世界の中心は俺ではなかった
こんにちは🌞
神の加護を受けし男、リュウです。
本日の起床も早く日が昇ると同じ頃に起床し、準備を始めた。向かうはデルフィ。全能神ゼウスが世界の中心と定めた謂れのある地だ。
デルフィに日帰りで向かう際、参考にさせていただいのは下記の記事。
ありがとう。名前も知らない人のお陰で無事に帰ってくることができた。
地下鉄でMonastiraki駅からグリーンラインKato Patissia駅へ。そこから歩いてすぐの場所にある
「KTEL Liosion (Bus Terminal B)」というバスターミナルへ。
ここのチケット売り場の入ってすぐ左側にあるDELPHIとある窓口へ。
余談だが、入った瞬間青い文字しか読んでおらず、全くDELPHIが見つからず全く違う窓口の人に「DELPHI行きたい」と片口の英語で尋ねることで事なきを得た。相談、大切。
時刻表には8:30 10:30 15:00 18:00とあり、「round tripで」と伝えたところ帰ってくる時間は?と聞かれ、「18 o'clock」と伝えたのにも関わらず切られた帰りのチケットは16:00からだった。古い時刻表だったのか、理由はわからないがとりあえず承知した。
その後併設のコンビニで「ほうれん草のパイ」を購入。
メニューがギリシャ語しかない店だったので過去一緊張したが気の良いオッチャンで助かった。ギリシャ人割と大らかさが日本に近い気がしている。コーヒーとパイに舌を打ちつつバスの乗車時間までを楽しんだ。
向かうはデルフィ、片道2.5hくらいとのことだった。意外と東京から伊豆くらいの距離感らしい。
車内は半数くらい埋まっている感じで、行きも帰りも空いている席に勝手に移動したりしていた。
行きは横の窓が汚すぎて景色を見る以前に離れたかった。帰りは隣の席のおばあちゃんの圧が凄かったからだ。
基本的に車酔いしやすい性質なので、バス旅行は寝て過ごすのが常だが今回のバスはあまり車酔いしなかった。
また途中でアラホヴァという街並みが統一されており心躍る街を通過した。ここも停車駅の一つのようで多くの人が降りていった。僕自身もぼーっとしており、間違えて降りかけたのは内緒の話だ。
次回の旅行の際はここにも寄ってみたいなと感じた。それくらいには素敵な街だ。
アラホヴァから30分程度、到着したるはデルフィ。渓谷の途中にあり、高低差を活かしたこぢんまりとした宿町だ。
バス停の🚏標識は無く、写真では分かりづらいが建物の壁に「Bus station」という登りがあるだけだった。最初に降りた叔父さんがフランス語でここに戻って来れば良いんだね?(意訳)と言っているのを小耳に挟みつつ、アポロン神殿へ向かった。上記の写真の手前側にアポロン神殿はある。
アポロン神殿手前には博物館があり、そこのチケットとアポロン神殿のチケットが共通しているようだった。
6€とは安いと感じてしまうがよく考えると1000円か。まぁアポロン様に見えるなら安いものだ。
この円錐状の石はゼウスが世界の中心と定めた証明とのことだ。これだけ綺麗な円錐が古代にできたor造られたと考えると感慨深いものがある。
このほかにもアテネイ人の宝庫などを見つつ、足を進めていく。
そうして階段を登った先にあるアポロン神殿に到着した瞬間であるそれまで曇りだった空から太陽が顔を覗かせたのだ。
時間にしては1分にも満たない短い時間。偶然といえばそれまでだがその場にいた私がどのような思いに包まれたかは皆さんの想像に難くないと思う。
感慨に浸る中、カメラを向け撮影したがその数瞬後には雲の後ろに身を隠してしまった。
古代ギリシャ人もこういった偶然に神秘性を見出し、神託としていたのかと邪推しつつも、俺自身にはアポロン神は加護を授けてくれたと都合の良い解釈をし、アポロン神に感謝を捧げた。
その後は劇場や競技場などを見つつ掲示物から神代に思いを馳せた。
神殿を満喫した後はデルフィ、博物館方面とは逆に足を進めた。
その方向には「カスタリアの泉」、「闘技場跡」、「アテナ・プロネイアの神域」が存在する。
アテネプロネイアの神域から戻る途中、日本人の女性2人組と遭遇した。片方は着物を着用しており、美麗という言葉が似合う方だった。左側通行が常の日本人として、道を譲る際に日本人ということが判明し、少し話したが1人で来ていることを伝えると驚かれた。しかし内情としては友達がいないだけなので微妙なため、曖昧に言葉を濁してその場を去った。
博物館では様々な彫像に出会えた。特に2枚目の双子の像は顔と浮いている手が破損せずに見つかった結構記念すべき像とのことだった。
神殿と博物館の観光を早めに終わらせすぎてしまい、暇を持て余したため、デルフィにあるデルフィ祭事博物館に赴いたが生憎、閉館していた。
google mapを調べると崖を下ったところに遺跡とダムのようなものがあるという。歩いて20分とあったため暇つぶし程度に向かってみたが、道なりは舗装されておらず岩だらけで体感1時間ほどかかった気がした。
休憩も挟みつつ往復1.5時間ほど過ごした後、早めにバス停に移動した。
バス停近くの宴席に座っていると猫が3匹、私に向かってきた。
餌をあげようにも持ち合わせはないが、1匹の猫が物凄い圧で擦り寄ってきた。
猫好きを自負しているが実際の猫の扱いにはてんで経験のない小生には喜びより困惑が勝ってしまった。しかし10分ほど戯れていると猫の扱いにも慣れてきて、至福の時間を味わえた。
その後は同じバスに乗るフランス人とどこに行って何を感じたのかの話で盛り上がった。
デルフィからアテネに着いたのは19:30ごろ、予定の3時間を少しオーバーしていたようだ。
そのまま行きたかったギリシャ料理屋へ直行。
ネットで「ギリシャ 安い ディナー」と調べると先人の熱いプロモーションが見られた。
当時よりは少し値段は高くなっていたが個人的には非常に満足のいくものだった。
以下がオンラインのメニューだ。
ドウェインジョンソンを3割縮ませて、髭を生やしたような兄ちゃんが接客して来れた。造形美を感じる肉体だった。
ご飯はギリシャの郷土料理らしい肉じゃがのようなものを食べた。
一部ベーコンをフライドオニオンのように炒めており、食感にも変化があり、味もハーブが効いており、深みがあっては美味しかった。
また、左のハムとチーズはサービスとのことだった。有難い。
ビールはベルギナという名前でサッポロビールに近いイメージで非常に好みだった。昨日のミソスビールはプレモルに近いエール系のサッパリした感じで、こちらは味がしっかりとある感じだった。ぜひギリシャに行った際は飲んでほしい。
その後は部屋に帰宅し、フランス人と思っていた人がジブラルタル国のアントンさんと判明し、会話を楽しんだ。
「蝶々夫人」というミュージカルの話に始まり、夏にアテネフェスティバルというアクロポリス内の音楽堂を使って行われるフェスの話や、日本の宗教の話、割礼は無いのかなど盛り上がった。
なんとアントンさんは考古学者とのことで3年間アテネに来ているらしい。通りで荷物の量と占領の仕方が堂に入っている訳だ。
彼からアテネの図書館を勧められたので明日ぜひ向かってみようと思う。
異文化交流というのは面白いものだ。やはり英語をしっかりと勉強しておけばよかったと少し後悔。
明日はギリシャ最終日、心残りを潰していこうと思う。
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