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旅から戻り、日常へ

最近、マルチタスクが身体に染み付いてしまって、
なんだか落ち着かない状態が日常化しかけていた。

マルチタスクは収入が増えたり、各タスクで重複している作業を一回で済ませられる等の
利点がある一方で、
一つひとつの負荷はそれほどでもないのに、
二つ、三つ、四つ、五つと作業が重なっていくと、
頭が鈍くなり、効率が落ちる難点がある。

その根っこには
・納期に間に合わないかもしれない
・納得いく形で終わらないかもしれない
という時間と質に対して、思い描いていたように”納”められないかもしれない、という不安があるからだろう。

そんな状態をなんとかしないとと思いながらも、
具体的な改善策を打てないまま、ずるずるとしていたところに以前から計画していたカナダ・バンクーバー旅行がやってきて、最高のブレイク(break)を与えてくれた。

6泊8日の旅程。
バンクーバーとそこから1時間ほど車を走らせたところにあるスコーミッシュに滞在し、家族と現地の友人と忘れられない時間を共有することができた。

バンクーバーからスコーミッシュ

そして旅を終えて、旅の良きところには
・いま、この瞬間を存分に味わうこと
・普段の自分を省見ることができること
があるのだと思った。

いま、この瞬間を存分に味わうこと、とは言い換えれば、「集中することの喜び」みたいなものかもしれない。
そういう状態で “普段の自分”を見つめてみると、“普段の自分”がどれだけ “無用”に振り回されていたかが分かった。
隙間時間のSNSチェック、ネットサーフィン、そしてマルチタスクを自ら複雑化させてしまっていた考え方まで、身体に染み付いていたものが抜けていった。

breakには「壊す、割る、砕く」、「小休止、息抜き」のほかに、
「急に方向を変える」、「チャンス、幸運」、「夜明け、始まり」など 変化に関連する意味がある。
(「失言、失策、失敗」、「暴落」などマイナスの意味もあるけど、、)

今回のバンクーバー旅行を振り返ると、このbreakという語感がしっくりくる。旅がそれまでの落ち着かない状態を壊し、風穴を開けてくれた。

また、これから気持ちを新たに日常を作っていくことが楽しみだ。

バンクーバーから見えたオーロラ


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