降っていた。昼は昨日のおでん。おでん日和だね、と言いながら食べる。二日目のおでん、出汁が染みていて美味しい。仕事を終え、夜ご飯の準備。残っていたおでんをカレーに転生させる。具材を食べやすいサイズに切って、一煮立ちしたらルウを通常の半量入れるだけ。出汁がきいた和風カレーになる。
晩御飯を食べたあと、はじめての十日えびすへ。想像以上の賑わいに驚く。甘酒を飲んで、みたらし団子を食べて、お腹いっぱい。参拝の列に並んで、えびす神社に到着。自分、家族、彼の商売繁盛を祈る。
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彼は福笹を買い、縁起物の飾りに「商売七つ道具」を選んでいた。ふたりでおみくじも引くと、わたしは末吉、彼は大吉。今回のおみくじも、鎌倉で引いたおみくじと同じく「実を結ぶ日がくるから、今は粛々と頑張りなさい」と書かれていた。本当にそうなのだろう。
えびす神社を後にして、UFOへ。流れている音楽がほとんど自分のプレイリストのような感じで、照明の具合も相まって、自分の部屋のような落ち着きを感じる。わたしはローズマリーストロベリーのアイスと、アマレットティー、彼はカルダモンショコラのアイスとホットワイン。こんなお店が近所にあったらなあと思う。
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京都滞在も残り2日。帰りたくない気持ちがじわりと押し寄せる夜。