「運命」は特に感じなかった、ダンナとの出会い(笑)
結婚相手と最初に出会った時に運命を感じた、って話をよく聞くよね。思い出してもみけ子は全くそんなことは感じなかったよ(笑)なんか妙な人だなぁ、と思っただけだった。多分きっと向こうも同じことを思ったに違いない(笑)
知り合い経由で「こんな人いるんだけど会って見ない?」って言われたのが最初だった。年が1歳上、市内在住。特にカッコよくもなければ背も高くない。市内の中小企業勤務で転勤なし。年収……低っ💦だけどとことん数字とかお金のことに疎いみけ子は、それにも気づいてなかったね。
休みの日に知り合いも交えて一緒にご飯を食べた。その時に何を話したか全く覚えていないけど、そのお店で出された料理が美味しかったのは覚えている。そんな場では女性は多少遠慮したりで、ちょっとしか食べないのがフツーなのかね?みけ子はそんな世間一般の遠慮とかは持ち合わせていない。出されたものは全部美味しく食べる。ビールも遠慮なく飲んだと思う。当時は一人暮らしでいつも自炊なので、食べ物を残すなんてもったいなくて出来ない。その場で出た話題は興味があれば楽しく話す。違和感のある人だったら連絡先の交換はしないし、その後に会うことはない。
だけど、一緒にいた人の気遣いもあったからか、また今度会いましょう、と言うことになった(と思う)。
2度目に会ってドライブをした時、車の中でなぜか「つげ義春」の話になった。伝説の漫画家だ。「ねじ式」というシュールな展開の不思議な漫画が特に有名で、少しマニアックな漫画ファンなら誰でも知っている人。
みけ子は特に漫画が好きで好きで……って訳でもなく、少女マンガを多少読んでいた程度だったのに、どうしてつげ義春の話になったんだろう?今考えても全く思い出せない。
そんな出会いから35〜6年経った。ひなびた温泉や古い建物、骨董やら古道具好きは夫婦で共通している。日曜美術館も加賀美幸子さんが司会をつとめていた時代からほぼ毎週見ている。そう言えば結婚後間もなくの頃。古道具屋でお店に置いてあったちゃぶ台を「あ〜これ良いかも?買っちゃおうか?」と話していたら、そこの店主に「えっ?お二人は兄妹なんですか?」って聞かれた。どういう意味だったんだろう?
性格のキツイみけ子だが、ダンナが穏やかな人なのであまり喧嘩をすることもない。室内に置く家具やらファブリック類は吟味するが、2人とも片付けとかは得意ではなく、どちらかと言うと部屋は散らかり気味である。ミシン仕事とかしていても、散らかった部屋に苦言を呈されることもなく、その点では平和である。まずまず仲が良い方かも知れないが、仕事の休みがバラバラなので休日ほとんど一緒に過ごすことはない。
今現在、こんな感じの60過ぎの2人とも白髪頭の夫婦だよ。
↓若干塗装の剥げた金属のボディが、デスク上に置いていてもアクセントになります。身近に置いて使える実用品です。