某国立大からインドに貧困を見に来て自分が貧乏になった話

初めまして、Twitterハンドル名@Aish_miことMicaです。
先日、ツイートしたものが予想以上に伸びてしまい少し戸惑っています。

今までの私のツイートは、インドに住まれている方もしくは、インドに興味がある方向けでしたが、今回の件があり、インドの悪いところを大々的に報じてしまったと言う事実に少し悲しい気持ちがあります。

私のような、インドと日本の両方を知っている人がさらに両国のイメージ-アップを図るべきところ、今回のことでさらなるイメージダウンをしてしまい、インドにつてい今までポジティブに発信してくださった方々にご迷惑をお掛けしてしまいました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。
  
今回、このnoteを書こうと思ったきっかけは、私の大まかなツイートを読み勘違いをしてしまう方を減らすためです。

また、全て事実に基づいて書かせていただきますので、このnoteを読まれて「嘘」と決めつける方は、この先読まれなくて結構です。

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「私から文章を読み進めていく上で注意してほしいポイント」

- インターンとしてうちの会社に働いていた方の友人がインドへ旅しにきました(今回の主人公
- 主人公は粋がった大学生ではありません。
- 主人公は東京にある国立大学の学生さんです。
- お坊っちゃまとの声が多々ありますが、彼自身東京にいる間かなり倹約をして大学に通っておられました。ご実家はわかりません。
- 主人公は真面目で素直な方です。
- アムリトサルに来る前までのお話は、聞いた話を基にしているため、私も曖昧なところがあります。
- 私、Micaはインド人父と日本人の母の間に生まれました。
国籍や日本語などで、ひどいコメントを書くのは傷つくのでやめてください。生まれも育ちも日本です。

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*目次*
- 主人公、インドへ来る
- ニューデリー駅にて切符を買う
- アグラまで観光へ
- カジュラホで下車
- 所持金0
- アムリトサル
- 新たな旅
- お礼の手紙

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主人公、インドへ来る

主人公(Kくん)
5月の下旬にインド入りをしたKくんは、早速目的地へ行くために、インディラガンディ国際空港よりニューデリー駅を目指しました。
ニューデリー駅へ向かう外国人カップルを見つけ、一緒に行動をすることに。

無事にニューデリー駅に着き、解散。

Kくんはこれからの目的地へ向かう用に列車の切符を買いに向かいます。

私が思うにニューデリー駅のPahar Ganj 側の入り口に着いたのかなと

ここでみなさんがご存知のあの事件が発生。

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ニューデリー駅にて切符を買う

Kくんはチケットの買い方を知りませんでした。
いや、知っていたのかもしれません、しかし彼はチケットカウンターを見つけられませんでした。

日本であれば券売機がどの駅にもほぼ同じような形で同じような場所にありますよね。インドでは多分駅によって違うんだと思います。

私はいつもIRCTCであらかじめチケットを買っておきます。

また、プラットフォームが結構わかりづらいことがあるので、予定時刻よりも30分ほど早めに着く事をお勧めします。

始発駅ではない場合、GoogleにてRunning Statusを確認してください。始発の場合は、時刻通りほぼ出発します。(北インドしか知りませんが)

`電車番号 Running Status`で出てきます。

こちらのWebサイトをご利用ください。

そこでKくんは 、何も疑わずに目に止まった人に声を掛けました。

待ってたぞ!と、Kくんを言いくるめる詐欺師。

「You know what? You can not buy a ticket by yourself. (Foreigner) You should go to the travel agency and buy through it. 」
(知ってる?外国人は自分でチケット買えないから代理店通さないと買えないよ?)

どんな気持ちで人をカモにするのでしょうか。腹立たしいですね。

やはり、ここでも何も疑わないKくんは、
すんなりとその詐欺師の言うがままにオートに乗り込みました。

なぜか、オートに乗った途端に怖くなったKくん。
道中、何かあった時の為に記録として道順を残そうと動画の撮影を開始。
しかし、詐欺師に動画を消すように求められ粘ったものの、
携帯を取り上げられて「最近削除した項目」からもちゃっかり消されてしまいました。

そしてようやく一行は悪名高きコンノットプレイスに到着。

このKくんを騙した詐欺師たちの会社
→ Delhi Tours 
レビューを読んでみてください。

中に入ると、案外普通のオフィスのようで少し安心したKくんでしたが、旅券で提示された金額が約3,000ルピーだったかな?
コルカタまで全ての列車を一等車で予約したと言われたそうです。

彼のもともとのプランは、
成田→デリー→アグラ→ハリドワール→コルカタ(マザーテレサの家)→韓国→東京
です。
(私が後ほど、Kくんが乗る予定だったチケット確認したら3等車で予約されていました。)

そのくらいの金額ならと思い、クレジットカードを渡したKくんでしたが、何回試しても決済がうまくいかないと言われます。

間違った暗証番号を入れているわけではないのに、なぜかわからないと頭を抱えるKくんに詐欺師が一言。

「How much do you have?」
(お前、いくら持ってる?)

