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アメリカ滞在中に印象に残ったこと

必ずしもアメリカだから、というわけではなさそうだけれど、あんまり日本だとみんな気をつかってやらなさそうだな、と思った出来事があったので、書き残したくなった。

土曜日の午後、99 Cents Only Stores(日本でいう100キン的なお店)。混雑している店内にも関わらず、レジは1つしか開いておらず、以下のような順番で並んでいた。

①会計中の客
②大量買いの客
③店員さんで飲み物をひとつだけ買いたい人
④普通買いの客
⑤私

私がぽけーっと並んでいたら、ふいに④の人が②の人に対して「③の店員さん、1個だけしか買わないんだから、あなたより先に入れてあげれば?」と声をかけた。

すると、②の人は「You're right!」と言って、③の店員さんを自分の先に入れてあげた。

この時点で私は結構びっくりで、もちろんそうした方が③の店員さんはスムーズに会計を終えられるし、④以降のお客さんの待ち時間は変化しないわけだから、②③の二人が同意すればそういうふうに順番を変えればいい話なのだけど、②の人の待ち時間は若干長くなるわけで。
②の人が自主的に譲るならまだしも、部外者的なポジションにある④の人がそれに気が付いて声をかけるのがすごいなと思ったし、言われて「たしかに!」って言ってすぐに譲る②の人も素敵だなと思った。

(これが日本だったら、そういうふうに言われたら譲る人は多い気がするけれど、まずそういう提案をする④みたいな人はあまりいなさそう。実際、私なら気が付いたとしても、何か言われたり、言われなくても「口出さないでほっとけ」みたいに思われたりするのが怖くて言わないと思う…)

結果、③の店員さんが先にサクッと飲み物を買えただけではなく、買う時にレジの店員さんと相談して、混んでいたから結局③の人が別のレジを開けてくれて、そのおかげで⑤の私たち以降は2列に並ぶことができて、全員の待ち時間がかなり短縮された。

最初に「譲ったら?」と声をかけた④の人がここまで見越していたのかはわからないけど、コミュニケーションをとって臨機応変に協力的に進める感じ、良いな〜と思った。

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