金沢でゲストハウス泊 by Hostel Pass
高山に続いてホステルパスを繋ぐ東半分の日本旅です。
ホステルパスの旅がとっても便利
ホステルパスとは、全国に散らばるゲストハウスを、1カ月単位で旅したりリモートワークしたりできるお得なパスです。私は3月に1.5万円で購入して使う時を待っていました。
ゲストハウスはその名の通り、ゲストをもてなすお家なので、ホテルとはひと味違います。どの家もその家独特の味があるように、ゲストハウスは二つとして同じものはありません。この2020夏の旅の、最初に泊まった高山のゲストハウス「とまる」さんは、お子さんが風景の中にいる家族のアットホームな雰囲気が印象的で、とても寛げる空気がありました。
ゲストハウス Blue Hourで
金沢ではBlue Hourというゲストハウスですが、ここはひと味違います。いままで海外を含めて様々なゲストハウスに泊まって来ましたが、窓に向けて連続して続く長いテーブルにハイチェアーというカフェのような内装が目を引きます。金沢駅のすぐそば、世に知れた近江町市場にも程近い、利便性が極めて高いビルの3階にそれはあります。
オーナーに、このホステルのコンセプトについて聞いてみました。
元は神奈川の人で、すでにバックパッカーがワイワイ集まるゲストハウスoffを経営中で、それとはまったくコンセプトの違うものとしてこのBlue Hourを開いたと言います。
駅前にあることの利便性を最大限に生かして、ビジネスにも使えるように、一人で何かするのにやり易いように窓際席を作ったそうです。
ビジネスに使える訳
いまコロナ禍で働き方が大きく変化してきました。リモートワークや在宅ワークが特徴的ですが、会社に出社すること自体が非効率であることに気付いた会社から、「どこでもオフィス」を許容する土台が出来つつあります。首都圏では多拠点で住む、という新しい考え方を実践している人が出てきました。働く場所が自由にできるのなら、わざわざストレスフルな都会に住む必要はありません。
これはノマドワーカーには実に嬉しい環境です。
私は外資で働いていたころにワンタイムVNCカード(60秒でパスワードが変わるタイプ)を会社からもらって、貸与されたPCで文字通り「地球のどこでもお仕事OK」の環境にありましたが、残念なことにネットワークスピードが遅い時代だったので、設計データのような数10GBをデーターベースと常時やり取りするような大きなデータ量を伴う仕事は出来ませんでした。
それがいまやどこでも高速ネットワークが手軽に使えるようになって、セキュリティさえ確保できれば、仕事の場所は選ばなくなってきました。特に日中PCに向かって仕事をするタイプはもちろん、接客するタイプはネット会議が容認されるようになり、もはや実際に顔を合わせて仕事しなくても事足りるようになってきました。
そんな環境にBlue Hourは最適です。観光地のど真ん中にありながら利便性も機動性も高い。ベッドルームはドミータイプで、ゆったりと機能的に作られていて、ストレスを感じません。
女性のひとり旅も安心
また女性への配慮も特筆です。上の写真の一番奥の部屋が女性用のドミーですが、暗証番号鍵付きの奥の部屋になっていて、一人旅でも安心して泊まれます。
このコロナ禍で当分インバウンドは期待できない中で、国内需要向けには良い選択だと思いました。その証拠に、私が二泊している間にも、男性のドミーは結構な需要がありました。国内需要掘り起こしに、ヒントになりそうです。
必要にして十分なファシリティ(設備)
これがアメニティ
私にはこれで十分で、朝食はこのセットを使って自分で用意していました。
さりげなく飾られていた、二つの賞。
なるほど、agodaや楽天トラベルの高評価も納得です。
泊まるだけでなく、仕事でも使ってみたくなるゲストハウス。東京にはこのタイプはいくつもあるでしょうが、私の故郷である金沢での経験は、私には新鮮でした。
金沢でも「旅ラン」
走ることに慣れてしまうと、ランニングで街巡りするのは実に楽しいです。特に私にとって金沢は高校卒業まで育った街なのでひとしおです。
街の変化を確かめながら、思い出を探すランニングは実に楽しい。二日間で3回走って大満足です。
2020年夏のホステルパス利用の旅:ここまでの経緯
この旅はどんどん北上して、北海道を縦横に走ります。
金沢の次は、山形に泊まります。