Kくんの手元には少しのインドルピーと韓国での滞在費約10,000ウォンがありました。
詐欺師のドンがKくんに向かって、じゃあお前そのお金で払ってくれとほぼ全てのKくんの現金を取り上げました。(幸いKくんはお金を分散させていたので1000ルピーほどは残っていたそうです。)

Kくんはこの時点で、男約6人から10人ほどに囲まれていたと言います。

その後、Kくんはアグラを目指す為に一行と一緒にデリーを後にします。

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アグラまで観光へ

アグラまでは車で移動しました。
道中、ドライバーがやたらと電話で会話をしており
怒鳴っていたので何を話しているのかわかる人に聞かせようと録音を開始。

この録音を聞きましたが
ドライバーの家族に何か問題がありそれについて話しているようでした。

俺の客が怖がっている、もうこれで怒鳴るのをやめたい
わかったか?
いい加減にしろ!

- エンドレスでした

アグラに到着。
多分、詐欺師仲間が経営しているであろうレストランで昼食を取りました。

その後、タージマハル→アーグラ城を観光しましたが、ここでもめげないKくんは詐欺師の顔の写真をうまく風景に入れて撮影しました。

が、相手はプロの詐欺師。
Kくんの撮った証拠写真をまたも、「最近削除した項目」から削除したそうです。
また、奴らはちゃっかりものなので拒否するKくんを無視し、強制的に名所と写真を撮られたそうです。

Kくんをきちんと観光させた、と弁解できるようにだと思います。

奇跡的に1枚だけ、Kくんと詐欺師の一味が映った写真がありました。
(この写真を使用し国鉄とハリアナ州警察に助けを求めました)

観光後、詐欺師にアグラ駅へ連れていかれそこからカジュラホ行きの電車に乗りました。

ここで詐欺師とのストーリーは終わりです。

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カジュラホで下車

カジュラホで下車したKくんは、所持金1000ルピーを握りしめて近くにあるホテルを探しました。
宿の主に今まであったことを説明し、1000ルピーのところ600ルピーで泊めていただけることに。

宿の方が優しく、彼の事情を理解しご飯を無料で振舞ってくれたそうです。

しかし、所持金400ルピーではコルカタまでたどり着けません。

そこで、うちのインターンに連絡が来ました。

Kくん: 「実は、デリーで詐欺にあってさ、所持金ほとんど持って行かれてお金がないんだ。この先の目的地まで行くのにお金を貸して欲しい。」
インターン君: 「オッケー、待ってて、休みとれるか会社に聞いてみる。」

インターン君: 「あの、カジュラホで遭難した友達助けにお金貸しに行くのでおやすみ頂けませんか?」
Mica: 「え?遭難?お金貸す?何があったの!? 」
インターン君: 「いや、なんかあいつデリーで詐欺にあったっぽくって所持金ほぼないみたいなんですよ。」
Mica: 「ちょっと、休みは厳しいかも。彼、携帯とかはあるんだよね?電話番号で送金とかしたら?」
インターン君: 「いや、なんかシム動いてないみたいなんですよね。」
Mica: 「え、それやばくない?もうアムリトサル呼びなよ。保護しよ」
**
※この時点でKくんはホテルに一泊しています。600ルピー消費**

このような感じで、その日のうちにKくんを保護する決断をしました。

会社的に休みを取らせてあげられなかった分個人的にすごく責任を感じ、
すぐにカジュラホからアムリトサルまでの電車を予約しました。

電車の予約もWaiting List(キャンセル待ち状態)だったので、国鉄で働く友人のコネを使い、公務員特権でアムリトサルまでのチケットを確保してもらいました。

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所持金0

路頭に迷いそうなKくんを保護することにしたからには、
無事にアムリトサルまで着いてもらわなければなりません。

Kくんに指示があるまで少し待っててとお願いをし、ホテルの人に私から連絡を入れ、これこれこういう事情で今すぐに駅までなんと送ってくれないかとお願いをした矢先、Kくんは自分でGoogleマップのスクショを頼りに駅へ向かい400ルピーとともに疾走していきます。

