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最強チームのつくり方・準備編

※このコンテンツは「進化」します。改訂を繰り返し完成形を目指します。

最強チームのつくり方・序論 をお読みいただいたら、事前準備の開始です。

序論で、今と次代に適応できるチームの全体像を示しました。ここからは実際にどうやって最強チームを作り上げていくのかを、具体的に述べていきます。参考書は序論で紹介した二冊の本、「モチベーション革命」と「amazonのすごい会議」だけです。熟読は必要ありません。進めるうちに、読み進めていけば良いです。チームビルディングのイメージは、ドラゴンクエストの様なRPGです

準備でメンバーに直接会うのは必須ではありません

まず、これを心に留めておきましょう。

『ICTを120%駆使する』

なぜ100+20%なのかというと、いま使っているツール(ネット、ハード、ソフト、SNS、DB・・・)に、日々アップデートされて行く新しいツールをどんどん取り入れて、超高速化、効率化を目指すからです。基本はDX(デジタルトランスフォーメーション)です。

ICT全盛の時代に直接会う必要はありません。既にデジタルネイティブ世代はZoomなどのオンラインミーティングに慣れていますので、ネットでチャチャっと会って、時間を有効に使いましょう。これで、地球の裏側の人をメンバーに入れることに何の問題も無くなります。

ICTに慣れていない人も大丈夫。他のメンバーがフォローしてくれますから、いつの間にか使えるようになっています。これがチームの強みです。


チームのメンバーを集める

チームを発足させる時には、発起人的なコアな人が必ずいるはずです。ドラゴンクエストなら「勇者」ですね。その人が「この人と、この人」という具合に最初のチームメンバーを集めますが、集めるうちにご指名したメンバーから「この人も入れたい」と言われたら、「取り敢えず」入れておきましょう。

序論で示したように、チームは集合と離散を繰り返すジョブ型(あるいはプロジェクト型)の組織なので、初回のテーマに結果的にはそぐわなかったとしても、他のテーマでは適任ということにもなるので、「ストック」としてとっておきます。ドラゴンクエストのようにヤラレタ仲間を引き摺って旅を続ける感じです。

チームビルディングが進み、輪郭をハッキリとさせていくと、大まかだったテーマが、幾つかのテーマに分けた方が良いというケースが出てきます。そうなれば「ストックさん」はそこでの中核のメンバーになります。


おおまかに「やりたいこと」を決める

最初に「勇者」ありき。

これがやりたい、そう思ってチームを作るのですから、何らかのテーマを持っているはずですが、それが絞り切れていなくても、全然大丈夫です。最初の「やりたいこと」がぼんやりとしていても、進めていくうちに輪郭がハッキリと見えてきます

感覚的には、チーム皆で旅に出る。ドラゴンクエストの様なRPGそのものです。どの方向に向かうのかを決める、その程度で最初はOKです。進めていくうちに東西南北が決まり、行く国が決まり、行く街が決まり、そこでやることが決まる、そんなイメージです。旅に出るのに必要なのは、

・何で行くか?
・何を持っていくか?
・各メンバーの強みは何か?

これらを最初に把握するために、事前準備として3つのことをやります。


事前準備は3つ

メンバーは「モチベーション革命」に沿って、各自で下記の3つを用意します。

ストレングス・ファインダーを確認する
偏愛マップを作る
自分のトリセツを作る

ストレングスファインダーは、リクナビのものが無料で使えます。それで充分です。偏愛マップは、本を参考にしてフォーマットは自由に作ればよいでしょう。フォーマットを自由にした方が、個性が分かりやすいので「この人はこんな感じなのね」が一瞬にして掴めるので好都合でしょう。自分のトリセツは、次の項目に応える形で列挙します。

1.そのチームに入ろと思った動機に繋がる、最も古い記憶について
2.自分が120%頑張っちゃうこと、ときは?
3.「これだけはダメ、嫌」自分の取り扱い注意ポイントについて
4.私のプロフィール

1~3は本「モチベーション革命」に書いてある通りでOKです。4.私のプロフィールは、本には載っていない幾朗のオリジナルなので説明します。

初対面の人が集まるケースを想定すると、相手を履歴書的に理解することに慣れている人が大半だと思うので 4.を加えていますが、この4.は各自で作成してもらってリーダーだけが持っていて、メンバーにはブラインドにしておくのも良いでしょう。

これには理由があります。

履歴書的な人物把握は、つまりキャラに嵌め込む固定観念化なので、自由な発想の時には邪魔になります。あとから「こんな人だったんだぁ」というサプライズも、その人を印象付け際立たせることに効果があります。メンバーは誰もが光り輝くヒーローになっていくので、こういう「仕掛け」も面白いでしょう。

また、1~3だけで自分以外のメンバーをイメージして、その人物像を想像する「思考能力」は、この後の「最強チームのつくり方・実践編」で求められる「思考するチーム」への先駆けにもなります。

参考までに、親愛なるヤノヒデクニさんのプロフィールをお借りして、彼のプロフィールを参考にしてみてください。彼の人物像が、読むことで浮かび上がってくるでしょう。リーダーはメンバー全員のポテンシャルを把握して、実践編へ臨みます。


