60代の私が「おしゃれすること」について考えた/アラカンファッションには問題山積
洋服やファッションが大好きで服飾系の専門学校で3年間洋服作りを学んだ。
随分たくさんの洋服を買ったり作って着てきた。母がお針子で小さい頃から手作りの服を作ってもらっていた。
おしゃれについて書こうとしているんだけど、この文章を書き始めてだいぶ経つのに、実は全くまとまらない。若い頃と今現在で服に関するとらえ方や状況がかなり変わっているのだ。
おしゃれはやせがまん、って言うけどそれがもう全く通用しない歳になっちゃった。体を締め付ける服は苦しくてダメ。キツキツの服を着るととにかく苦しいし、締め付けたところが後で痒くなったり痛みを感じたり疲労感も半端ない。靴ずれのするパンプスや体調が悪くなるような服なんて選べない。体調を戻すのにも時間がかかっちゃうのよ。その服や靴は身につけてラクかどうか。それが重要になって来る。
若い頃とは体型が変わって来ている、見た目も劣化している、体力も衰えている
高いブランドものなんて手が出せない、出来たらコスパのいいものを選びたい
そして、モノが増えると片付けられないし断捨離しないと片付けが追いつかなくて部屋が悲惨なことになる。少ないアイテムでもそれなりに素敵に見せたい。
これを全部どうにかしないと。
それを全部解決するにはどうすればいいだろう???
う〜ん、アラカンファッションには問題山積だ。
*写真は街を歩いていて「素敵だな、オシャレでスッキリ見えるな」と思った(おそらく)同年代以上の世代の方です。
考えに考えて、試行錯誤して一応の結論めいたものにたどり着いたが、それが一般的に受け入れられるものかどうかは分からない(分からないのかい‼️)でもまぁ、参考までに以下に記します。
◉体型や見た目が若い頃より劣化→シワやタルミはどうにもならなくても、少しはスマートに姿勢良くくらいは気持ちと努力で何とかしよう
◉少ないアイテムで素敵に見せる、自分の体型や個性に合ったシルエットや色選び→パーソナルカラー診断やパーソナルスタイリストとかに相談するのはおすすめです。似合うモノをちゃんと知っておこう。(似合う色と好きな色は違うってよく言われますね)流行は適度に取り入れるが自分に似合う色やデザインを押さえておく。出来れば多少のコストをかけても最初に信頼のおけるプロに相談した方が良い。
◉着ていてラク、コスパがいい、着心地が良い→基本のアイテムはユニクロとかイオンとかの一般向けの服から選ぼう。リーズナブルな上に着心地も悪くない。せめてそこに出ているサイズに収まるような体型でありたいと思う。今は古着屋さんでも素敵なものが揃ってるし。
◉部屋が服でいっぱい、片付かないを解決する→古くなって着ない服、色があせてきたりしたものはは思い切って処分、そして服のレンタルとかも利用する。
実際に服を選ぶ時は
★TPOに合わせた服→どこに着ていくのか?どういう場なのか
★全体のバランスを見て選ぶ→全身が写る鏡でチェック
★色は3色程度に抑える
★帽子やメガネ、首回りにあしらうスカーフやネックレス、揺れるタイプのイヤリング等、顔周辺のアイテムを上手く使うことでオシャレっぽく見せることは可能
もう一個付け加えるとすれば
★清潔感
が重要だ。新しい服でなくても良いから、布帛の服ならば出来るだけアイロン掛けして、首が伸びて黄ばんだTシャツとかくたびれた感じになった服は思い切って処分だよ。
そして、自分が好きで良く組み合わせるコーディネートがどんなものか、しっかり知っておく。そうすると見えてくるのよ、自分が好んでやるコーディネートがどんなものか。
例えば、自分の場合、
★Tシャツや襟のあるシャツに羽織り物とボトム
パターンとしてはたったこれだけだ。
季節によって
Tシャツ、襟のあるシャツ→ハイネックセーター/ノースリーブトップ/ポロシャツ/綿素材のシンプルなデザインのブラウス
羽織り物→カーディガン/ジャケット/シャツ/大判のショールやスカーフ、アクセサリー
ボトム類→ジーンズ、ウール地のトラウザー(スラックス)/長めの丈の分量のあるスカート
とバリエーションを持たせる。
そして似合う色(好きな色)でベースになる色3色程度と
差し色になる色を何色か決めておく。
デザインは出来るだけシンプルなものが良い。デコラティブなものはコーディネイトが限定されるし、ゴテゴテしておばさん臭くなりがちだ。
これだけでだいぶスッキリ、気分良く毎日を過ごせるんじゃないか。
後は多少の試行錯誤だ。全身が映る鏡でチェックする。販売員がちゃんと居るお店ならアドバイスはもらう。(押しに弱い自覚のある人はやめておく)😊
おしゃれは引き算
言うのは簡単かも知れないが、実際の行動が全然追いつかない。あ〜あ、だよ。
街頭スナップでちょっとステキだな、と思う人を見てみるとステキな人は自分が似合う服や色をちゃんと分かっているのだ。そんな感じがする。
若い頃ならば多少似合わない色でも、少々不釣り合いなデザインでも若さで着こなせる。だけど加齢って残酷だ。似合わないものはもうハッキリと似合わないどころか、滑稽で無様としか言いようのない外見になる。それはなんとしても避けたい。だから自分を常に冷静に見つめよう。多少の時間は掛かっても、きっと5年後に差が出る。意識して選ぶことを続ければ結果はきっと違って来る。