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ネグロス島へ 慰霊の旅...⑫

4月15日 セブ島

朝にセブ島の北バスターミナルに着き、タクシーで宿に戻る。
キャシーが笑顔で迎えてくれる。旅の報告を簡単にして、ホテルで仮眠。

明日の夜中にセブ島を発つ。旅のメインイベントは終えたので、後はゆっくり観光をしようと思う。
宿があるフォンテ・オスメーニャからバスに乗り、サントニーニョ教会へ。

サントニーニョ教会
中は豪華絢爛
美しい天井画

サントニーニョ教会は大勢の人で賑わっていた。観光客もたくさんいる。しかし暑い!逃げるように隣の博物館へ行く。サントニーニョとは、イエスキリストの子どもの頃の姿で、セブっ子の間では大変な人気なんだそう。私が泊まっているホテルのロビーにもサントニーニョが飾られていた。 子どもなので、玩具も多数展示されていて、日本のアニメのキャラクターの人形や、ロボットなどもあった。(館内撮影禁止)

マゼランクロス

 歩いてすぐ近くのマゼランクロスへ行く。マゼランが奉納したという十字架が飾られていた。あまりに新しい十字架だったのでびっくりしたが、傷みがはげしく、他の木材でカバーしているという説明があった。ご利益があったので、削り取られていたそう。

散策中にペットショップ発見。モルモットやウサギ、犬などがいた。
今年に永眠した我が家のモルモットを想い、暫し店の前に佇む。

暑さに負けず元気に過ごすペットたち

キリスト教関連の物を売るお店が多く、息子が「マリア像、買いたい。」と言い出す。シライ市でのロザリオといい、「え、あんたクリスチャンだっけ?」とツッコミたくなったが、一緒にお店に入る。大小たくさんのマリア像が並んでいる。

息子が選んだマリア像は色も剥げかけ、土台にも穴があり、ほこりを被ったマリア像だった。息子曰く「顔の感じと、色彩が良かったから。」

息子はかなりの時間を掛けて吟味していたので、私は何も言わなかったが、日本だったら「不良品」の判子を押され、ゴミ箱行きだったに違いないその像を買うなんて、、、と思った。 

でも、相当長い間あの店のショーケースの中で過ごし、道行く人を眺めていたであろう像は、今思うと間違いなくプライスレスで、あの場所で過ごした時間と道行く人々の人生を丸ごと背負っているかのような佇まいのあるマリア像だった。今は日本の息子の部屋に鎮座しているマリア像だが、その像を眺めると一瞬であの熱帯の国の雑踏へ連れていってくれる。

もちろん買うときにはレジのお姉さんに「ここが剥げてて、ここが壊れているけど、いくらですか?」と(暗に)値切ることは忘れなかったが(笑)

はるばる日本へやって来たマリア像


歩き疲れたので、シライ市にもあったチキンイナサルのお店へ。
ハロハロを注文した。

バナナプリン味も美味しかった

帰りも同じバスに乗って宿へ帰る。そのバスで席を譲られてしまった。「そんなに年寄りでもないのに、、、」と戸惑っていると、「レディーには席を譲ります。」と笑顔で言われた。紳士だなーこっちの人は。


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