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猫田による猫田のための、キッチン松之助の鶏南蛮。

キッチン松之助の鶏南蛮。

キッチン松之助の鶏南蛮とは、
京都市・北白川追分町に位置する定食屋、
和洋キッチン松之助で提供される鶏南蛮のこと。

キッチン松之助の鶏南蛮が食べたい!
半年に一度はそんな気持ちに駆られます。

先日(と言ってもだいぶ前ですが)その衝動に駆られて、
遅めの時間にバスに乗って店の前まで行ったのですが、
すでにお店は営業を終了しており、
私は虚空を見つめてしまいました。

おそらく、
私が初めて鶏南蛮を食べたのが、
キッチン松之助だった。
ような気がします。

初めての味に弱い。
さながら生まれたての雛のように。

チキン南蛮を食べたのは、
大学生になってからだろうか。
少なくとも実家の食卓に並んだ覚えはない。

そもそもタルタルソースに
ほとんどなじみがなかったように思う。

そもそもタルタルソースを使う機会がなかった。
自宅の冷蔵庫には市販のタルタルソースが入っていたが、
父親が時々使っているのを眺めているだけだった。

自宅の外でも、
そもそも外食する機会があまりなかったのだが、
まれに外食した時のプレートに乗ったエビフライに、
一さじ分添えられているのを見る程度だった。

なので私が見てきたタルタルソースは、
マヨネーズをベースとしたクリーム色に
パセリか何かの点々が混じった、
ちょっとよくわからないソースっていう印象でしかなかった。

のですが。
キッチン松之助の鶏南蛮にかかっているタルタルときたら!
ものすっごい具材がゴロゴロしているわけですよ!

もしかすると具材がゴロゴロしているくらいが、
世に言う正常なタルタルなのかもしれません。
しかし私は初見です!おそらく初見でした!
なんだその楽しそうな見た目は!
そんなタルタルソース知らん!

でもって、
その楽しそうなタルタルが美味しいんですよ。
みんなあの美味しいタルタルが通常だったのかな…。
だとしたら、たいそううらやましい。

タルタルソースに入っている玉ねぎが好きなんですよ。
突如として口内を楽しませるザクザク食感が好きです。
だけど家でうっかり口にする生玉ねぎみたいな、
殺人的な辛さがなくってただ美味しいんですよ。

あれもしかして生玉ねぎじゃないのかな…。
玉ねぎをピクルスにしてたりするのかも。
もしかしたらそもそも玉ねぎじゃなかったりして。
らっきょう漬とかだったりするのかしら。

気になる…。
改めて食べて確認したい…。

私は鶏南蛮が好きだと思っていたけれど、
実は鶏南蛮を食べに行っていたのではなくて、
タルタルソースを食べに行っていたのかもしれない。

や、とはいえやはり、
鶏南蛮が好きであることに変わりはないのですが。

油で揚げた鶏肉ってなんであんなに美味しいんですか。
人類が遺伝子レベルで脂質の美味しさを知ってるからですね。
知らないですけど。

鶏のから揚げが永遠におかず界のトップを走るのは、
(本当に走っているかはともかくとして)
人類が脂質にとりつかれているからだと思っています。

とりつかれたものは仕方がない。
なので私は揚げた鶏肉が好き。

揚げた鶏肉だけでも十分なのに、
そこにどっさりと乗ったタルタルソース。
から揚げにレモン的な、揚げたての鶏にソースの酸味と、
そこに加えられたいろいろ食感に、
食欲をそそられないわけがないのだ。

チキン南蛮が好き。
キッチン松之助の鶏南蛮がそれ以上に好き。

目の前に運ばれてくる前には、
あの最高の鶏南蛮を写真に収めて世に知らしめねば!
という使命感を持っているはずなのですが、
いまだ収められずにいます。
なぜなら来たら耐えられないから。
美味しそうが過ぎて箸を持たずにはいられないから。

食べ物の話をしているのでおなかが減りました。

学生時代には大変お世話になりました。
おそらくヤンパオの次にお世話になりました。

松之助のおかずはちょうど良いおうちのおかずという感じで、
大変心地が良いです。

定食もちょうど良い家庭的な定食という感じで大変良いです。

ご飯にお味噌汁がついて、
お漬物がついて、
良い感じの副菜が一品ついて、
そしてメインおかずが中央にドーンと。

ごはん量の自由度が高くてうれしい。
ごはん中盛りは並の二倍ですが、変更は無料。
食べ盛り学生にやさしい仕様。
油断して中盛りを頼むと時々胃がびっくりします。

全おかず美味しい。
欲張りプレートのわんぱく度合い、良いですよね。
豚角煮も味が染みていて美味なんですなあ。
ハンバーグのバリエーションが豊富。

ま、私は鶏南蛮一択なんですけど。
どれも美味しそうやなあ…とさんざん悩んだ挙句、
結局鶏南蛮ばかり頼んじゃうんですけどね。

中盛ごはんと鶏南蛮でわんぱくに決めたい。

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