家族がトランスジェンダーになって、悩んでいる方に届け~
私の元夫のフライングホルモンが発覚した当初、一体何が起こっているのかが分からず、とりあえず頼るものはネットしかありませんでした。
男性の体が女性ホルモン剤を服用するとは一体どういうことなのか、そもそもLGBTとは、トランジェンダーとは何なのか…
そして、何より一番知りたかったのは「配偶者がトランスジェンダーになってしまった」という、自分と同じ立場の方はいるのか、ということでした。でも、いくら検索してみてもなかなか見つけられません。
(これはまだ2018年の頃の話なので、今とは状況が違うかとは思います)
それでもやっと、まず最初に見つけたのは、ある方のブログでした。ご主人が突然、女性になりたいと言い出し、ものすごく絶望して混乱している様子が見てとれました。
そのブログはほんの数回分だけ書かれていて、そのまま途中の状態で終わっていました。ブログの日付も古く、深い絶望と悲しみだけが伝わってきました。もしかしたら言葉にするのがつらすぎて、ブログを続けられなかったのかもしれません。
次に見つけたのもブログでした。確かアメリカ在住の、アメリカ人男性と結婚した日本人女性のブログだったと思います。その方の夫は、ホルモン治療は受けていないものの、自由に女性の格好をし、職場でも近所の人にも違和感なく受け入れられていて、さすが欧米ではパワフルに自分を表現するんだな、という感じを受けました。
そのブログを書いている女性は悩みつつも夫の女性化を受け入れていて、「私たち家族は明るく生きていくぞ!夫よ、好きなことをして輝いていてね!」とメッセージを送っていて、この女性の強さに驚くばかりでしたが、
この夫である男性はホルモン治療はしておらず、体の機能的には男性が髪を伸ばしたり女装をしていた、という状態だったんですよね。
なので、この夫である男性の方も、ホルモン治療による精神の不安定さなどもなく明るく過ごしていましたし、妻である女性の方もまだ受け入れやすかったのかもしれません。
その後も自分と同じ境遇の方はなかなか見つけられず、ブログで探すのは諦めていたところ、Twitter(現X)でついに、自分と同じ境遇の、トランスジェンダーの配偶者さんと出会うことができました。やはり人と出会える可能性は、ブログよりXのほうが高いのかもしれません。
それでも、ブログだとこうしてある程度の長い文章が書けますし、時間がたっても流れてしまわずに見てもらえる可能性も多くあります。メッセージが伝えやすいなと思います。
なので私はブログで伝えてみたいなと思い、こうして細々とですがnoteを続けています。いつでもいいから、どなたかが昔の私のように、どうしていいか分からず悩んでネットを検索した時に、何かのきっかけでこのnoteが検索に引っかかってくれたらいいなぁと願いつつ……
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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