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1年の終わりに。 - Arigato 2020
1年の終わりに、1年をまとめておこうと、かれこれ数年続いております。なかなか習慣が続かないんですけど…。
今年はいろんなことがありました。卒研を走り終えられそうな今日ですが、春頃はどうなることやら…。とヤキモキしながらも、夏から秋にかけてはどこにも行けないもどかしさがあって、とても気が落ちていた感じでした。
どこにも行けない、誰とも会えない、外でデザインできない、とても原動力が削がれ続けた1年間だったような気がします。
そんな時だからこそ、できることはないのかな…。と思っていたのですが、クリエイティブが危機に対して出来ることの少なさに直面した1年でもありました。できない、できるの論争から始まってしまう、悲しい環境に身を置いていることに気づいてしまいました。
とりあえず、やってみようよ!と気軽に言えなくなった1年でした。計画のない活動は感染を拡大するのではないかという不安を掻き立てたり、自由に活動するためには行動範囲を制限しなければならなかったり、暮らしを赴くままに営むことの難しさが感じられた1年でした。
クリエイティブが社会から削がれ続けたな、ということを感じる1年でもありました。去年は10本くらいライブに行けて、エンタメに直接触れて、音を浴びて、みんなでその場を楽しもうとする空気を吸えて、そのことがとても私の活動にとっては大切で、楽しい時間だった。それが、削がれ続けていった。
エンタメはクリエイティブの頂点かもしれない、と思った。楽しい、悲しい、苦しい、嬉しいを共有できることを生み出せるのはすごいことであって、それを感じられない1年は尋常じゃないくらいに悲しかった。苦しかった。
そして、今は2020年を振り返って、無駄を愛したいと思える1年だったな、と感じています。リモートになって、オンラインになって、チャットになって、日々を効率化して過ごそうよ、という風潮に当たりました。そんな中には、無駄を愛そうとする気持ちが消えていってしまうのではないか、という問いの気持ちも生まれました。
無駄を、愛そうよ。そう言いたいのは、私が無駄を愛することで、いろいろなものやことをつくってきたから。かたちを考えてきたから。無駄から生まれるものがたくさん世の中にはある。暮らしの隙間に、やりたいことを詰め込むだけじゃなくって、空を見上げたり、コーヒーの香りに気を引かせたり、コンロの火をじーっと見つめたり。意味を持たないから、やらなくていいんじゃなくって、意味がないけど楽しいことってたくさんあると思う。
無駄を探して、無駄に考えて、無駄にこだわって、無駄を愛する。それが、私にとってのクリエイティブのエンジンだということに気づきました。必須元素だけで、栄養食だけで、デザインはできるわけがない。そこには日々の暮らしがあって、隙間があって、無駄があって、わたしがいる。それを愛することの何が悪いんだ。
数値でこの世の中を見ようとすると、暗い話題や私にとって有利ではないデータも現れる。それは数値では覆すことのできないことだ。でも、私には無駄がある。数値にできない無駄を愛している。暮らしの隙間を埋めようとするテクノロジーを適度に愛さないことだってできる。それはきっと、この世の中の文化だからこそ、できるのだと思う。
無駄を愛せるのは、暮らしの根っこにほっとできる時間があるからだ。そんな世の中はこの社会でしか現れないのだと思う。
そんなことを思って、私の生きる全てを「無駄じゃないよ、無駄だけどね。」と笑って言えるような2021年を生きたいな、と思っています。いまのところは。
そして、2020年につくったものをまとめてみると、こんな感じになりました。
途中、関係ない画像もあるけれど、すごい物量だな〜って、一番びっくりしてる。わたし。でも、iCloudの写真がつくっているものの写真ばっかりで、少し悲しくなったわたしでもありました。載せられていないものもあるけど、1年でこれだけのアウトプットができるものなんだな〜とも思ってて、その分インプットしなきゃ〜〜〜〜きゃ〜〜〜〜って感じです。
あとは、2020年楽しかったこととオタクの写真。少ないかな…。
なんかね、様似町に昆布のフィールドワークにも行ったりしてたんだけど、今年だっけ…?去年かもみたいな不思議な感覚になっていて、ほんとに2020年がすっからかんになってるのかも…。という不安な気持ち。
2020年と2019年、そして2021年の境目が曖昧な感覚かもしれないけど、こんなに不思議な感覚はもう二度とないかもしれない。
いまだから感じられることはたくさんある。だから、その一つひとつを大切にしながら、暮らしていきたいな、って思います。
最後に、2020年ありがとうございました。みなさんのおかげで充実した1年を送ることができました。たぶん。
でもきっと、一番忘れられない1年になったことは確かだと思います。
まだまだ未熟な僕を、いろんな人にが支えてくれたからこそ、だと思います。本当にありがとうございました。
2020年は終わってしまいますが、これからも、ずっと、来年も、この先も、よろしくお願いします。
2021年は、たくさんのライブとエンタメ、現場にたくさん赴けることを願って。良いお年をお迎えください。
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