萩暮らし13日目【車で近隣観光】日本最大の鍾乳洞を歩く(5月1日)
5月になりました。この1日、2日はGWの合間で平日であり、本来なら営業日ですが、特にお客様との打ち合わせなどもない日程です。GW中は休日にレンタカーの空きが全くないため、平日である5月1〜2日の1泊2日で車を借りて、近隣を観光することにしました。車で日帰りできる範囲で、山口県内のメジャーな観光地を目指します。
秋芳洞へ向かう前に「萩往還」へ
この日は、ずっと弊社代表・Mが行きたがっていた「特別天然記念物 秋芳洞」(山口県美祢市)へ。
早起きしてJR三見駅から山陽線に乗って東萩駅で下車し、歩いて萩市内のレンタカー店へ。天気は曇り時どき雨。まずは秋吉台方面に向かいます。
その途中で、「道の駅 萩往還」をチラ見しました。萩市内にはいくつか「道の駅」があります。そのうち「道の駅 萩しーまーと」と「道の駅 萩・さんさん三見」は既に訪れました。
今の時点で、私(社員・Y)のイチ押しは萩往還です。建物も駐車場もあまり大きくなく、こじんまりとしていますが、レストランはおいしそうな雰囲気で(食べてはいないので、もし違ったらすみません…)、何よりお土産コーナーの充実っぷりがスゴイ!
決して広い店ではないのですが、お菓子、お酒、海産物、特産品、雑貨などそれぞれの中で一番萩らしさが感じられて、かつ質の高いそうな商品(※あくまで個人の主観です)が置いてあります。家族や仲の良い友達にお土産を買うなら、ここだけでほぼカバーできそう。
特に気になったのは、この道の駅のオリジナル入浴剤。パッケージがオシャレで、お土産にもよさそうです。
秋吉台の奇観を眺めつつ「秋芳洞」へ
そして萩市内から車で40分弱、カルスト地形が広がる秋吉台エリアに入ると、急に見たことがないような景色に。
写真が下手過ぎて全然伝わらないのは承知なのですが、このカルスト地形が非日常というか、SFっぽいというか……。超大作SF映画で「太陽系から遥か遠く、ジンガルシア星系の惑星・グルノキアは、一面がなだらかな丘陵地帯だ。低木や青々とた草が広がる野には、ちょうど2メートルくらいのおびただしい数の岩が突き出している。これは、宇宙歴1億4200万年に起こった惑星大戦で戦死した、グルノキア人たちのなれの果てだ」みたいな話が始まりそうな雰囲気です。(←なんやそれ…。by M)
そして、少し迷いながら秋芳洞では「黒谷入口」に到着しました。
秋芳洞は長細い鍾乳洞で、黒谷入口から入ると下り坂、正面入り口から入ると上り坂になります(その中間あたりにある秋吉台案内所からは、エレベーターで鍾乳洞内に出入りすることも可能)。
体力のないアラフィフの我々ふたりは、「下りの方がラクだろうね〜」と、黒谷口から入り、正面入口から出て、そこからバスかタクシーで黒谷案内所まで戻る計画です(もう一度、鍾乳洞内を戻ってくることも可能ですが、体力面を考慮して、ね)。
中に入って驚いたのが、かなり広い空間になっていること。SF映画なら「この洞窟は入口こそ狭いものの、奥に進めば進むほど広くなり、ついには天井が見えないほどの高さと人がいても豆粒ほどにしか見えないであろうほどの広さを持つ巨大なホールに出た。そして大きな岩陰に、巨大な龍が青黒い鱗にかすかな明かりを反射させながら、深い息を吐いていた」といったストーリーになりそうです。ホントに龍が住めそう。(←だから何やそれ…。by M)
下りだとあまり「坂」って感じはしないのですが、後でタクシーで黒谷入口まで戻るとかなりの急坂です。
美祢駅前に「行列のできるベーカリー」が!
秋芳洞の正面入り口にあたる「秋芳洞入口」から地上に出ました。駐車場などがある道路付近に出るまで、たくさんの土産物屋さんが並んでいます。
ちょうど昼時で、約1時間かけて鍾乳洞の中を歩いたので、おなかも空いていました。しかし、あまり入りたくなるようなレストランや食堂は少なく……。どちらかというと「ソフトクリーム」などの食べ歩き系のお店がメインのようです。
近くを流していたタクシーをなんとか見つけて黒谷入口の駐車場まで戻って車をピックアップすると、Googleマップで「ランチ処」探し。秋芳洞から車で20分ほどの美祢市に「Petit Lab Bakery(プチラボベーカリー)」という、とても口コミ評価の高いパン屋&カフェを発見しました!
