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10月3日週【中途採用市場動向】
企業動向
企業では従業員の自発的なリスキリングを促す動き、コロナ第7波への対応では検査キットを配付する企業も ――企業・業界団体に聞く「リスキリング・リカレント教育の最新状況」「新型コロナ第7波への対応」
リスキリングの費用補助や奨励金を支給
企業での取り組みとして、企業モニターからは、リスキリングにかかる費用補助が多く報告された。
【硝子】では、業務に関係する書籍購入やセミナー参加の費用を半額補助する制度があるとの回答があった。【食品】では、指定のeラーニング・通信教育・語学学習講座の受講費用を助成しているほか、所定の公的資格を取得した従業員に奨励金を支給している。さらに、カフェテリアプランのメニューに「自己啓発補助」を設定しており、語学、資格取得、ビジネス等の各種講座の受講料を補助している。
【石膏】では、資格手当を支給しているが、資格の内容やその取得方法により、手当額や支給開始時期に差をつけているとの報告があった。資格の種類に応じて「業務上必要なもの」「取得しておくと業務上参考となり有利な条件となるもの」「自己啓発」の3つに区分しており、それぞれ給与規程が定める月額免許手当の100%、80%、60%を支給している。また、会社の費用で免許を取得した場合は、取得から1年間は手当を支給しない扱いとしているという。
最適な学習コンテンツをAIが推奨
【電機A社】では、従業員へのアイデア募集でよせられた意見もふまえ、リスキリング強化の取り組みとして、年間4億円をかけて学習プラットフォーム(Learning Experience Platform)を10月から導入する。現在の仕事、やりたい仕事、強化したいスキル等を登録すると、AIが個々の学習ニーズを分析して最適なコンテンツを推奨する仕組みとなっている。リスキリングを進めるうえでの課題については、「具体的な行動変容に繋げること」だとしており、そのため、「非管理職へのジョブディスクリプション導入によるポジションの見える化、上司による部下のキャリア形成支援及びそのためのマネージャー支援の強化等を実施しており、これらを通じて自律的なキャリア構築・リスキリングに向けた行動変容の具体化に繋げたい」としている。
【電機B社】では、社員に最低限求める知識体系として「グローバル共通コアナレッジ体系」を2016年に構築した。これに基づき、学び直しの推進等を目的に2020年度より、グループ企業の全従業員がeラーニングでいつでも学び直しが可能なシステムを開始した。主なコンテンツは、グローバル・オンボーディング・プログラム(新規入社者対象のオリエンテーション動画)、リベラルアーツ(東京大学教授を中心とした教授陣による40講座及び電子書籍)、将来への備え(福利厚生コンテンツ)、より良い働き方(人事部門監修のコンテンツ)等となっている。
OFF-JTとして全社的にITスキルを身につける施策を進める
【自動車】では階層別の一律教育に加え、「学びたい時に学びたい人が学べる機会作り」を促進して、ソフトウエア開発のスキルやデジタルスキルを身につける施策に取り組んでいる。具体的には、①OFF-JTとして、全社でプログラミング教育やITスキルを身につける講座を整備②教えられる人材がいる職場に公募や異動調整で人材をシフトし、OJTで育成を促進③より高度なスキル習得や実践経験を積むため、グループ会社や異業種企業に出向派遣――に取り組んでいる。ただし、これらの取り組みには課題も生じており、①急激な環境変化(世界各国や競合の情勢)のため、先々のニーズを見通して確度の高い育成実行計画を立案することが難しい②既存領域も実行しながら、新領域に社内の人員をシフトさせることが難しく、既存領域での大胆な業務改廃が必要③OFF-JT、OJTともに教える人材等の不足を解消し、育成のスピードを上げる必要がある――といった点をあわせて報告した。
【電線】では、社員が身につけるべき知識・スキルを体系的に定義したうえで、社内システム上で社員が自由に研修を受講できる仕組みをつくっている。またDX推進のために、全社員向けのリテラシー教育や、一部社員へのデータ分析の実践教育も実施している。リスキリング推進の課題については「従業員のモチベーション」をあげており、その対策として「業務上で必要に迫られてからではなく、自分から学びなおそうという意欲を引き出す社内文化を醸成するべく、コーチング研修や1 on 1ミーティングの促進」に取り組んでいるという。
求職者動向
3人に1人が転職検討中 検討理由ツートップは心理的要因と環境的要因
