【第4回】「図書館の魔女」
今回ご紹介しますは……高田大介著「図書館の魔女」!
第45回メフィスト賞を受賞し話題になりましたね!
私はもう、タイトルと表紙に一目ぼれ! いやぁ、読み応えありました!
文庫も出ているようですが、四六判のものを読みました!
四六判でも上下2冊!!
読み切れるか少し心配でしたが、一度開いたらとまらない!!
ジャンルはというと、「言葉」が大きなテーマとなったファンタジー。
しかし、これといって特に魔法が出てくるわけではありません。
でも、言葉は魔法なんです!←これ名言!
主人公キリヒト君が仕えることになった、大陸最古の図書館塔に住む1人の少女。その少女こそ、「図書館の魔女」とささやかれている存在なのですが……なんと彼女は口が聞けません!
代わりに彼女が操るのは、指文字と手話。
膨大な知識、言葉と音、信頼——。
これらを巧みに操り、忍び寄る難関に立ち向かいます!
ところで……
皆さんは言葉の魅力について、考えたことはありますか?
私はゴリゴリの文系脳で、「日本語って美しいな」「古語、よくわかんないけど音は好き」などと思っていましたが、この作品はそんなもんじゃないんです!
言葉の無限の可能性(これについてはネタバレになり得るので、これ以上語れません)には、心から考えさせられます。
「本当に」という言葉じゃ軽いくらい、本当に「言葉」というものに魅せられる作品です。
言葉、図書館、知識。すべての魅力がギュッと詰まった、超大作!
ぜひ読んでみてください!!
著者 高田大介
出版社 講談社
出版年 2013年
ISBN 978-4-06-218202-7
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?