スペインの食材を撮りまくって気づいたこと
外出規制といえど家の中でもできる事。
それが食べ物の写真を撮るという事だ。
せっかくスペインに1年滞在するのに外出規制が発令されてしまい観光ができなくなったためスーパーで買った現地の食材を撮影するというものを思いついた。
この記事では食材の撮影やカメラについて書いていく。せっかくお家で時間を過ごすのなら今回の記事を参考に料理したり現地の食材を見つめ直してみよう。
(早速現地のスーパーで食糧調達だぁ!)
ちなみに撮影用に食糧調達すると食費の一部を経費で落とせるのでいいぞ。
準備したもの
カメラ : Sonya6400
APS-C機 ではあるが色も鮮やかに編集できるのはさすがソニーの技術だ。個人的な考えとして、今後一眼レフに人工知能が搭載されたとしてやはりソニーが強いと思う。別のメーカーにするとまたレンズを買う必要があるので。
レンズ : Eマウント 35mm/F1.8
室内という狭い空間だと暗めになるためF値は1.4 〜 2.8 くらいがいいと思う。食材は接写が多いので35mm は距離感的にバッチリだな。
三脚 : K&F Concept
三脚ならなんでもいいが、この三脚は一脚としても使えるので写真だけでなく外などで動画を撮影する人はこれを持っておくと色々と使える。
まな板(黒と木製)
被写体によって黒いまな板かもしくは白いまな板を使ってもいいのだが、白だと汚れが目立ったりするようになるため、木のまな板などを使っていたりする。
照明:スマホ&三脚
撮影において照明はめちゃめちゃ重要だ。しかし今回、外出規制で遠くまでいけずライトが買えなかったのでスマホのライト機能と外の自然光を利用して撮影した。ティッシュをかますとディフューザー(光を柔らかくするやつ)の代わりになる。
小物は黒いまな板で部屋の中
(スペインで買った1ユーロのオレオ。まな板の反射がいい感じ。)
黒いまな板の便利なところは部屋に置くことですぐにセッティングができることだ。iPhoneを取り出して光を設置し、パシャリとやれば速攻で出来上がる。
他にもシンプルなテーブルや板の上など、シンプルな下地を準備すればいい感じの写真ができると思うぞ。最悪、新聞でもいいかもしれない。
接写、接写、接写ぁあああ!!
(パスタを並べて撮影。左下に影ができているのが痛い。)
とりあえずどんな風に撮ればいいかわからないときは接写をしまくった。接写しまくると素材の表面だけしか写らないので背景のセッティングなどはしなくて済む。
(グラスに入った牛乳。基本的に隅に配置するといい感じだよね。)
こういった接写はシンプルになるので背景素材として使いやすいのではないだろうか。
光を工夫する
(スマホのライト機能を使ってやや逆光に)
コントラストを作ると立体感が出るので逆光で撮影して一つの光源にすると良い気がする。柔らかい光を使いたければ主に差し込む太陽光を使うと良いかもしれない。さらに影がくっきりしすぎると日差しが強いイメージがあるのでディフューザーなど柔らかい光にする工夫が必要だ。
料理するときはしずる感を
(サラミを炙って油のテカリを出してみる)
熱するものには湯気を。果物やグラスなどには水滴を加えるとしずる感が出て美味しそうに見えるようだ。特に夏などは水滴は冷たいものであると伝えることができるし、冬であれば湯気がホクホクのホカホカの印象を与えることができる。
ベランダなどを活用しよう
ベランダが使える場合は外の自然光を利用できる。特に曇り空の時は白く柔らかい光が当たるので白飛びせずに撮影ができたりするのだ。上の牛乳とチョコの写真はベランダのテーブルに黒いタオルを敷いて撮影している。
気づいた事
バルセロナは大型スーパーがそこまで多くなく、八百屋や肉屋がたくさんある。その環境に慣れてしまっていたのだが、先日何気に八百屋の写真を撮影したらその写真が珍しかったのか、結構な頻度でnoteの「みんなのフォトギャラリー」にて使用されたのだ。
(写真:バルセロナの近所で感染者が出たようだ。)
意外と自分が当たり前に思っていても他の地域にとっては珍しいものというのは多くて、例えば「卵かけご飯」は海外では生で卵を食べるゲテモノとして扱われるし、拙者の出身の大分県では味噌汁にカボスを入れて食べるのだが他の県では珍しがられる。
ということでせっかくの自宅での生活、自宅だからこそできることに挑戦してみてはいかがだろうか。
(スペインのコンセントの差込口。何気ない小道具でも世界で見たら珍しい。)