ビター&スウィート
甘いものは大好きだった。
外国に行ったときは特に。
自制が効かなくなって、
甘いものを食べ過ぎて太る。
首が一回り厚くなる。
だからか、
コーヒーが飲めるようになったのは最近だ。
大学生になってからだった。
ブラックなんて、ほんの数ヶ月前から。
子供だなと思う。
我ながら。
大人になりきれていない自分がいる。
コーヒーよろしく、
苦いものの良さが少しだけ分かってきた今、
少しだけ見える世界が変わってきた。
大した違いはないかもしれないけど。
007だけじゃなく、ジェイソン・ボーンや、
オーシャンズ11、キングズマン、レオンまで許容できるようになった感じ。
単純な甘さから、キツめの苦さまで。
頭に思い浮かぶ好きな偉人は、
ヘミングウェイ、シュヴァイツァー、
シュリーマン。
全員、情熱的に生きてきた男たち。
いいカフェ・オレを作るには
甘さと苦さのバランスが必要だ。
現実的な冷めた目と人生をかける情熱。
そのバランスが最高に美味しいカフェ・オレになる。
安っぽいけど。
人生はビター&スウィートだ。
要は。