VSR-10とマウントベースとショートスコープ
VSR-10のマウントベース
VSR-10にはリアサイトを取り払うとマウントベース取り付けが可能なようにタップが切ってある。
こちらは純正マウントベースなのだが、初心者にはわかりにくい注意点がある。
幅と高さなどの寸法についてはピカティニーレールとして問題ないのだが
独自の溝幅のせいでピカティニーレールの規画に合わせて設計されたスコープマウントは取り付けできない場合があるのだ。
特に溝を数本またぐような大型のタイプは大抵の場合取り付けできない。
厳密に言えばこの純正マウントはピカティニーレールの規格ではないということだ。
そんな残念な純正マウントだが、無難な代物としてノーベルのマウントベースがあるのでこちらをおすすめする。
スルーレバー装着のショートスコープの注意点
ショートスコープやライフルスコープにスルーレバーが備わっている製品をボルトアクションライフルに使いたいという場合には、スルーレバーとボルトハンドルの干渉にも注意しないといけない。
本来はAR-15などに取り付けることを想定しているであろうショートスコープだが、サバゲ用途には1-4倍というのがとても使いやすい。
VSR-10にももちろん取付可能なのだ。
画像のスコープはSCOC-28 Vector Optics FORESTER
このスコープの特徴の1つに倍率変更操作を補助するスルーレバーがあるのだが、これは一長一短あるのでそれについて説明する。
このスルーレバーはプロスナイパー用ボルトハンドルと付属のスコープマウントを併用すると干渉してボルト操作ができなくなる。
動かすとこうなる。
完全に引っかかってしまう。
うちの個体はこのスルーレバーが取り外せたのだが、ネジロック剤が塗ってあるので本来は外れない代物かと思う。
この状態であれば操作は可能なのだが、手をスコープに擦りつけながら操作することになるので正直厳しい。
スルーレバーの取り外しは恐らく保証対象外となるので自己責任で。
このフォレスターの場合はM6ネジで3mmまでのネジなら入るが、3mmのネジなんて普通は売ってないので蓋をするにもネジ側の加工必須だ。(イモネジだと4mmまでしかない)
Gspec用ボルトハンドルも試してみる。
こちらも軽くスルーレバーがボルトハンドルにこすれる形で接触してしまう。
スルーレバーがなければ、プロスナイパー用ボルトハンドルより角度が浅くハンドル自体が大型なので、握る場所がスコープより遠いのもあってかなり余裕ができる。
ハイマウントも試してみる。
こちらはNOVEL ARMS TACTICAL CQB MOUNT
本来はAR-15などへの装着を前提とした代物かと思う。
スルーレバーの有無に関わらず操作性は良好だ。
スコープを一番うしろまで引っ張っても、スルーレバーがボルトハンドルの位置まで来ないもの良いのだが、アイレリーフ的に前すぎるしチークパッドがないと頬付けというより顎付けに近くなるのが難点。
ハードタイプフェイスガード装着前提なら普通に頬付けできないので、これでも良い。
問題点としては有効射程の短いエアガンのゼロイン距離が100m以下なので、銃身と照準位置が離れれば離れるほど狙いづらくなるというところだろうか。
ちなみにフォレスターに付属していたスコープマウントは、ナット側の受けの内側にバリがあって使用不可だった。(センターずれと取り付けがそもそもできないなど)
部品交換はしてもらったが、こんなのはなかなか気づかないので開封時の検品参考までに。
実際、買ってみないとスルーレバーが干渉するかどうかはわからないので、パーツを揃えて1発で組み合わせるのは少し難しいかもしれない。
とりあえずボルトハンドルはGspec用か角度の浅い社外製がおすすめ。
そんなGspec用ボルトハンドルだが、紹介した通りプロスナイパーに無加工取付可能だ。
オークションなどで買うのもいいが、マルイから単品で購入できるので価格次第ではそちらから買う方が安い。
購入する場合は東京マルイのGspec取説の"Gspec専用パーツリスト"を閲覧しよう。
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