ロレックスマラソン、初心者が1ヵ月で完走した記録
はじめに
皆さん、ロレックスマラソンって知っていますか?
ロレックスは現在需要に対して供給が少なく、さらに二次市場での価格が高騰したことで、人気が暴騰、その結果、正規店に行ってもなかなか購入ができない状況が続いています。このような状態で、ロレックスを正規価格で購入したい人が正規店を次々・何度も回るをロレックスマラソンという現象が起きています。
私は、つい最近その存在を知りました。
そんな私が2024年4月28日からロレックスマラソンを始めて、1ヵ月も経たない内に運よく人気モデルの1つであるステンレス製のGMTマスター2を購入できたのです!(なんと色もブレスレットも第一希望!)
色々幸運が重なったおかげでしょうが、この素晴らしい体験を記録として残しておこう(そしてちょっと自慢しよう)というのがこの記事の目的です。さらに自分なりに買えた理由と買うためにすべきことも分析してみましたので、まだ頑張っているランナーの皆さんの役に立てればと思います。
ランナーになったきっかけ
私がロレックスマラソンを知ったきっかけは、3月に知人からロレックスが欲しいけどなかなか買えないこと、何度も通って店員と信頼関係を気づかないと買えないなどと言う話を聞いたのが最初でした。その時は、もともとロレックスなんて縁がないと思っていたこともあり、特別興味を持ちませんでした。
その後、4月に転職をして、なにか転職記念に買いたいという思いが出てきました。そんなときに思い出したのがロレックスです。元来時計そのものは好きでしたが、ロレックスなんて自分には縁がないと思っていました。しかし、こんな状況でロレックスが買えたら、すごく思い出になるに違いない!そう思って急に興味が出てきたのです。
そして、運も私に見方をしました。4月下旬からある顧客の仕事をし始めたのですが、その顧客のオフィスの近くになんとロレックス正規店があったのです。しかも、幸いにしてホワイトな仕事でほとんど定時帰り。こんな好条件が重なったからには挑戦してみなければ!そんな思いで、5月28日の仕事帰りに初めてランニングをする決心をしたのでした。
私が係わった店舗
メイン店舗
私がメインで通い、購入した店舗。百貨店の中にあるお店で、並べば入れました。職場に最も近かったのがここをメインにした最大の理由ですが、それ以外にもいくつか理由があります。基本的に平日の仕事終わりに週3日程度通いました。
サブ店舗1
1回だけ通ったことがあるお店です。対応は悪くなかったのですが、在庫確認もなしに”ありません”というお店だったので、再訪する気になりませんでした。
サブ店舗2
2回だけ通った店舗、対応は丁寧で、在庫確認もきちんと行ってくれました。もう少し近ければもっと行っていたかもしれません。
抽選店舗
抽選で当たれば、なにかしらは提案してくれるというお店。毎週応募を続けたが、当たる気配なし。一応出し続けるが、全く期待していませんでした。
ランニング記録
初日(2024.5.28)
記念すべき初ランニングは、5月28日です。会社から最も近いメイン店舗に行きました。今にして思えば、この日に私の成功が決定づけられたのかもしれません。この時、たまたま接客してくださった店員Aさんが私にとって運命の女神でした。
この日は、GMTが付いた時計がほしいとモデル選びを相談しました。(事前にGMTマスター2が欲しいと目星は付けていましたが)会話を通して、GMTマスター2を希望モデルに確定させて、その後ブレスレットが2種類があることからそこに迷っていると、試着を提案していただきました。これにより、人生で初めてロレックスを身に着ける栄光を得たのです。
とは言え、人気モデルであるGMTマスター2が試着できるのかと言えばそうではありません。もっとも普通なモデル?であるデイジャストで、オイスターブレスレットとジュビリーブレスレットそれぞれを体験する試着となります。この時の第一印象は、ジュビリーブレスレットってなんかおっさん臭い、普通にオイスターブレスレットがいい!でした。
そして、いろいろロレックスについて聞き、定員Aさんから現在の状況や制限モデルについて説明を受け、一応在庫を確認してきていいですかと提案を受けました。もちろんお願いしましたが、案の定、”あいにく現在在庫はありませんでした”とのこと。予想通りなので、まったくがっかりせず。条件を完全に絞り切らず、色かブレスレットのどちらかは幅をみて探した方がいいとアドバイスを受けました。この時は、とりあえず緑中心でと決めました。
最後に店員Aさんから、よろしかったらカタログをお持ちしますか?と提案を受けました。この時は、知りませんでしたが、カタログすら”在庫がありません”と言って出してくれないことがあると、後ほどインターネット上で見て衝撃を受けます。初日としては大成功ではないでしょうか?
