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7月31日週【経験者(中途)採用市場動向】


企業動向

2023年4-6月期 転職時の賃金変動状況

4-6月期の「前職と比べ賃金が1割以上増加した転職決定者の割合」は35.0%。
新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた2020年1-3月期を起点に大きく水準を切り下げたが、翌年2021年1-3月期には概ね感染拡大前の水準近くに復した。足元2023年4-6月期は、そこから更に伸長を続けており、最高値を更新している。

IT 系エンジニア:
4-6 月期の「前職と比べ賃金が 1 割以上増加した転職決定者の割合」は 40.3%。
2019 年頃より幾分減速感が見られていたが、2021 年に上昇基調に復し、以降、過去最高値※2 を更新しながら、上昇を続けている。足元 2023 年 4-6 月期は、前四半期に記録した過去最高値と概ね同水準にある。

機械・電気・化学エンジニア:
4-6 月期の「前職と比べ賃金が 1 割以上増加した転職決定者の割合」は 31.6%。
2019 年以降、下落基調が続いていたなか、2020 年 10-12 月期を底として反発。以降は上昇基調に復し、足元 2023 年 4-6 月期は 2012 年以降で最も高い水準となっている。

営業職:
4-6 月期の「前職と比べ賃金が 1 割以上増加した転職決定者の割合」は 35.2%。
新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた 2020 年 1-3 月期を起点に大きく水準を切り下げたが、翌年2021 年 1-3 月期には概ね感染拡大前の水準近くに復した。その後、一時的に弱含むも、以降は上昇基調に復し、足元 2023 年 4-6 月期は最高値を更新している※2。

事務系専門職:
4-6 月期の「前職と比べ賃金が 1 割以上増加した転職決定者の割合」は 32.9%。
2017 年以降、弱めの動きが続いていたなか、新型コロナウイルスの感染拡大も重なり、2020 年頃にかけては幾分水準を切り下げた。2021 年 4-6 月期以降は上昇基調に復し、過去最高値※2 を更新しながら、上昇を続けている。足元 2023 年 4-6 月期は、前四半期に記録した過去最高値と概ね同水準にある。

接客・販売・店⻑・コールセンター:
4-6 月期の「前職と比べ賃金が 1 割以上増加した転職決定者の割合」は 38.4%。
新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた 2020 年 1-3 月期を起点に大幅に水準を切り下げたが、その後は 2020 年 7-9 月期を底として反発。以降は、過去最高値※2 を更新しながら、上昇を続けている。足元2023 年 4-6 月期は、僅かに弱含むものの、引き続き、高い水準を維持している。

転職サービス「doda」、「賃上げ」に関する調査実施 4割弱の個人が、希望する賃上げが叶わない際は転職検討個人賃上げ率の実態と希望に、最大10倍のポイント乖離

大企業で76.1%、中・小企業の64.1%が賃上げを実施(予定含む)
 業種別ではトップが「メーカー」(80.6%)、次いで「金融」(75.2%)「IT・通信」(74.1%)

◆企業が賃上げのため実施した対策で最も多かったのは「人事制度改定」(38.9%)

◆ “実績”上昇率で、最も多かったのは「2.1%~5%」(21.8%)
 “希望”上昇率の最多は“実績”と同じものの、回答割合は33.0%と“実績”を10ポイント強上回る
  次点の“希望”上昇率は「5.1%~10%」(31.6%)で、“実績”とは10倍のポイント乖離

個人の4割弱(36.0%)が、希望する賃上げが叶わない場合は転職を検討

マイナビ、「中途採用・転職活動の定点調査(2023年6月)」を発表

中途採用活動実施率は42.7%で前年同月比+4.4ptと増加。実施理由は「経営状態の好転・既存事業の拡大(35.4%)」が前年同月比+6.2pt

現在勤めている企業が社員を評価する際に何を重視しているかでは、20代では「本人の年齢や勤続年数」が52.3%で最多。一方50代では「本人が持っている能力」が37.2%で最多

ITエンジニアを募集予定の企業の未経験者採用について31歳以上でも採用可能性がある企業は52.3%と半数以上

採用力強化へ、企業の57%が人材教育を拡充。報酬改定は約4割が実施

採用力強化へ、企業の57%が人材教育を拡充。報酬改定は約4割が実施
採用力強化のために実施していることや予定していることを聞きました。最も多かったのは「人材教育の拡充」(57.0%)で、半数以上の企業が実施または予定していました。働く環境の整備については「長時間労働の是正」(45.8%)を選択した企業が多くありました。最近注目されている「報酬の改定」は38.2%と、約4割の企業が実施または予定しています。

5001人以上の企業では、約6割が働く場所やキャリアパスの多様化にも着手
従業員規模別で見ると、「人材教育の拡充」は5001人以上の企業で73.1%、1001~5000人の企業で72.5%と、企業規模が大きいほど割合が高くなっています。また、5001人以上の企業では「働く場所の多様化」が61.5%、「報酬の改定」が50.0%、「キャリアパスの多様化」が65.4%と、いずれも半数以上の企業が選択しています。

