ちょっとフィクション/スタバにて。
違うの。
さみしいのとは違ってて、
ひとりでも平気だし、
それなりに楽しくやれるんだけど、
ときどき無性にかまってほしくもなって、
だけど心配かけることを言って、
誰かの時間を私のために割いてもらうような、
そういう価値のある人間じゃないから、
だから結果的に一人でいるってだけで、
正面に座る彼女は机の角をじっと見つめたまま、
既に空になったマグカップを口に運んで、
ああそうだったとカップをゴトリと置き直した。
それがどうさみしいと違うのだろう。
口ではふーんといいながら、
私は残りのフラペチーノを一気に吸い込んだ。
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