見出し画像

猫田による猫田のための、ヤンパオ。

ヤンパオ(暖包)。

ヤンパオとは、
京都市・元田中に位置する
無国籍料理またはアジアンエスニック料理のお店。
定食や一品料理を提供する飲食店です。
ただし現在はお弁当の販売をメインとしています。

私の心の故郷、
それがヤンパオ。

学生の頃には
体の五分の一がヤンパオで形成されていた、
と言っても過言ではない。
それほどまで通いつめました。

その甲斐あって、
今はヤンパオ組のミスターを襲名しています。

さて突然だがヤンパオ組とは、
ヤンパオに一度訪れたものにしか持つことが許されない、
組長名刺を持つ者たちで構成された組織。
店の者の紹介でのみ、客は組長名刺を入手できる。
(世に言うところのスタンプカードです。)

店を訪れる毎に名刺に印が刻まれ、
時に立ちふさがる試練を乗り越えながらも、
代わる代わる多種多様な報酬を受け取ることが可能となる。
(ポイントを貯めるごとにプレゼントがもらえます。)

より多くの印を刻んだ者には新たな称号が与えられ、
組長の中でも一目おかれる存在となるのである。
(スタンプをたくさん集めると特別なサービスが…?)

ということです。

組長になって足しげく通うと
なんとVIPになります。嬉しい。

さらに足しげく通うと
次はマスターになります。嬉しい。

よりいっそう足しげく通うと
まさかのドクターになります。嬉しい。

どこまでも足しげく通うと
いよいよミスターになります。嬉しい。

そして最終的にはレジェンド
すなわち伝説になります。すごい。

私も早く伝説になりたい。

そんな階級式のスタンプカードを始めとする、
ユーモアのあふれるサービス精神。
はまった者はなかなか抜け出せない心地良さ。

そして言うまでもないがお料理が美味しい。

おすすめはもちろん、マンガ肉。
※ちなみにマンガ肉はヤンパオの商標登録です※

あの、夢にまで見た、骨付きの、マンガ肉が、
目の前にある!

見てるだけでお腹が減るビジュアル。
書いているそばからお腹が鳴りそうです。

特製のタレで味付けがされたマンガ肉。
そのタレがまたよくお肉に染みていることよ。
ちなみにお肉はマンモス肉なのである。
マンモス肉は豚肉に良く似た味がするのだなあ。

そっと添えてもらえるナイフとフォークで食べても良し。
しかし是非とも両端の骨を掴んでガブリと!

どう食べても味は変わらないはずだけれど、
人間の思い込みとは不思議なものでして、
ガブリ!の方がより美味しい。
※個人の感想です※

マンガ肉は通販もできるんだとか。
私はまだやったことないけど。

私のお気に入りリピート必須だったおかずは、
めっちゃテリヤキ。

見よ!
この理想的な照りを!

何を隠そう私、大きい塊の肉が好きです。
一口では食べられない、大きいひとかたまりが好きです。
かぶりつくことに喜びを覚えるタイプなのかもしれません。
なので唐揚げも豚カツもコロッケも好きです。

ガブリとやりたい欲望を叶えるフォルム。
こてこての甘辛な照り焼き。
学生に優しいお手頃価格。ありがたや。

他にも甘酢からあげとか、オレンジジンジャーとか…
結局どれ食べてもおいしい。

メインのおかずが最高なのはもちろんのこと、
定食のサイドに控える品々も魅力的。

早めに出てくるちょいと盛られたサラダが嬉しい。
なんかわからんけどスープがはちゃめちゃに美味。
サービスおかずがサービスで来る。
まんが盛りにもできちゃうごはん。

永遠に食べ盛りな私も、
この定食には満足せざるを得ない。

お店まるごと、
全部ひっくるめて好き。

そんなヤンパオには入学時からずーっと、
サークルぐるみで大変にお世話になりました。
それはそれはもう本当に。

今はなくなってしまいましたが、
かつては宴会コースがありまして。
それがまた楽しいんですよね。

おつまみからごはんからデザートまで。
マンガ肉ももちろん付けられる。
そして嬉しい飲み放題。

我々の胃を満たしに来るたくさんなお料理。
それをお供に飲むお酒がたいそう進むんですわ。
心地よい雰囲気に誘われて、
お腹も心も大満足で大団円。
※とはいえ夜はお静かにね※

おぼろげな記憶とともに、
ふわふわとした懐かしさと空腹とに、
私は何度でも思考を奪われてしまうのである。

学生の頃とはいろいろと様相が変わったヤンパオ。
心の故郷としてのヤンパオは変わらないものです。

またヤンパオでお酒が飲みたい。
また今度でいいから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?