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相手にされないマリンバ奏者?!
マリンバは、西洋音楽ではあまり知られていない楽器ですが、長い歴史と独特な構造、そして演奏方法を持つ魅力的な楽器です。起源は紀元前にまで遡り、中南米では民族楽器として発展してきました。19世紀後半にはアメリカに渡り、ディーガン社による改良を経て現在の形になりました。ピアノのような鍵盤と金属製の共鳴管を持つマリンバは、クラシック音楽からポップスまで幅広いジャンルで活躍しています。音域は3オクターブ半から5オクターブ半と広く、ソロ演奏からオーケストラまで、さまざまな音楽表現を可能にする楽器です。
マリンバは、打楽器でありながら、ピアノのようにメロディーとハーモニーを同時に演奏できるという特徴を持ち、演奏者の表現力によって多彩な音色を生み出します。しかし、楽器メーカーによって鍵盤や共鳴管のサイズや材質が異なるため、演奏会場で楽器を借りる際に苦労する場面もあります。
5オクターブのマリンバは大型で、移動にはトラックが必要になる場合もあるため、演奏会場までの運搬費用が非常に高額になることがあります。
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私はプロのマリンバ奏者として約25年の経験を通して、マリンバがもっと認められる楽器になるためには何が必要なのか、改めて考えるようになりました。
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