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春夏秋生の作家インタビュー第3話

【聞き手:春夏秋生×ひげけいじ】

秋生   :ひげけいじさんは、芸術系の出身なんですよね?
けいじ:そうです。大阪芸術大学で彫刻を専攻していました。

秋生   :小さい頃は描くのが好きだった?
けいじ:はい、めちゃくちゃ絵が好きでずっと描いていました。その頃は画家になるとか言ってました。高校も美術系の高校だったのでなる気満々みたいな。
その頃は頭で考えてこねくり回して理論構築して作品を作るみたいなスタンスでした。

秋生   :作るモチーフは動物だったりとか?
けいじ:そうですね。動物とか生き物をそのまま見たまま描くというよりも、頭でまず理論を作ってからやるというかんじでした。大学の時には、踏み絵を作るというテーマでそれを動物の絵でやりました。

秋生   :作品を作るとき、テーマは自分で決めるんですか?
けいじ:はい、自分で決めます。粘土の作品をレリーフにしました。
その当時、人間と家畜とを色々頭で考えて作っていました。
そういうのが好きだったから、余計に真剣に考えていない作品はあかんみたいなかんじでやってました。
だから、しんどいんですよね。今は「何でもええやん」重視。
とは言え理論を考えたりもするんですけど、そんなに根詰めずに楽しんだらええやんというスタイルで作れるようになりました。
みなさんのおかげです(笑)

秋生   :今回の出展ジャンルは何でしたか?
けいじ:絵画です。板に絵を描く。
秋生   :何を使って描くんですか?
けいじ:木炭とか絵の具とか色々です。古材の切れ端に描きます。
秋生   :もう取り掛かっていますか?
けいじ:はい、なかなか楽しい。
悩みながら楽しいです。もともと木津川アートの時に「あ、楽しそう、自分もやりたいな。」って。
もしやるんだったら、こういうアイデアもあるしっていうのがどんどん出てきてストックされていって。
秋生   :どんどんアイデアが溜まってきていたんですね。
けいじ:普通は発表したり、何かあるから作るんやと思ってたし、今まではそれがゼロやった。
まさか、今こうして作る事になるとは思わなかった。不思議です。ここでは絵だけじゃなくてみんな何かを表現してる。楽しそう。

秋生   :みかのはら~と自由に何やってもいいし楽しみですね。
けいじ:そうなんですよ。それでどうなるわけじゃなく、ただ自分のためにやってる。

(ここでマスターが淹れてくれたコーヒーが私たちの前に)

秋生   :こうやって普通の日曜日に美味しいコーヒーを淹れてもらえたりって、贅沢ですよね。
けいじ:いいですよね。そういえばうちに来てくれてましたよね。
秋生   :はい、髭邸のお掃除隊が初めての出会いです。あの時のお庭で食べたイロイロさんの出張ランチ、めちゃくちゃ美味しかった。
けいじ:あの時楽しかったですよね。
秋生   :あの頃の髭邸を見ていたので、木津川アートで見違えるほど片付いて作品が綺麗に展示されていたので、すごく驚きました。
けいじ:あれも木津川アートの力で片付いてるんですけどね(笑)
秋生   :一階も二階もそれはそれは素敵なスペースになっていました。
けいじ:また活かしたいです。あの時は城戸さんの作品が展示されました。

秋生   :木津川アートの最終日に、私ナイトツアーに参加していてその帰りにマスター達と「恭仁でもこんなアートしたいよね」「みかのはら~とやなあ」ってボソボソ喋っていたのを思い出します。その時から伸子さんとかみんなきっと同じ思いがあって、実際に「みかのはら~とやろうと思ってます」という話を聞いた時には、「わーーー」ってとても嬉しくて心が震えました。
けいじ:いやーめちゃくちゃ楽しみです。
ずっと続けられるようなアートに…
秋生   :していきたいですよね。
ずっとできる限り。
けいじ:ぼく、めっちゃいいと思うのは素人の人と作家さんがごちゃまぜになっているところがほんまに楽しい。
秋生   :そこがいい。たぶん伸子さんが求めている部分。出したい人が出す。
子どもも大人も出す人はみんな作家。
けいじ:ぜひ続いていってほしい。

秋生   :将来やってみたいことはありますか?
けいじ:作家活動。表現したいっていうのがあるから、その活動を続けていけるようにしたい。
木津川アートのホウジョウズさんの作品はそのまま寄贈されてずって飾られています。
あのまま木津川アートがうちではまだ続いてます。
秋生   :ぜひその作品と一緒に髭邸で個展開いて下さいね。
けいじ:楽しんでいこうかな、人生。
色々楽しすぎて、4月に会社勤めから独立して装蹄師になりました。自由にやりたくて、この環境のおかげで独立しようという動きになりました。

秋生   :思い切りましたね。
けいじ:うちの奥さんが「どこか田舎暮らしがしたい」って言い出したのが始まりで、それでえらいことになっちゃって。楽しいですけどね。
コロナのおかげもあるしいつ死ぬかもわからないし
やりたい事やった方がいいなってバーーンって思いました。
秋生   :私もやりたい事やろうって思います。若い頃にやりたくてもできなかったギターをここで弾き始めたのがきっかけで、今が楽しくて。
お友達に「楽しそうやな」ってすごく言われます(笑)言われません?
けいじ:言われます(笑)
秋生   :ここはやっぱり個性的というか、変わった人が多いですよね(笑)
けいじ:ほんまそうです。
秋生   :だから面白いのかな。
けいじ:これからきっと色々まだまだ楽しい事が。
秋生   :出会いが出会いを生んでゼロから色々生まれて、子どもよりも大人が楽しんじゃってる。
けいじ:うちの子供たちは古民家に引っ越して迷惑そう。
でも「ごめん、俺ら楽しいから」って付き合わせちゃってるかんじです(笑)

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