早速、向かいます。場所はJR美祢駅のすぐ近く。駐車場もあるようです。美祢市は人口が約2万2000人と、萩市の約半分。今は美祢駅を走る「JR美祢線」も、2023年7月の大雨被害から運休を続けています(「萩暮らし10日目」参照)。
そんな街のパン屋&カフェですから、楽勝ですぐに入れると思ったら、さにあらず。
「軽くランチでも〜」というノリで行ったのですが、すごい行列ができています。「萩でも行列は見たことないのに、ま、まさか…」とMも目を丸くしています。レトロな建物に店があることも相まって、でしょう。オシャレな雰囲気でも人を惹きつけているようです。外からチラっと店内をのぞくと、パンがとってもおいしそう!
おいしいパンが食べたいなー、と思っていたところだったので並んで購入することにしました。
5~6組ずつ店員さんの案内で招き入れられ、その人たちがある程度会計を終えると次の5~6組を入れる、という流れです。パンがなくなるのでは…と心配していましたが、奥で次から次へとパンが焼きあがっては売り場へ並べられます。
最初はパンを買ってカフェで食事もして…と思ったのですが、鍾乳洞内も歩いたし、行列にも並んだので少し“人疲れ”したし、なるべく早く帰りたい気分。アボカドとエビのサンドなど、ランチに良さそうなパンもあったので、コーヒーをテイクアウトして帰り道の途中で食べることにしました。
空腹のあまり写真を撮ることも忘れていましたが、どのパンも生地がややもっちりしていて、甘さは控えめ。ものすごーく! うまいのです(実は他のパンも大量に買って帰ってきたのですが、すぐに食べきってしまいました)。
この日は早め(夕方)にJR三見駅の「さんちゃんち」まで帰って、少し仕事もしたりして落ち着いた時間を過ごしました。
【コメント by M 《2024/5/1》】
秋芳洞に「そんなに行きたいと言ってたかな〜?」と、やや懐疑的に思うのではありますが、学生時代にゼミ旅行で訪れて感動したことは覚えていたので、やはり行きたかったのでしょう。
当時の記憶はあまりないのですが(もう三十数年前なので…)、これまで訪れた鍾乳洞(岩手県岩泉町の「龍泉洞」や、高知県香美市の「龍河洞」。これに秋芳洞を加えて「日本の三大鍾乳洞」となる)よりも洞内の空間域が極めてデカく、全体的に広大さを感じさせます。
唯一、記憶に残っている秋芳洞の景観が、下の写真にある“棚田”のような、もしくはトルコ・パムッカレの温泉石灰棚「ヒエラポリス」のような「百枚皿」です。
これをもう一度、見ることができた上に、洞内の景観をゆっくりと楽しめたのは非常にありがたかったのでした。
なお、秋吉台や秋芳洞内で社員・Yが記事中「ジンガルシア星系の惑星・グルノキアは〜」とか「巨大な龍が青黒い鱗に〜」などと書いてますが、いろいろと妄想癖が普段から強めの人なのでスルーしてください…。
そして、秋芳洞と同じ美祢市にある、JR美祢駅前のパン屋「プチラボベーカリー」は、まさか行列ができているとは思いませんでした(これがGWのせいなのか、普段からなのかは不明)。萩に来てまもなく2週間となりますが、これまでどんな店・場所でも行列など見たことがなかったからです。
いくつか買って実食してみると、使っている小麦粉やバターなど素材が上質であるのが判ります。もちろん焼き方や調理の仕方も(ラボ=研究所、工房というだけに)相当、研究してきたのでしょう。味のレベルが、萩市内にある他のパン屋などと比較しても、明らかに頭抜けている。首都圏などでも大人気ベーカリーになるのは必至の水準だと思います。
そして、ほとんどの客が1人で4000円とか5000円分のパンを買っていく――ものすごい客単価です。どんな場所にあっても「うまいもの、おいしい店は人気になるんだなぁ〜!」と、改めて感じました。
営業時間は11時から16時までで、土曜・日曜・祝日などは基本的に休みです。GWの最中とはいえ、平日に立ち寄ることができて「よかった〜!」と思ったのでした。