それぞれの転機
私の転機の半年前、夫も転機を迎えていました。
子会社への出向。
夫は入社してから約20年、ほぼ毎日終電まで仕事をし、時には会社に泊まり、徹夜で仕事をすることもありました。
休日もほぼ半分は出勤していたし、自宅にいてもパソコンを立ち上げて、家で仕事をしていました。
年末年始や、お盆休みも、3日休みが取れたら良い方だったし、年末に急な仕事が入って、夫の実家へ急遽、私と息子の2人で帰省したこともありました。
以前、友人に夫の働き方の話をしたら、夫があまりにも家にいないので、
「浮気してるんじゃない?二重生活しててもおかしくないよ」と、友人に言われたこともありました(^◇^;)
それだけ身を粉にして働いて、会社のために時間も労力も費やしてきた夫に、突然の出向辞令。
夫もまた、仕事に対し、何かしら釈然としない思いを抱きながら、日々を過ごしていました。
そして、、、
当時、小学5年生だった息子が
「僕、今なら転校してもいいよ」と言い出しました。
今まで、何度となく引っ越しの話題が上がる度に
「絶対に転校はイヤだ!」
と言い続けていただけに、息子の発言の変化には驚きました。
いや、、、
本当はうすうす、気づいていました。
息子もまた、転機を迎えていたことを…。
そして、
息子の環境を変えるため、私たち家族は動き出しました。
私や夫は、自分の居場所は自分で選べぶことが出来る。だって、大人ですから。
でも、、、
子供は自分で、自分の環境を選ぶことはできない。
かつての私もそうだったから。
親として、息子のために今は動く時。
そう、私と夫は感じていました。
つづく