一般職業紹介状況(令和5年6月分)について

令和5年6月の有効求人倍率は1.30倍で、前月に比べて0.01ポイント低下
○令和5年6月の新規求人倍率は2.32倍で、前月に比べて0.04ポイント低下。

求職者動向

8割超の20代が、「就職活動と転職活動では、企業を選ぶ視点が変化した」と回答

(1)就職活動と比べて、重視することや企業を選ぶ視点に変化があったと回答した20代が8割を超える
(2)新卒の就職活動と比較して、重視するようになったことは「仕事内容」が最多
(3)転職先の企業で働きたい年数は、「できるだけ長く働きたい」が63.7%で最多

「カジュアル面談の機会があれば参加したい」と回答した20代が8割を超える

(1)「カジュアル面談の機会があれば参加したい」と回答した20代が8割を超える
(2)応募後に得られると志望度が上がる情報は、ヤングキャリア・第二新卒ともに「実際の残業時間・休日のとりやすさ」
(3)知りたい情報を得るために活用したいものは、ヤングキャリアは「職場見学」、第二新卒は「カジュアルな面談」が最多

第二新卒の転職理由は「もっとやりがい・達成感のある仕事をしたい」が最多

(1)社会人経験3年以上の「ヤングキャリア」の転職理由は、「給与・年収をアップさせたい」が最多
(2)社会人経験3年未満の「第二新卒」が転職で実現したいことは「希望する仕事に従事できること」が最多

20代の半数以上が、転職で「キャリアチェンジ」を希望。経験業種・職種と異なる仕事に挑戦する傾向

(1)転職において「キャリアアップ」よりも「キャリアチェンジ」を希望する20代が多い傾向
(2)キャリアチェンジで実現したいことは、ヤングキャリアが「給与・年収アップ」、第二新卒が「興味のある仕事への挑戦」
(3)キャリアアップで実現したいことは、ヤングキャリアが「給与・年収アップ」、第二新卒が「より高いポジションに就くこと」

「日経転職版 資格と学び直しに関する意識調査」

日経転職版会員に、保有している資格について自己評価(仕事で役に立った)と他者評価(会社で評価された/転職市場で評価された)で点数付けしてもらい、合計点でランキングしました。自己評価の平均値は1.32点、他者評価の平均値は1.29点、総合点の平均値は2.61点でした。
役立つ資格の1位は、IT業界などでプロジェクトマネジャー(PM)のスキルを示す、「PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)」(6.95点)でした。ITエンジニアを管理してプロジェクトを遂行するPMは、IT業界で需要の高い職種です。
 2位は、経営について事業開発や財務会計、組織管理など幅広く学ぶ「MBA(経営学修士)」(6.84点)です。ビジネスを体系的に学べることからビジネスパーソンに人気の分野で、特に自己評価は上位20位中もっとも高く3.61点でした。3位は、英語資格から「TOEIC L&R800点台」が6.56点でランクインしました。TOEIC800点台は「英語が使える」と認められるレベルで、外資系企業や海外部門への応募条件の目安となっています。

これから取りたい資格は、広く一般的に認知されている「スタンダード資格」と、2020年前後に生まれた新資格やデジタル系資格を集めた「トレンド資格」について聞きました(それぞれ複数回答)。
 取りたい資格《スタンダード資格》の1位は、経営コンサルティングの能力を示す国家資格、中小企業診断士。2位は英語資格の「TOEIC L&R900点台」、3位は「簿記検定2級(日商)」でした。転職時のアピールや将来の独立を考えて、取得を目指す人が多くみられました。

取りたい資格《トレンド資格》の1位はAIの基礎知識や業務利用の能力を認定する「AI検定」、2位は統計知識や活用力を評価する「統計検定」、3位はデータサイエンティストとして求められるスキル・知識を問う「データサイエンティスト検定(DS検定)リテラシーレベル」でした。時代の変化に対応すべく、AIやデータ分析の専門知識や技能を磨きたい人が多くみられました。

 「リスキリング」という言葉を知っているかを聞いたところ、「意味を十分理解している」が36.6%、「だいたい理解している」が42.5%となり、約8割が知っているという結果になりました。「聞いたことがある」まで含めると9割超になり、広く認知されていることが分かります。

 自分にとってリスキリングは必要かを聞いたところ、「とても必要だと思う」(51.2%)と「まあ必要だと思う」(39.5%)を合わせると約9割を占め、大半の人がその必要性を感じているようです。

 リスキングの取り組み状況を聞いたところ、「取り組んでいる(自主的に)」が53.3%、「取り組んでいる(会社などの要請で)」が6.0%になり、半数以上が何らかの分野のリスキリングに取り組んでいる結果になりました。一方で「取り組んでいない」が39.1%となり、(上記質問で)多くの人がその必要性は感じているものの、実際には取り組めていない姿も見えてきました。

 リスキリングに「取り組んでいる(自主的に/会社などの要請で)」と回答した人にその分野を聞いたところ、「英語」(34.0%)が最多でした。「IT・ウェブ」(22.4%)、「会計・財務諸表」(21.0%)、「ファイナンス(投資・資金)」(19.8%)が続き、ITや金融・会計分野への関心も高いようです。

