仲の良い幼馴染からのお願いで温泉に行ったら告白されて新婚旅行みたいになっちゃった!?
彩:ねー〇〇っ?土曜日ひまー?
〇〇:うん…暇だけど
彩:じゃあさ!彩と温泉行こーっ!
〇〇:温泉?
彩:そそ!
〇〇:なんで
彩:温泉に行きたいから!
〇〇:なんで俺…?
彩:暇そうだからっ!
〇〇:酷くない?笑
彩:ねーいいでしょっ!?
〇〇:はぁ…分かったよ笑
幼馴染の彩はこうなると何を言っても諦めてくれないので仕方なく温泉に行くことに…
………
彩が行きたい温泉はちょっと離れたところにあるみたいなので新幹線で行くことになった
彩はお母さんと一緒に来ると言っていたのに駅へ向かうとそこにいたのは彩だけだった…
〇〇:え…彩のお母さんは?
彩:急にどうしてもやらなきゃいけないお仕事入っちゃったんだって…笑
〇〇:えぇ!?じゃあ2人で行くの?
彩:うんっ…!笑
幼馴染と2人きりで温泉はやばいよ!
なんか急に緊張してきたんですけどっ!
泊まる部屋も一緒だよ!?
彩:〇〇…?
〇〇:んぇ?
彩:なんかぼーっとしてたから…笑
〇〇:あぁごめん…なんでもない笑
彩:それならいいけどっ笑
彩:あ!新幹線来たっ!〇〇行くよーっ!
〇〇:うんっ笑
いつも通り元気な彩に連れられるような形で俺は新幹線に乗りこんだ
………
彩:なんか久しぶりだよね〜こうやって2人で遊ぶのって…笑
〇〇:確かにね〜でも遊ぶって表現で合ってる?笑
彩:え〜じゃあなんて言えばいいんだろー?デート…とか?笑
〇〇:デ…デート…!?///
やばい…動揺しすぎて大きく声出しちゃった…
彩:し〜!声大きいよっ笑
〇〇:ごめんごめん笑
彩:ふふっ…変な〇〇〜笑
なんでだ…2人きりでいるとすっごい意識しちゃう…
彩:そうだ!いっぱいグミ持ってきたんだけど食べる〜?
〇〇:あ…じゃあ貰おうかな笑
彩:おっけー!
彩はグミを持つと俺の口元に近づけてきた
彩:はいっ!あーん!
〇〇:い…いや自分で食べるからいいよ…///
元気なのはいつも通りだけど今日は積極的すぎると思うのは気のせい?
彩:いいから〜っ!今日だけ特別だよ〜?笑
〇〇:じゃあ…いただきます…///
彩:ふふっ…はいっ!あーん!
パクッ…
〇〇:ん!うまいっ!
彩:へへんっ!そうでしょ〜!
まるで自分が作ったかのように自慢げな表情の彩
彩:いっぱいあるからもっとあげる〜!
〇〇:えぇ…もういいよ…///
………
グミを食べていたらあっという間に温泉の近くの駅に着いちゃいました…
〇〇:うぅ…お腹いっぱい…
彩:も〜食べすぎだよ〜笑
〇〇:彩が食べさせたんでしょ!笑
彩:そうだった…てへっ!笑
ぐぬぬ…可愛くて憎めない…
彩:もうちょっとで温泉だから走るぞ〜!
〇〇:え!えぇ!ちょっとっ!
彩はトコトコと走っていきました…
〇〇:ちょっと待ってよっ!今走るのキツイってー!
お腹いっぱいの俺はなんとか頑張って彩についていきました…
………
そして温泉のある宿に到着
俺はもう限界です…
〇〇:もう…無理…疲れた…
彩:そういえばここって高校生だけで泊まれるのかなぁ?
ちょっとは俺の心配してくれてもよくない!?
〇〇:言われてみれば…確かに…
彩:泊まれなかったらどうしよう…
俺の心配よりそっちの心配かい!
彩:ん〜!とりあえず聞いてみよ〜!
〇〇:そう…だね笑
とりあえず受付の人に確認してみることに…
結果は…?
〇〇:よかったぁ…
彩:ね!本当によかったっ!
問題なく泊まれるみたいです…
〇〇:どうする?もう温泉入る?