リーダーはメンバーを個別にインタビューする

リーダーはメンバーとひとり一人会って、上記の3つの事前準備を手元に置いて録音しながらインタビューします

リーダーはインタビューする人を、他のメンバーに紹介するつもりでインタビューしてください。質問が基本です。人物像が浮かび上がる様に、その人がどんな人なのか、どんどん聞いてあげてください

そうやって出来上がった録音ファイルをのリンクを全メンバーに送って聴いてもらって下さい。時間は30分を基本にしてください。リーダーは訊くことを予め整理しておくと良いでしょう。

上記のヤノヒデクニさんは「編集道」という会社を経営してますので、私がインタビューしたものを張り付けておきますので、参考にしてみてください。(ちょっと余計なことも喋ってますので適当に割愛しながら聞いてください)


メンバーは他のメンバーを想像し理解する

メンバーは他のメンバーのインタビュー音声を聞く時に、3つの事前準備で作られたドキュメントを手元に置いて聴いていきます。

これにより、リーダーとインタビューした人の両方を理解できます。ふたりが話し合っているのを聴けば、メンバーはこの二人がどんな人なのかを把握できるでしょう。これから一緒に歩むメンバーを想像し、理解します。

メンバーが5人いれば、リーダーは5人にインタビューします。5つのインタビューを全員が聴き合うことで、メンバーがオンラインミーティングで会う前に、各メンバーのパーソナリティーが頭の中に出来上がっています。これで準備完了です。


メンバーを集める時に大切なこと

SDGsに代表されるダイバーシティ(多様性)は、これからの組織の基本中の基本です。出来るだけ多様な人がメンバーにいた方が良いのです。今までは逆でしたね。学歴、年齢、性別、人種、言語などで選んでいますが、これはナンセンス

近未来はそのような「閉じたソサエティ」では対応できない社会になっているはずです。それではせっかく作るチームが、数年経ったら全く時代遅れのガラパゴスになりかねません。

キーワードは「オープン」です、「オープンソサエティ」です。出来るだけ多様なメンバーが加わるのが理想です。外国人、LOGBTQや、障碍者も出来れば加えましょう。誰も取り残さないのが基本ですから、考え方は簡単です。

そして私が是非おススメしたいのは「男は前に出ない」ことです。

これからは女性の時代です。女性の「感性」が社会をリードしていきます。男のやり方は時代遅れです。森元総理に代表される「前時代的」摺り込みは、男性を基本にした社会に根付いたもので、それはこれからの時代にはそぐわないものです。男性よりも女性は共感力が優れているので、それを強みにすることで、強固でしなやかなチームが出来上がります。ある意味母系チームと言ってもよいかもしれません。実に平和です

さあ、最強チームへの準備が整いました。次回は、

最強チームのつくり方・実践編 をお送りします。


ではでは

三河屋幾朗@mikawaya1960
『公共メンター』https://menta.work/plan/954

付録1:ストレングスファインダーの使い方

これはメンバーの、互いの「強み」と「性質」を理解するために使います。

ストレングスファインダーで個々の強みを把握したら、全体で34ある項目を各メンバーのストレングスの表を埋めていって、チーム全体の埋まり具合を俯瞰することで、チーム全体のポテンシャルを全員で把握します。つまり現状分析する準備です。

これによりチームの強いところ、足らないところが分かります。

ストレングスファインダー34項目

さあ、全体俯瞰をメンバー全員で行いましょう。前述した事前準備の3つを熟読し、各自の手元に用意しましょう。ウエブミーティングの開始です。

共同作業で決めておくことはフォーマットだけです。メンバーの誰かが作ればそれを全員で共有します。Googleドキュメントを使えば共同編集や、フォーマットのアップデート、内容の書き込みや改訂、メンバーごとの編集ログも同時進行で進められます。

他の人のやっていることを同時進行で見ながら作業が進められるうえに、メンバー同士ネットで対話しながら、同じドキュメントを全員で編集しながら進めるので、後で合わせるという無駄な時間が省けます。ここがデジタルネイティブ世代の強みです。

ストレングス・ファインダーで各メンバーの強みを明確化し、メンバー同士の感想や考えをシェアして、チームとしてのストレングスのマトリックス(表)を把握します。ストレングスは強みであると同時に、その人の才能でもあります。それを文章化します。

これが「チームのストレングスファインダー」となり、次の「最強チームのつくり方・実践編」で行うコアコンピタンスの確認に使われて行きます。

チームとして足らないストレングスがあれば、のちにその才能がある人を持つ人を発掘し、チームに加えます。チームメンバーはそのことを全員が分かっているので、チームの弱みにならないように気を付けますし、強化すべき項目として常に意識が働きます。他からリソースを得る以外に、メンバーの誰かがスキルアップして埋めても良いでしょう。


付録2:ナラティブで語る

「amazonの凄い会議」で紹介したナラティブ(またはナレーティブ)です。パワーポイントは禁止です。イメージよりも文章です。語り掛けです。文章能力が試されます。

逆に言えば、これに慣れていくと文章化と言語化が飛躍的に向上します。

日本語は世界一効率的な「速い」言語です。それはハイコンテクストであるからですが、日本語を使いこなすのは難しい。しかし、使いこなせてしまえばこれほど効率的で意思疎通の速い言語はありません。英語などの比ではありません。下記がその理解を助けるでしょう。




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三川屋幾朗@mikawaya1960
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