確かこの時点でもうお金使っていたかと思います。 よく覚えてないです。
すみません。

ホテルの人: 「Madam, Woh toh chala gaya」
(マダム、彼は出て行っちゃったよ)
Mica: 「え、待っててって言ったのに!」

彼がホテルにいる間に電話番号を教えていたので、電車に無事に乗れたKくんから相席者の携帯電話を使って連絡がありました。

多分、私の人生で一番安心した瞬間でしたね

翌朝、Kくんはデリーに到着。
また、相席者の携帯電話を使って連絡をしてくれました。

残りは4時間後の電車に乗るだけ!

Kくん頑張れと言う気持ちが高鳴り、
興奮状態の私とインターン君はオフィスのみんなにも報告をしました。

オフィスの同僚は悪いインド人がいることに酷く憤慨していました。

その後、
無事に11時の列車に乗車できアムリトサルへ向かうことに成功したKくん。

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アムリトサル

インターン君と私で到着時間になって急いで駅に向かいKくんを確保。

いや、この安堵感は普段得られないものでした。勝手に親心ですよね。

Kくんの事情を一通り聞い、うちの会社の寮で2日間泊まってもらうことにしました。

Kくんとはその間、消された画像を復元しようとしたり、警察に連絡をして詐欺に対する被害届を出そうとしたり(結局出向くことが時間的に厳しかったので出しませんでした。)、私たちの会社のお手伝いをしてくれようとしたり、彼なりに頑張ってくれました。

私も、彼がどんな思いをしてアムリトサルまで旅をしてきたのか、
考えただけで心が痛み、ご飯を作ってあげたり、お話相手になってあげたり、警察との対応をしたりと、彼ができる限り心地よくステイできるように120%でおもてなしさせていただきました。

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新たな旅

そんなKくんの旅はまだ終わっていませんでした。
彼の最終目的地は、韓国。

出国空港は、まさかのコルカタ空港でした。

アムリトサルから近いデリーから帰国すると思っていた私はショックを受けます。

Kくんはこれからヴァラナシへ行き、
そこからマザーテレサの家へ行きたいんだと教えてくれました。

私のツイートでは、ハリドワールになっていたかと思います。
訂正です。ヴァラナシです。

さて、そうなると弱ったものです。
Kくんがこれ以上詐欺に遭わないか心配な上で、今度はもっと旅を続けるというものですから、当然みんなでこのまま、アムリトサルから飛行機でコルカタへ飛びm韓国へ行くことを勧めます。

しかし、Kくんは断固としてヴァラナシ・マザーテレサの家を見逃すわけにはいかないと言って聞かないのです。

こうなったらもう仕方ないですよね。行ってもらうしかありません。

しかし、彼は一文無しなので、こちらから再度、電車を予約し
無事にヴァラナシまでつけるように、携帯電話と一緒にシムカード、そして、気持ちばかりのお金ですが、約15,000円も一緒に手渡し見送ったのです。

・・・

お礼の手紙

Kくんには、携帯電話とシムカードを貸してあったので、日本に帰国した際に私の実家に郵送していただきました。

そこにKくんからの直筆のお手紙が入っていました。
リラックマの便箋で可愛かったです。

Kくんから、
ご飯が美味しかったです。Micaさんは良いお嫁さんになるなー(笑)
との一言があり、何言ってるんだ、と思ってしまったのはここだけの話。
お礼もしっかり書いてありました。

しかし、その後お便りがありませんので、無事なことを祈っております。

・・・

パパッと書かせていただいたので、
また文章が変だったするかもしれません。
Kくんはとても可愛らしい少年で、
優しいから騙されてしまったのかと私は解釈しています。

このストーリーは今までお会いした人だけに話していたことなので、
今後、インドを旅をされる方の目に止まり、
詐欺師に引っかからないための教訓としていただければと思います。

また、Kくんのクレジットカードからは約16万円引落としされていました。

このようなことは、絶対に許しませんし許せません。

今後、インドをご旅行中、何かあった際はお役に立てるかと思います。
ぜひ、DMしてくださいね。

Mica

*音声版では内容が被りますが、インド国内での私個人の経験も混ぜようと思います。

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