彩:うん!入るっ!
部屋で色々と準備を終わらせて早速温泉に入ることに!
彩:じゃあまた後でね〜!
〇〇:うん!終わったらそこら辺で待ってればいい?
彩:うーんそうだねっ!そうしよ〜!
〇〇:了解!じゃあまた後でっ!
彩:は〜いっ!
………
〇〇:俺…彩の事好き…なのかなっ
温泉に浸かりながらボソボソと呟く
〇〇:たぶん好きなんだよな…
〇〇:彩はどう思ってるだろ…
〇〇:あ〜だめだだめだ!こんな事考えんのはやめよう…
………
その頃彩は…
彩:ちょっとやりすぎちゃったかなぁ…///
〇〇と同じようにブツブツとひとり言を呟いていた
彩:付き合ってもないのにあーんとかしちゃったよぉ…〇〇に引かれてないよねっ?
彩:ん〜…でもこのくらいしないと〇〇は彩の気持ちに気づいてくれなそうだし…
彩:うぅ…どうしよぉ…///
………
彩:〇〇おまたせ…///
〇〇:っ…!うん…///
先に温泉を出て待っていた〇〇
浴衣姿で出てきた彩の頬がほんのり赤くなっていてすごく胸がドキドキした…
彩:…似合ってる…かなっ?///
〇〇:うん…似合ってる…///
彩:へへっ…よかった…〇〇も似合ってるよっ?///
〇〇:ありがと…///
俺と彩は温泉で定番のコーヒー牛乳を飲んでから部屋に戻る
そして用意されていたご飯を食べ終わるともう外は暗くなっていた
彩:ねー〇〇っ?
〇〇:何?
彩:せっかくだからさ…足湯しよっ!
〇〇:あ〜部屋についてるんだもんね足湯
泊まった部屋には外を見ながら浸かれる足湯があった
彩:そうそう!
〇〇:いいよっ!足湯しよ!
俺達は移動して足湯に浸かった
彩:あっつぅ…
〇〇:でも風が涼しいからちょうどいいかも笑
彩:ふふっ…そうだねっ笑
………
少しの沈黙の後、彩が口を開いた
彩:ねぇ〇〇…
〇〇:ん?
彩:彩ね…〇〇の事…好きなんだっ…///
〇〇:っ……!?///
突然の告白に俺は固まってしまった
彩:〇〇が彩の事どう思ってるか不安で言えなかったんだけど…こんな感じで2人きりになる事なかなかないから言っておこうと思って…///
〇〇:……///
彩:ね…ねぇ…何か言ってよ…恥ずかしいじゃんっ///
〇〇:ごめん…急だったから…///
彩:〇〇の気持ち…聞かせてっ?///
〇〇:俺も…好き…だよ…///
彩:ほ…本当にっ?///
〇〇:うん…今日2人で一緒にいて気づいたんだ…俺…彩の事好きだったんだって…///
彩:そ…そっかぁ…嬉しい…///
彩:じゃあ…彩の彼氏になってくれるっ?///
〇〇:俺なんかで…よければ…///
彩:へへっ…じゃあ決まりだねっ…///
〇〇:うん…よろしくねっ?///
彩:な…なんか足湯してたら暑くなってきたからあがるね…///
そう言って彩は恥ずかしそうに部屋に戻っていった
………
〇〇:(寝れない…)
別々の布団で寝ていた俺と彩
彩と付き合えた嬉しさなのか、俺は全く眠れていなかった…
彩:〇〇起きてる?
彩も眠れていなかったのだろうか…
俺に声をかけてきた
〇〇:起きてるよ…
彩:1人だと怖くて寝れなくて…そっちに行ってもいいっ?///
〇〇:っ…!?///
何その理由!可愛い!
彩:〇〇…?
〇〇:あ…ごめん…いいよっ?///
彩:へへっ…ありがと…///
俺は彩と一緒の布団で寝ることに…
彩:へへっ…近い…///
〇〇:うん…///
彩:なんか…新婚旅行みたいになっちゃったねっ?///
〇〇:っ…///
可愛すぎる…何もかもが愛くるしい…
彩:緊張して寝れないかも…///
〇〇:俺も…寝れない気がする…///
結局俺達は一睡もできず、寝不足のまま帰ることになりました…笑
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?