見出し画像

相手にされないマリンバ奏者?!No.2


Photo by LisaーMarie Mazzucco

No.1でちょっと堅苦しく書いてしまったので…もっと気軽にコミカルに書いてみたいと思います。
西洋の楽器の中でマリンバと言う楽器は、なかなか認知度が低い。

ピアニストやバイオリニスト、チェリストなどが主流な音楽ビジネスの中に、少数の管楽器のスター達が存在する。クラリネットの夫リチャード・ストルツマンもその1人だった。それはNYのフランク・サロモン氏がリチャードをマルボロ音楽祭で見い出し、マネージャーをかって出て、凄い勢いでカ-ネギ-ホ-ル、ハリウッドボ-ルなどでクラリネット奏者で初リサイタルを開催したり、世界中のオケと協演させたりして世界各地の良いベニューの演奏をかちとり、RCA&BGMなどのレコード会社がクロスオーバーのアルバムを沢山リリースしたりして....かってないクラリネットのソリストの地位を築いてくれたのである。もちろんピーターゼルキン率いるTASHIのメンバーだった事も人気の一つ。
クラシカルの世界でクラリネット奏者がレコード会社や音楽事務所に所属して鉄腕マネージャーやPRパーソン、秘書まで付いてた夫は、かなりレアで幸運だったらしい。

ましてや、打楽器であるマリンバというソリストが世界の音楽界の中、ハイストリームで活躍するなんて有り得ない話しなのです。アメリカでは先ず音楽事務所に所属出来ない。マリンバのコンサートは利益にならないのが理由だろう。先ずマリンバ自体を知らない人が多く、演奏する音楽にも馴染みがなく聴衆が集まらない。マリンバを運ぶのが大変でコストがかかる。大体マリンバ奏者のリサイタルには同業者か打楽器奏者か身内しか来ない。

皆バイオリンやピアノの音には馴染みがあり良い音や悪い音、好みの音など聴くと自分で判別出来るが、多分一般の人はマリンバの良い音というものがどういう音か?!コンピュータのマリンバのサンプル音と生音がどう違うかも、あまりわからないかも知れない?

先ずはまだ知られていない?私の音楽的歴史の紆余曲折を書き綴りたいと思います。

ここから先は

3,892字 / 3画像

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?