1週目(2024.5.29~)
この週はメイン店舗に毎日通ったと思います。まだまだランニングに慣れておらず、どこか気恥ずかしい感じでした。初日に聞きたいことをだいたい聞けたこともあってこちらから何を話すべきかあまりわからず、店員さんからも積極的に会話してくれることもなく、在庫確認だけして終わりという感じでした。初日にいい気分になった私を見事に現実に引き戻してくれました。
この週は、サブ店舗1にも訪れました。ここでも一切の可能性を感じずに、会話そこそこに展示だけはじっくり見て帰りました。
全く先が見えない!そんな1週目でした。正直、早くももう諦めようかなという気持ちが出ていました。
2週目(2024.6.3~)
この頃になると、ランニングにも慣れてきて、気恥ずかしい感じがしなくなりました。その甲斐もあってか、店員さんから多少質問をしてくださるようになり、多少なりとも会話が弾むようになりました。一歩前進、ようやくランナーらしくなった、そんな感じの週でした。
この週で、私用で午前半休をとった日があり、余った時間でサブ店舗2に初めて訪れました。在庫確認とまたまたデイジャストの試着をさせて貰いました。このとき、なんかジュビリーのほうが付け心地がよくない!?ロレックスぽいし、と思ってブレスレットはジュビリーへと傾いていきました。
3週目(2024.6.10~)
店の方針変更なのか、私のステージが進んだのか、この頃から毎回在庫確認の前に、改めて制限モデルのことを知っているか、身分証は持っているかを確認されるようになりました。しかし、聞きたいことはほぼもうなく、違う店員に話した話を再度するのも面白くないので、話を広げずにさっさと帰ることも増えてきました。
この頃に、タグホイヤーの新型アクアレーサー300が展示されるようになって、もうこれで良くね?と思い始めたりもしました。(GMTモデルは夏入荷のようですが)ムーブメントのコスパ高いし、かっこいいよね?ていうか、アクアレーサー300の緑の盤面、ロレックスの箱デザインだよね?ロレックスこそ、この盤面出したら面白いのにとすごく思いました。
そして、めっちゃ気になっていたグランドセイコーのSLGH021が発売されました。ロレックスに希望が見えずに気持ちが傾く。でもメイン時計のSBGA211と用途被るよなと思ってぐっと我慢しました。
4週目(2024.6.17~)
3週目とほとんど変化はありませんでした。ちょっと新鮮感も薄れてしまった。なんとなく停滞感。マラソン疲れってやつか。
この頃に緑色優先より、ジュビリーブレスレットを優先と完全に心が傾きました。やっぱりジュビリーブレスレットのほうがロレックスらしいし、プロフェッショナルモデルの中でGMTマスター2だけが選べるという貴重性にも惹かれたのです。
前兆(2024.6.22)
初めて土日にマラソンを実施。まず、サブ店舗2に行きました。以前と違う店員さんが対応、在庫確認して軽くお話してさっさと帰りました。
そして、メイン店舗に。初めての店員さんに当たる。今日もだめだなと思いつつ、在庫確認して少し会話。そんな時に接客をしていなかった店員Aさんが急に近づいて、声をかけてきてくださった。実は、初回以降に一度も店員Aさんに当たったことはなかったのだが、なんと”覚えていらっしゃいますか?”と声をかけられたのです。一日何人も接客している店員さんが1ヵ月ほど前に1度だけ担当した客を覚えているだなんて!営業職の方は本当にすごい。そして、”諦めずにまた来てください”と強調されていた。これは、もしや。。。折れかかっていた心がみるみる復活したのです。
最後のマラソンか(2024.6.24)
前兆を感じた後、最初のマラソン。特になにもなく撃沈。お腹も減っていたので、在庫確認以外なにもせず帰宅しました。現実はこんなもんかと思いつつ、明日の火曜日は店員Aさんがいるに違いないと自分を奮い立たせました。(初日の5.28が火曜日であったため)
そしてゴールへ(2024.6.25)
この日は、前述の理由でかなり期待感を持って並ぶ。自分の番が来る。見たこともない店員さんだぞ。。。これは今日も厳しいなと覚悟を決める。初めての店員さんにしては結構質問が丁寧だなって思いつついつも通りの在庫確認前の会話をこなします。もはや自分も立派なベテラン?ランナーです。
そして、いつもよりかは気持ち早い時間で在庫確認から店員さんが戻ってきました。”はい、はい、ないですよね?”そんな心の声とは裏腹に、”お客様にぜひ見ていただきたい商品がございます。気に入っていただけるはわかりませんが。”という声が!
