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丸3年リモートワークして気づいたこと、変わったこと。

お世話になります。コピーライターの杉浦です。

実は僕、実家のある石川県に住んでおりまして、 bird and insect の正社員でありながらも完全リモートで勤務しております。東京を離れて丸3年間経つのですが、このスタイルに慣れてしまったことでのメリットデメリット、気づいたことや変わったことがいろいろあるので、今日はそれについて話していけたらと思います。


出社しなくなったので、朝も準備しなくなった。

準備して家を出るだけでも慌ただしかった朝が随分とマイペースになりました。同居人が朝支度を始める音で私も起床しますが、完全に目が覚めるまではゴロゴロしながら仕事の連絡チェックやスケジュールの確認などをスマホでするというのが日課になりました。何かに没頭したり別のことに気を取られると予定を忘れがちなので、打ち合わせなどの全予定10分前にアラームを設定します。

彼女に「これは病気だ」って言われました。

午前にミーティング等がない日は、朝イチでジム。ようやく顔を洗って、歯を磨き、筋トレ前の栄養補給も兼ねて朝食とサプリメントを摂ります。そして同棲中の彼女を仕事に見送った後、ジムへ急行します。市民なら100円で使える公共の体育館に併設したトレーニングルームを頻繁に利用しています。車で2分くらいの立地ということもあり、ちょっとコンビニに行くような感覚で運動できるのがいい感じです。

仕事中に人がいるのは、実はストレスだった。

bird and insect は社員同士の仲もいいですし、働く場所の雰囲気もいいのですが、コピーライターという職種柄、考えることや書くことに集中している時間や、PCの画面に張り付いている時間が、いわばゴールデンタイム。会社員として事務所で仕事をしていると電話も鳴りますし、インターフォンも鳴ります。別件で声をかけられることもありますし、共有スペースを使うことへの配慮も必要です。

リモートワークに切り替わってからは、好きな音楽をかけたり、服を着るのが面倒だったり、独り言も喋り放題、部屋の温度も湿度も、自分の思い通りなのが心地よく、クリエイティブの質と仕事の効率化に何よりも集中できるようになりました。

サボってると思われたくないから、即レスするしかない。

念願だった自分のペースを手に入れたわけですが、やはり物理的に離れている以上、できるだけ顔が見える状態でミーティングに参加したり、連絡にはできるだけ早く反応するなど心掛けています。リモートたるもの、同じオフィスで気軽に話しかけにいけるような距離感であれ・・・というのが私のリモート・モットーです。

歩かなくなるので、ジム通いは必須事項に。

これが、東京に住んでいた時。コロナ禍になる前の2019年の平均歩数です。

自分の足が移動手段だった東京

こちらが去年、2024年の平均歩数です。ほぼ半減しています。

車移動が基本の石川県

東京にいた頃って、なんだかんだ歩いてたんだな〜と実感します。こっちでは、目の前にあるスーパーにも車で行ってしまいますし、ほとんど電車に乗ることもなくなりました。駐車場があるお店が基本ですし、休日もショッピングモールを歩き回る程度。東京に比べると、普通に暮らしているだけでも慢性的な運動不足となります。今は週3ジムに行ってますが、リモートワーク始めたての頃は普通に太りました。

体の栄養、家ごはん。心の栄養、外ごはん。

食事は、ほぼ家で食べます。これこそがリモートワーク最大のメリットだと思います。仕事の合間に台所に立つと、意外にもリフレッシュになりますし、ジムに通い始めてからバランスのいい食事に関心が出てきたこともあって、基本は健康と身体づくりを目的とした食事を心がけています。

めんどくさい日はスーパーのお惣菜やコンビニに頼りがちでしたが、魚や肉と一緒に炊き込みご飯を作り、おにぎりにして冷凍するということを覚えてからは、わざわざ買いに出かけることも減りました。(手軽にタンパク質も摂れるので、おにテインと名付けました。)

彼女が料理好きなこともあり、ジムにも一緒に行っているので、美味しさと栄養バランスを考えた食事を日々提案してくれるので助かってます。それでも週に1回くらいは外食で好きなものを食べるようにしていて、(焼肉とかラーメンとか揚げ物とか…家で再現するのが難しい系。)心の栄養も補給しています。ただ、東京と違ってウーバーイーツの選択肢が非常に少なく、あってもファーストフードかファミレスばっかりなので、本当の本当に動きたくない日は何食べようか迷います


なぜ、あんなにも、飲みに行きたかったんだろう。

とにかく酒を飲まなくなりました。飲んでも月に1~2回程度。単に誘われる機会が減ったということもありますし、運転して帰るので出先では飲めないというのもあります。そう思うと東京って、どこ行っても飲んでたし、大学の頃の知り合いだったりクリエイティブ業界の友人がそこら中に居たし、行くところもたくさんあって、なんだかんだ楽しかったんだなぁと思います。

なぜあんなに飲みに行きたかったのか、その気持ちがなぜこれほどまで消え失せてしまったのか…ちょっと自分でもわかりませんが、楽しそうな空気感に流されてたのかもしれません。最近はリカーショップで買った世界のクラフトビールやワインを自宅で飲むのが好きです。


実家が近いので、いつでも両親に会える安心感。

僕の実家は寿司屋でして、60代の両親2人で切り盛りしてます。まだまだ元気ですが、何かあってもすぐ駆けつけられる距離にいるのが安心です。

リモート勤務はじめたての頃は実家暮らしでしたが、今は彼女と二人暮らしの家に引っ越したことで、ときどきご飯を食べに帰ったりするくらいのちょうどいい距離感になりました。

東京にいた頃も、観ていたのはYouTubeやNetflixだった。

結局のところ、東京にいても田舎にいても、どこにいても「コンテンツ視聴」が基本の娯楽です。気になっている映画やドラマをサブスクで観て、電子書籍を買って読む。これは東京にいた時と変わらないことだなと思います。そもそも人混みが苦手だったので、ライブやイベントのような場所に行くのも避けてましたし、住むところが変わっても本質は変わらないということですね。

石川県の企業さまから、ご依頼をいただける機会が増えました。

石川県内でのお仕事は、その後また別のご依頼をいただけたり、知り合いを通じて県内で活躍するクリエイターたちとの輪が広がるなど、その地域に密着したコミュニティを築いていける部分が利点といいますか、楽しいところでもあり、「リモートならでは」だなと感じています。そういった紹介を通じて、ありがたいことにコピーライター単身でプロジェクトに参加させていただく機会が増えつつあります。

輪島塗の専門店、「田谷漆器店」さまのプロモーションムービーを担当。能登での震災をきっかけに代表の田谷さんと偶然知り合い、地元のカメラマンと共同で制作しました。もし震災があったときに住んでいたのが東京だったとしたら、この出会いもなかったと思いますし、故郷である石川県がピンチの時に何もできずにいる悔しさに泣いていたと思います。

そんな日々です、リモートワーク。

そんな日々ですが、いかがだったでしょうか。「楽しく伸び伸びできていいね〜」なんて、よく言われたりもしますが…いろいろ仕事が重なって限界突破する日も、もちろんあります。そんな日を恐れないためにも、乗り超えていくためにも、心と身体が元気でいられる環境づくりを大切にしつつ、いいクリエイティブを生み出していけたらと思っています。

そんな僕が所属する bird and insect は、今年で10年目に突入。


僕も気づけば5年目となりましたが、こういうスタイルを許してもらっていることに甘んじることなく、今まで以上にコピーライターとしての役目を果たしていければと思っています。

それでは、また。




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