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フリーにゃんのセレナーデ~ちびっちの靴下にゃん
こんにちは。3にゃんの保護猫暮らす医療ライターの熊本美加と申します。
6月にコミックエッセイ「山手線で心肺停止」を出版しました。その中に、もにゃんずはちょいちょい登場します。今回はフリーにゃんがやって来た時のお話しを少し綴ります。
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●猫の傷を癒せるのは猫だけ
今から 15年ほど前。当時、うちにはサビ猫にゃんじと、私の弟のお家で生まれ譲り受けたアメショのテリーにゃんがいました。テリーにゃんはおっとりした男の子でしたが、突然の病気で5歳という若さで亡くなってしまいました。
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闘病とショックで憔悴した私は、当時常駐していた会社で、テリーを思い出しては、泣きながら働く日々を過ごしていました。
そんな時、同じフロアで働く、猫マスターと私が呼んでいた美人さんから、内線電話がかかってきたのです。「子猫いっぱい生まれたよ~。今なら選び放題💛」と。 「えっ、にゃんが!」と周りが振り返るほど大きな声で反応してしまいました。早速にゲージを抱えてお家を尋ねたのてす。
●ちびすぎて震えた!
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猫マスターの美人さんは、ご家族と一軒家に住み、お家の庭で地域猫達の面倒もみていたので、以前から猫の話で盛り上っていました。ちょっと都心から離れたお家へお邪魔すると、子猫がわらわらと! もう脳みそが痛くなるようなラブリーすぎる光景。ひとりだけ選ぶなんて無理っと頭を抱えてしまいました。それでもとにかく最初に目が合ったキジトラのちびっこをお預かりすると決め、にゃんのお母さんにも「しっかり育てます」とご挨拶して、逃げるようにその場を後にしました。じゃないと他のちっびっこも連れて帰りたくなってしまうからです。
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●はじめての夜
電車ではゲージの中でみゃあみゃあ泣いていたちびっちは、フリーにゃんと名づけました。当時、にゃんにベーシストの名前をつけるのがマイブームでしたw 我が家につくなり、先住にゃんのにゃんじにシャーシャー言われてましたが、フリーにゃんはおかまいなし。元気にお家を探検していました。
その日の夜。私もここまでのちびにゃんははじめてで、どうしてよいかドギマギ。一緒に寝たらつぶしてしまいそうで、リビングのソファーにそっと寝かせ、私は寝室の自分のベットで寝ることにしました。
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それなのに、朝起きたらフリーにゃんが、なんと私の枕元でスヤスヤと眠っていたのです! きゅーん。その時の私のベットはロフトみたいなつくりで、2段ベットの高さがあったのに、いったいどうやって登ってきたのでしょう、このちびっこ! その時から私はフリーにゃんのお母さんになりました。
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●今もちびっちのまま
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ほどなくしてにゃんじともすっかり仲良しになったフリーにゃん。あれから15年。にゃんじは旅立ち、今は公園からきたカウカウズをしきるようになっています。それでも、フリーにゃんは靴下は真っ白なままで、体重も2.4キロ。妖精のようにかろやかに動き回っています。
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にゃんずとぬくぬくとすごせる日々にまさるよろこびはありません。にゃんずよ、今夜もありがとう。そしてフリーにゃんは私と同じ真風涼帆さま推し。猫もカッコイイがわかるのです。
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