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【前編】プロ野球ファンとして割とやり尽くした疑惑

プロ野球ファン歴15年超の私が最近感じている、「プロ野球ファンとして割とやり尽くした疑惑」について。


プロ野球との出会い

私がプロ野球と出会ったのは今から16年前、2008年7月20日のこと。

知っている野球選手はイチローと松井秀喜、ルールは1ミリも分からない、そのような状態で家族に連れられ、神宮球場にヤクルト-広島戦を見に行った。

なぜ東京ドームではなく神宮球場だったかというと、神宮の方がチケットが安かったからである。
(今では東京ドームの方が安いまであるが…)

ルールが全く分からない当時の私が知っていた野球用語は「ホームラン」だけ。
「ヒット」という言葉すら知らず、「ストライク」と「ボール」など聞いたこともなかった。

とはいえ、球場に来たからには試合を見ないわけにはいかない。
ルールを一から教えてもらい、少しずつ分かってくると、

「なんだ、野球って案外面白いじゃん。」

そんな風に思った。

これが私の原点であり、この日をきっかけに人生が大きく変わることとなる。

スワローズファンという自覚

その年はもう一度神宮にスワローズ戦を見に行き、翌2009年からは月に一度のペースで神宮に通うようになった。

野球のルールもさらに分かるようになりすっかり野球ファンとなったが、まだ自分を「スワローズファン」として認識するには至らなかった。

そんな私がスワローズファンであると自覚したのは、2009年10月9日のことである。

その日は勝てばCS出場が決まる試合で、神宮球場は超満員、席が見つからず階段で立ち見をした。(古き良き時代ですね。)

そして見事3-1で阪神に勝利。
3位が確定し、球団史上初のCS進出を果たしたのである。

勝利の瞬間、野球ファンであってもスワローズファンではないはずなのに、とても大きな喜びがこみ上げてきた。

そして、

「ああ、自分はこのチームが好きなんだ。」

そう自覚したのである。

その後、プロ野球とスワローズにかける熱量は右肩上がりの一方(2017年を除く)

2008年7月20日にプロ野球と出会わなければ今の自分はない。

そう断言できるほど、プロ野球、特に東京ヤクルトスワローズは、生活の中心となり、生きがいとなった。

野球熱の低下

そんな私の中で野球に対する熱量が下がり始めたのは、昨年、2023年のことである。

2022年に球団史上2度目のリーグ連覇を達成し、初の3連覇を目指した2023年。

チームは開幕から調子が上がらず、最下位も同然の5位に終わった。

リーグ連覇を果たした2年間との落差に観戦のモチベーションが下がり、淡々と負け続ける姿に日々の勝敗への一喜一憂が失われていく…

そして今年、2024年もチームは淡々と負け続け、自分の一喜一憂も失われたまま。

球場には行くけれども試合中継を見る日が激減し、中継ではなく全く関係のないYouTubeばかり見る日々。

これまで上がり続けていたプロ野球への熱量が下がることがあるのか、
よく「昔は○○(プロ野球チーム)ファンだったけどね~、今の選手は全く分からないよ~」と言う人がいるが、まさか自分がそうなるのか。

自分の変化に戸惑い、なぜこのようになってしまったのか考えてみると、
弱いということや旅行という新たに熱中できる趣味を見つけたということもあるけれど、

プロ野球ファンとして割とやり尽くしたからではないか?

という説に至ったのである。

最近では、SNSの発展によって、堂々と「趣味は○○です」と言えない人が増えているそうだ。

たとえば、自分では音楽鑑賞が趣味だと思っていても、SNS上には比べ物にならないくらいの知識・経験を持つ人がごまんといる。

そのような人と比べると、自分はとても「趣味」といえるほど究めていない、そのため人前で「趣味は音楽鑑賞です」と言えなくなってしまうらしい。

確かにそうだよな、と思う。

そして同時に、ありがたいことに自分は胸を張って「趣味は野球観戦です」と言えるくらいたくさんの素晴らしい経験をしてきたし、
野球の技術面に関してはドドド素人ながらも、選手や球団などに関する知識はかなりある方だと自覚している。

プロ野球ファンとして相当究めた部類に入っているからこそ、これまでの経験で十分満ち足りてしまって、熱量のピークを越えたのだろう、と思う。

多分死ぬまでスワローズファンをやめることはないし、これからも球場には足を運び続けるけど、
少なくともしばらくは、今までのように

・できる限り予定を調整してできる限り試合中継を見る
・試合中はドキドキして食事が喉を通らない
・試合結果に毎日ひどく一喜一憂する

というようなことは、特別な試合以外はなくなるのかな、と思っている。

次回予告

1本の記事にするつもりでしたが、あまりに長くなってしまうので今回はこの辺で終わりにします。

どれくらい「割とやり尽くした」のかについて全く触れられずに申し訳ありませんでしたが、次回は冒頭から本題に入ります。

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