ハイツ友の会の解散を知る夜

 明日からはエイプリルフールで、タイムラインに流れる他愛もない嘘を楽しむことで頭がいっぱいだった。
トレンド入りしてるけど何かあったのかな、くらいの気持ちでいた私は西野さんのツイートを見てショックを受けることになる。

 本当に真剣に応援してきたファンの方々からしたら私はいわゆるにわかの類に入ると思う。
初めて二人のネタを見たのがいつなのかすらはっきり覚えていない。動画やネタ番組で見かけたら嬉しく思っていた程度。
それでも去年の賞レースの決勝を見た時、これから二人のネタを見る機会が増えたらいいなと思った。
ネタにある切れ味とか、共感できる言葉とか、そういうところが好きだった。
お笑いのことも賞レースのことも何も詳しくないけど、ハイツ友の会は面白いんだと信じていた。
結局それは傍観者のどうしようもないエゴだったのだ。
コンビが、グループが、ユニットがいつかは解散することなんかとっくに知っていたのに。

 二人がお笑い芸人を辞めようと思った経緯は二人にしか分からないと思う。
ただ、六年続けたことを辞める重み、自分のやりたいことと求められていることが違う苦しさはなんとなくわかるような気がする。
二人がこれからどんな道を選んだとしても、自分が自分であることを否定されないといい。
こんなに感傷に浸った文章は二人に鼻で笑われてしまうかもしれないけれど。
 

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