ついに、あこがれていたこのシーンが。でも”気に入っていただけるかはわかりませんが”という一文が引っかかります。違うのは色?ブレスレット?GMTマスター2ですらないことはないよね?理想を諦めるべきか考えながら、奥へと案内されていくのでした。
そして、案内された席で待っていると、さきほどの店員さんが戻ってきて、商品を用意するのでさらに5分ほど待ってほしいとのこと。違う色ならまだ考えるけどブレスレットは諦めない方がいいよなと心の中で考えます。でも見送ってまた案内してくれるのかなと不安もよぎるのでした。
5分でしょうか、精神的にずいぶん待った後に、なんと戻ってきたのは店員Aさんでした。
”やはり!あれは前兆だったのだ!結局この方が自分に売ってくださることを決めてくださったのだ!”
商品はトレーの上に、布がかけられた状態で運ばれてきました。布が開けられる緊張の一瞬、そこにあったのは、色は緑、ブレスレットはジュビリーのGMTマスター2ではありませんか!まさに条件ぴったりの商品、”気に入っていただけるかはわかりませんが”とは何だったのか!
おそらく近くに他のお客さんもいたので、聞かれるのを気にしてこう言われたのかもしれません。それとも結局実物を試着しないと気に入るか判断できないと思われているのかもしれません。いずれにしても定型文なのでしょう。
持ってこられた時計は、まだビニールが付いた状態です。この状態で試着して、最終的に購入するかを決断します。もちろん、決断するまでもなく購入するに決まっています。なんだって、定価164万に対して二次市場での回収価格はゴニョゴニョ…買って後悔するなんてことは絶対ありえません。しばらく使って気に入らなければどうにでもなるのです。
そして、支払いを済ませると、ビニールが剥がされて、いよいよ本当の装着感を体験できます。そして、ブレスレットの調整と丁寧なキズ確認をします。装着感は素晴らしいの一言です。最後にラッピングをするとき、ようやく店員Aさんの名刺を頂きました。(ほかの店員さんも含めて初めてです)
そうこうしているうちに閉店時間は過ぎており、最後に店員Aさんに見送られながら、私のマラソンは終わったのです。
ロレックスマラソンを終えて
こうして順調に終わった私のロレックスマラソン。平日、職場に着けていくのには憚られるため、休日に初めて装着して出かけました。すばらしい自己満足が得られます。(あくまでも自己満足です。休日に他人の時計を見ている人なんていません。平日だって気にしているのは一部の時計オタクだけです)
ロレックスマラソンを終えて、一つ思ったのが、この過程を通して自分が本当に欲しい時計をより深く考えることができたことです。最初はオイスターブレスレットが欲しいと思っていた私がすぐに買えていたとしたら、今頃は後悔していたに違いありません。その意味で、マラソン状態にも確かな意味があるのではないかと思います。
そして、(順調に?)購入できたこの経験から、なにが良かったのか。裏で何が起きているのかを色々想像し、分析しました。次回、そのような私の分析を記事にしたいと思います。