 リスキリングの方法では「専門書を購入して学習している」が53.4%と最も多くなり、「無料のYouTubeやブログなどのWEBコンテンツで学んでいる」(37.2%)が続きました。有料のオンラインやアプリ講座を受講している人は27.0%、有料のスクールや大学・大学院に通っている人は5%前後いました。

 リスキリングに「取り組んでいない」と回答した人に理由を尋ねたところ、「時間がない」(45.8%)、「何を学べばいいのか分からない」(34.8%)、「お金がない」(29.4%)の順になりました。「以前やっていたが現在は取り組んでいない」(7.8%)との回答もありました。

【第一志望へ入社した23卒新入社員に調査】就活中に企業の採用動画を見た割合は約7割48.6%が第一志望企業の採用動画が存在、うちほぼ全員が「視聴経験あり」

約7割が、就活中に企業の採用動画を「視聴したことがある」と回答
■採用動画を視聴したことで、約6割が「雰囲気を知り安心した」と回答
■現在勤めている企業に「採用動画がある」のは約半数
98.1%が、就活中に現在の勤務先の採用動画を「視聴したことがある」という実態
■入社後の感想、「想像とのズレが少なかった」が52.9%で最多
■志望度が高まった採用動画のジャンル、「社員インタビュー動画」や「事業紹介動画」が上位に
「職場の1日のスケジュール紹介」や「施設の設備機械等の紹介」も志望度に影響したとの声
8割以上が、採用動画は就活生にとって「質の高い情報や安心感が得られるコンテンツである」と回答

20代の求職者に「働く意義や目的」を調査

■「働く意義や目的」:1位「お金を稼ぐため」(73.5%)、2位「自分を成長させるため」37.1%

「働く意義や目的として、近いものを2つ選択してください」と質問したところ、1位「お金を稼ぐため」が73.5%、2位「自分を成長させるため」が37.1%、3位「社会や人とのつながりをもつため」「好きなことに取り組むため」が同率で、19.7%となりました。

■「何歳まで働きたいか?」:1位「60〜69歳」(40.9%)、2位「50〜59歳」(23.5%)

「何歳くらいまで働きたいですか?最もあてはまるものを1つ選択してください」と質問したところ、1位「60〜69歳」が40.9%、2位「50〜59歳」が23.5%、3位「40〜49歳」「80歳以上/一生涯」が同率で、9.8%となりました。

7割以上のエンジニアが、これまで行った転職は「成功した」と回答転職のきっかけは「賃金への不満」が最も多い結果に

▶転職活動で最も不安なことは「希望する年収を得られるか」
「具体的な仕事内容やミッション」を企業に提示してほしいと考える人が最多に
最も魅力に思う職場の条件は「人間関係が良い」
7割近い人が、転職を通じて「収入が上がった」と回答

【パーソルホールディングス】全国の就業者10万人を対象とした 「はたらく定点調査」(2023年)データベースを初公表~多様な価値観や行動がわかる「はたらく」を考える全国就業者データベースがオープン~

「あなたが現在、はたらくうえで重視していることを教えてください。」という質問で、男性は「給与」と答えた割合が48.4%でトップだったのに対し、女性は「仕事と生活が両立しやすい労働時間・時間帯」と答えた割合が55.1%でトップでした。

「AIの進化は、仕事にとって味方だ vs 仕事にとって敵だ」という二択に対して、「味方だと思う」と答えた人は75.9%、「敵だと思う」と回答した人は24.1%という結果になりました。年代別に見ると「味方だと思う」と答えた人の割合が最も低かったのは10代で65.9%、最も高かったのは60代で81.2%という結果になりました。

「上司や先輩から、二人きりで食事に誘われた場合、あなたはハラスメントだと思いますか?」という質問に対して、「私はハラスメントだと思う」と答えた人は47.3%という結果になりました。この回答において女性は55.8%、男性は40.1%と、女性が男性よりも15.7pt高いスコアでした。
年代別に見ると、60代が最も高く58.9%、20代が最も低い結果で34.9%となりました。その差は24ptでした。

「仕事に関する意識や実態について、あてはまるものをお選びください。」という質問に対して、「田舎ではたらくことに抵抗はない」と答えたのは、男性30.3%、女性24.1%と男性の方が女性よりも6.2pt高いスコアでした。
一方で、「男女とも、キャリアと家事のバランスをとるべきだと思う」と答えた人は、女性が38.3%、男性が24.6%と女性の方が男性よりも13.7pt高いスコアでした。

JOBTVの動画就職総研、23卒新入社員を対象に「転職意欲・動画就活に関する調査」実施

40.7%が既に辞めたいと思ったことがあると回答、その内転職意欲を示しているのは約3割

転職で重視したいのは「給与・待遇」と「会社 / 部署の雰囲気」

94.9%が動画を活用した企業の発信、89.8%がSNSを活用した企業の発信に好意的



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