相対的と絶対的の感覚の違い
前回は 相対的比較と絶対的比較について 書きました。
なぜ、急にそんな事を書きたくなったのか？
実は 私の中にもやもやしている感情があります。
子育てが辛い国 『 日本 』
近年 日本では、子育てが辛い社会と発言している女性が多くなったと感じます。
SNSなどの普及によって 自由に意見が言えるようになったことも
理由の一つかもしれません。
現実的にも 未婚や 子供を持たない選択肢も増え
子供の人口は減少気味です。
昭和の時代よりも 夫の家事や子育ての協力もありながら
なぜ子育てが辛い社会となってるのでしょうか？
過去 昭和の時代は、乳幼児の医療費も無償ではなく
スマートフォンなどの便利なツールも存在しませんでした。
令和の今、女性は過去よりも高等教育も受ける機会が圧倒的に増え
仕事を選択する権利も 格段に増えました。
インターネットの普及により
地方でも教育や 生活の情報を 格差なく入手できるようになりました。
便利な世の中 それなのになぜ
子育てが辛いと感じるのかと 疑問に思いました。
生活水準だけが原因なの？
貧困家庭の方は 子育てが辛いと思います。
これは過去と変わらないことです。
衣食住がまったく足りていなければ 生活自体が辛いと思います。
しかし 子育てが辛い、子供を持てないと言われている多くの層はこういった貧困家庭だけでは無いと感じます。
どんな時に なぜ辛いと思うのでしょうか？
私は かつてTVや雑誌で
自分とはかけ離れた 優雅な子育て生活を見ても
半ば 雲の上のものと思い
自分に当てはめる事は ありませんでした。
今は ネットの普及により
圧倒的に大量の他の一般人や他の国の
キラキラした 最新の子育て情報を簡単に入手できます。
自分と他者を 簡単に比べることが出来ます。
私なら、
他の人ができることが、なぜ自分はできないのか？と 無意識に比べると思います。
SNSがこんなに普及している世界だと
素敵な事がたくさん見える反面 できない事も多く見えて
私は 子育てが辛いと感じることも増えるかな？と思います。
自分だけ 選択肢が少ない！と感じるからです。
私が若ければ SNS上で他の人の成功体験や
キラキラした生活スタイルを目にするたびに
できない自分と比較して、 情けない気持ちになり、辛くなるかもしれません。
自由がない！ 時間がない！ お金が足りない！
犬は 他の犬がどんなに豪華な極楽生活をしていても
他の犬と自分を 比べることがないので
自分の環境を辛いと思うことは無いと思います。
知らぬが仏ともいうけれど
知ってしまうと向上心や比較しやすい性格の方は より辛いかな？
自分の立ち位置を 絶対比較ではなく相対比較で考えているのも一因だと思います。
他に要因はないのか？
『 他の国では 子育てに・子供に 寛容なのに
なぜ日本は 寛容ではないのか？』とよく言われる言葉です。
日本は 昔よりも 寛容さが減っているのでしょうか？
それとも気にし過ぎ (繊細なアンテナが発達し過ぎ)なのでしょうか？
もちろん人々の中に 余裕がなくなれば
お互いに寛容になれないと思います。
ちょっとしたこともSNSで火がつくと
あっという間に燃えます。
けれど SNSに繋がっていない人々は どうでしょうか？
多分 知らないと思います。そして気にならない。
実は 私はTVで初めて いわゆる炎上ニュースを知ります。
似たようなことが周りであったかもしれなくても
無頓着でいることのできる時間が多いです。
私のTwitterのタイムラインには
芸能人の不倫ニュースも 炎上案件もほとんど上がってきません。
せめて 気持ちが楽になるには
子育て中の方は 毎日が戦争のようだと思います。
その上 フルタイムで働き、その上 休日に副業をしたり、将来に備えてリスキリングする。
どんなに家電製品の能力が向上して
家事を効率化しても 時間は足りるとは思えません。加えてSNSで時間を取られていたら 気持ちも疲れてくると思います。
全てを手に入れられる人がいる反面
ほとんど手に入れられない方もいると思います。
子育ては 人生に必須ではありませんが
子育てをしたいという方が 少しでも
子育てしてよかった！と思える環境になって欲しいです。
以前 ある企業で 幹部になられた女性は
『 子育て中は 貯蓄ができなくても、収入の生活費以外は 全てを家事や育児の外注に使う 』と公言されていました。
それで家庭内が周り、勤務を継続できるなら
その方がキャリアが途切ることがなく
将来にとってよいことだと。
価値観はいろいろあると思いますが
そういった情報も 知って欲しいと思います。
そしてひとつ気になることがあります。
私の周りの男性の多くは
積極的に家事や育児を行なっている方が多いです。お弁当や朝食作って 子供の世話に 保育園への送り迎え
ゴミ出しはもちろん、洗濯物の後始末まで。
みなさん、経済的な理由で 子供は増やせないと言われますが
子育てが辛いとは言われません。
多分 不自由になるのは百も承知。
けれど変え難いものがここにはあると思われているのではないかと思います。
これは私の推測です。
今度 聞いてみたいと思います。
そして男性は あまり周りの目を気にしないのかも。
生きにくいのは 親だけではないことも
SNSを使いこなして 世界の情報にアクセスできる子供にしてみたら
『 他の国では ちゃんと学校へ行って きちんと勉強して よい成績を取れと強く言われないのに、なぜ 日本の家庭では 言われるのか？』と思うかもしれません。
育児におおらかと言われる国では
『 子供にきちんと勉強してとか
ちゃんとした生活をしよう 』など
どのあたりまで 要求するのでしょうか？
『 きちんと 』とか『 ちゃんと 』は
人によってレベルは違うと思います。
それは 親子の間でも、価値観は違いますよね。
以前 私が子育てしていた頃
のびのび子育てをされている 人望のある男性がいらっしゃいました。
その方とお話ししていたら
『 おおらかに 自由に育って欲しいと思っている。だけど もしかしたら ねずみ小僧のような大悪党になるかもしれない。それでも 人を傷つけない人でいて欲しい。迷惑はお互いさまかな。』と言われて 私は 大変 驚いた記憶があります。
『 人様に迷惑をかけない 』生き方が 一番大切だと習い、信じ、思っていたからです。
幸い 私は 根性が無く 息子2人に ある程度は要求しましたが
受け入れてもらえないと知ると『 まっ、いいか。』とすぐに諦めていました。
なので 息子達は 息苦しくはなかったかな？と。
これは妄想ですが。
子育てをされていて、辛い！と思っていらっしゃる方には ぜひ より多くの価値観に触れて欲しい と思います。そして、
日本のすべてのシニアが、子供はうるさくて敵わない！と思っているわけではないという事を知ってください。
私は子育てしてくださっている方に 感謝しています！
本当に ありがとう！ そして羨ましいと思っています。
どうぞ 笑顔で 子育てしてください。
他の家庭と比べないでください。
にこにこしている親の元で育つほど 子供が幸せなことはありません。
一握りの 本当に常識のない親が ネットで騒がれていても
それはそんな親もいるかもということで スルーしてください。
決して あなたを非難しているわけではありません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
長々と失礼しました。