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1月30日週【中途採用市場動向】
企業動向
失業率12月は2.5%で横ばい、22年は経済活動再開し2.6%に改善
総務省が31日に発表した2022年12月の完全失業率(季節調整値)は、2.5%で前月と同水準だった。22年暦年の完全失業率は2.6%と、前年に比べ0.2ポイント改善。新型コロナウイルス禍からの経済社会の再開が雇用環境を上向かせた。
厚労省が発表した12月の有効求人倍率は1.35倍で、10、11月と同水準だった。横ばいで推移しているが、厚労省によると、コロナ禍からの経済正常化の動きのもと、全体として改善傾向にあるという。
有効求人倍率は求職者1人当たりに企業からの求人が何件あるかを示す。求人数(季節調整値)は前月に比べて0.4%減、求職者数(同)は0.3%減だった。
12月の新規求人数(原数値)は前年同月比4.8%増加。産業別では「生活関連サービス業、娯楽業」が同18.5%増と大きく伸びた。このほか「サービス業(他に分類されないもの)」が7.9%増、「宿泊業、飲食サービス業」が同6.9%増となった。
この結果、22年暦年の有効求人倍率は1.28倍となり、21年の1.13倍を0.15ポイント上回った。有効求人は前年に比べて12.7%増、有効求職者数は0.7%減となった。求人が大きく伸びており、21年に比べて新型コロナの影響が薄まってきた状況を示した。
マイナビ、「中途採用・転職活動の定点調査(2022年12月)」を発表
企業の中途採用活動は前年同月比3.2pt増の40.5%。特に「労働時間短縮への対応」のために実施する大企業が前年同月比で増加
転職活動の実施理由は「給与を高くしたい」が56.8%と、全世代において突出して高い結果に
22年の賞与が「少ないと感じる」人は7割以上。賞与が転職活動意欲に影響していると回答した正社員は6割以上
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求職者動向
転職活動者調査 賃金への関心は高まる 転職後の年収上昇を見越せることも重要視
転職活動者の仕事の満足度では、収入面の満足・計は28.5%に対して、不満・計は45.2%。
転職時に現在より高い年収を希望する人は多い。転職後将来的に年収が上がる可能性も重要視
転職を考えたきっかけは、賃金や労働条件に関するものよりも、成長できる環境で働きたい、より責任ややりがいのある仕事をしたい、といった前向きなもののほうが高い
応募の際に重視する点では「給与水準が高い」「やりたいことを仕事にできる」「プライベートの時間を確保できる」が高い
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転職コンサルタント232人に聞いた 「転職後の年収」調査(2023年版)
★ 84%が「人材紹介サービスを通じたミドルの転職は年収が上がるケースが多い」と回答。
★ 40%が「コロナ禍前と比較して、転職後に年収が上がるミドルが増加している」と回答。約半数が「今後もミドルの決定年収は増加」と予測。
★ 転職後の年収が上がるケースは「採用難易度が高いポジションへの転職」、年収が下がるケースは「大手企業から中小企業への転職」。
★ 転職後、年収が上がる人が最も多い年代は40代前半。業種トップは「IT・インターネット」、職種トップは「経営・経営企画・事業企画系」。
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「中途入社する上司・部下にあなたは何を求めますか?」576名のアンケート結果
「これから中途入社する【部下】がいた場合、あなたは新しい上司に何を求めますか?」のアンケートで、最も多く票が集まったのが「コミュニケーション力」(55%)でした。
続いては「仕事への熱意・情熱」(37%)、「協調性・気配り」(35%)、「誠実さ」(33%)、「礼儀正しさ(マナー)」(31%)の順となり、部下にコミュニケーション力を求める上司の多さ、スキルよりもスタンス重視の傾向が窺われました。
「これから中途入社する【上司】がいた場合、あなたは新しい上司に何を求めますか?」のアンケートで、最も多く票が集まったのは「コミュニケーション力」(46%)でした。
2人に1人の割合で、中途入社する上司にコミュニケーション力を求めていることが確認できます。
次いで多かったのが、「リーダーシップ」(36%)、「マネジメント力」(34%)、「業務に必要な知識・スキル」(31%)でした。
IT/通信業界では、「中途入社する【上司】に求めるもの」において「リーダーシップ」・「決断力」、「中途入社する【部下】に求めるもの」において「コミュニケーション力」、「仕事への熱意・情熱」が他業界よりも多く見られました。
メーカー業界では、「中途入社する【上司】に求めるもの」で「業務に必要な知識・スキル」を挙げる人が他業界と比べて非常に多く見られました。
建設/プラント/不動産業界では、「中途入社する【上司】に求めるもの」において「業務に必要な知識・スキル」・「業界の知識・理解」、「中途入社する【部下】に求めるもの」において「礼儀正しさ(マナー)」が他業界よりも多く見られました。
小売・外食業界では、「中途入社する【上司】に求めるもの」において「リーダーシップ」・「柔軟性・臨機応変な対応力」、「中途入社する【部下】に求めるもの」において「礼儀正しさ(マナー)」、「誠実さ」が他業界よりも多く見られました。
サービス業では、「中途入社する上司に求めるもの」で「柔軟性・臨機応変な対応力」を挙げる人が多く見られました。
また、「中途入社する部下に求めるもの」では、「礼儀正しさ(マナー)」を挙げる人が多く、そのほか「誠実さ」を挙げる人も他業界と比べて多く見られました。
金融/保険業界では、「中途入社する【上司】に求めるもの」において「マネジメント力」、「中途入社する【部下】に求めるもの」において「誠実さ」、「礼儀正しさ(マナー)」が他業界よりも多く見られました。
商社では、「中途入社する【上司】に求めるもの」において「リーダーシップ」、「中途入社する【部下】に求めるもの」において「身だしなみ・清潔感」、「責任感」が他業界よりも多く見られました。
医療・福祉業界では、「中途入社する【上司】に求めるもの」において「協調性・気配り」・「柔軟性・臨機応変な対応力」、「中途入社する【部下】に求めるもの」において「仕事への熱意・情熱」、「協調性・気配り」が他業界よりも多く見られました。
転職サービスMS Career、「法務職の転職市場2023」を発表 法務への転職の平均決定年収は「552万円」
法務の転職決定者の、平均決定年収は552万円
転職時、約49%が資格無し
転職時、約78%は英語経験アリ
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転職サービスMS Career、「人事職の転職市場2023」を発表 人事への転職の平均決定年収は「537万円」
人事の転職決定者の、平均決定年収は537万円
転職決定時の平均年齢は38.4歳
転職時、約90%が資格なし
転職活動日数は、「31日~60日」が一番多く、平均日数は100.6日
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