深センって、どうよ
中国で今一番ホットなのが、深圳。アジアのシリコンバレーと呼ばれている。凄まじい進化がネットで伝わってくる。国際ビジネスコンサルタントとしては、この目で見て置かなければ。でも、あまり今は深入りしたくない。香港からならすぐ行ける。
よし、行こう。
香港から半日、中国へ越境して、「中国の今」をこの眼で見てきたので、その偽らざる感想を記します、ショックも含めて。
中国の開発著しい深圳へは、「国境」の川を自分で歩いて渡って入国しました。深圳への表玄関の羅湖ではなく、西の落馬洲から入ったので、大した街ではないとたかを括っていたら、見事に度肝を抜かれました。
バスとタクシーは電気自動車、バイクも電動、ビルは50階建て以上、道は広々、道路も香港よりキレイ、そして人が若い。
緑ナンバーは電気自動車です。市民の足は「電気」でした。
住宅地にも踏み込みましたが、活気があります。ゴミゴミした感じが有りません。警官(公安)ではなく非武装の兵士が広場で睨みを効かせています。でも人々の顔は穏やか。近代都市、近未来が既にここにある、そんな感じです。
コンビニはセブンイレブンとファミリーマート。
GDPで2位に日本が返り咲くことは不可能だと思っていましたが、それは確かだと実感しました。眠れる龍は完全の目を覚ましてしまったようです。
あら、よく見る女優さんに男優さん。日本への留学ね。
中国は日本の10倍の人口、そしてカネを持っている。世界2位の信用を基に、中国政府は無限に札を刷れます。
中国は私の知る限り56の、言葉も異なる多民族で構成されていますが、それを束ねる習近平さんの苦労は半端ないな、そんな風に思いました。香港は広東語ですが、若い世代は北京語だそうです。世界の民主化の波に置いていかれないように、香港を「実験場」にしていることは手に取るようにわかります。近代化と民主化の成功例を香港で作り、テンプレート化して全国展開するのでしょう。
それと同時に、一帯一路で、欧州への大陸横断の路を開き、アフリカを「植民地」し、かつての大英帝国の版図を踏襲するかのように、力を拡大する、そのダイナミズムを肌で感じました。
もう中国は私の知る中国ではないのだなと、認識を新たにした1日でした。