転職意思
3人に1人が転職を考えていると回答し、男女別に見ると、男性の方が転職意思が高い傾向が見られた。
一方、世帯年収別に見ると、年収層により差異が見られており、400万円以上700万円以下の年収層は約4割が転職を検討していると回答していた。
転職を検討する理由
過半数を占めたのは「純粋に楽しいと思える仕事をしたい」52.53%であり、次に「給料や待遇に対して不満がある」49.49%、「昇進やキャリアアップが望めない」26.26%、「会社の評価制度に不満がある」23.23%、「社内の雰囲気・人間関係が悪い」22.22%と続いた。
転職検討理由として、心理的要因と環境的要因いずれもが大きく影響していることがうかがえる。
世帯年収別に見ると、1,500万円以上の年収層は「純粋に楽しいと思える仕事がしたい」が6割を占める一方で、400万円以下の年収層と1,000万円~1,500万円の年収層は「給料や待遇に対して不満がある」が6割強を占めていた。また、「昇進やキャリアアップが見込めない」が過半数を超えていたのも1,000万円~1,500万円の年収層であった。一方、「会社の評価制度に不満がある」「社内の雰囲気・人間関係が悪い」がもっとも少なかったのは700万円~1,000万円の年収層で、いずれも1割程度であった。
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【転職してよかった理由ランキング】経験者500人アンケート調査
転職してよかった理由1位は「収入・待遇がよくなった」
転職するうえで不安だったことは「人間関係・雰囲気がよいか」
転職を考え始めてから転職先が決まるまでの期間は「半年以内」が82.0%
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「仕事の飽き」の壁は社会人2年目が最も高く、約5割が直面!社会人歴で直面する壁が明らかに
社会人2年目、3年目、4年目が感じる壁、1~3位は年次共通で「仕事に関するもの」
「仕事を進める上での壁」は2年目が最大値、「仕事の量の壁」は4年目が最大値。3年目は全項目低め
「仕事の飽きの壁」は2年目がトップで約5割が実感
「仕事を進める上での壁」の具体的シーン、2年目「教えてくれる人がいない」、3年目「相談相手がいない」
「仕事の量の壁」は年次共通で「大変・不安」。それに続き「成長機会・期待に応えたい」といった声も
仕事が飽きたと感じる場面、2年目は「仕事の意義が分からないとき」、3,4年目は「いつも同じ業務・やりたい仕事ではないとき」
「仕事の飽きの壁」に対し2年目は「離職を検討」、3年目は「不安」を抱え、4年目は「我慢する」
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【転職の相談は誰にした?】転職の相談相手ランキング|500人アンケート調査
転職について相談した相手1位は「家族」
転職について相談して良かったと思う人は94.7%
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20代は給料、30代は柔軟な働き方、40代は正社員を求める傾向。若い年代ほどSNSを活用、企業からの連絡を無視/『女の転職type』が働く女性にアンケート【第57回】
転職活動で利用しているサービスは、どの年代も「転職サイト」が1位
面接準備、若い年代ほど「SNS」「Youtube」を利用
企業から面接日程の連絡、若い年代ほど無視した経験が「ある」
転職したいと思った理由、40代は「正社員になりたい」が3位
会社選びで重視すること、30代は「柔軟な働き方」が3位
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マイナビ、「転職活動における行動特性調査2022年版」を発表
転職活動を行った人は19.1%(前年比:7.2pt増)で前年より活発化。転職できた人の割合は女性が男性を6.7pt上回る
転職した人の平均応募数は15件で、前年より3件減少。内定獲得率は15.8%と前年比で3.5pt増加
男性育休の取得について、収入が減少しても取得したい・取得してほしいが8割弱。収入が4割以下になっても取得したいとした人は15.9%にのぼる
今後転職する際に求めるものは、「働きがい」よりも「働きやすさ」
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HRtech関連
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